こんばんは、ななみです。
今年のゴールデンウィークは、わたしたちのカフェでは5月2日~5月5日の4日間連続営業をしました。
コロナ禍で、さらに大都市は緊急事態宣言も出ていた、この時期。
人出はどうなるかな~と思っていたのですが、四万十川界隈は
というくらいのにぎやかさ。(ちと大げさに↑)
想像するに
と甘く見て(当たってますが)やって来る方々が多いのでしょう。
実は昨年9月のシルバーウイークのこと。
そのときもやっぱり、思ったほどコロナ禍の影響はなく、お店は大混雑して(ありがたいですが)疲れ果てたという経緯がありました。

なので、今回はその学びを経て、わたしたちも進化しました!
それは・・・
アルバイトさんを募集した!
これがめちゃくちゃ当たりでして。
もう「お客様の回転のスムーズさ」が全く違う。
今回バイトしてくれたのは、18歳のMくんと、わたしの友人のRちゃん。
Mくんは若々しく素直に頑張ってくれたし、飲食店勤務経験の豊富なRちゃんは、コメダ珈琲なら全国大会とかで表彰されそうな働きぶり。
いやー助かった・・・
でも実は、もともとわたしは、「誰かを雇う」ことにはあまり前向きではなかったのです。
なんとなく、夫婦ふたりの世界だけでやってたいなぁ、とか。
人件費がかかればそれだけ経営上の変数も増えてややこしくなるし、とか。
人に何か教えるの、ちょっと面倒・・・とか。
夫婦ふたりだけで取り廻せるのは、ふだんの日曜日が限界(→それも時々やばい)。
連休のようなイレギュラーな人出になると、もう完全にキャパシティを超えます。
そんなこんなで今回とうとうバイトさんに入ってもらったわけですが、そのおかげで、とても重要な2つのことを発見しました。
1つめは、「自分でなくてもできる仕事」は早く誰かに任せるべきということ。
カフェでいえば、配膳や片付け、掃除、ウェイティングリスト管理などですね。
頭でわかってはいたのですが、これはやっぱり、本当にそうで。
「わたしたち(夫婦)で頑張ればできる!」
という側面もあるのですが、頑張ればできるからといって、やるべきとは限らない。
そういった雑務を言わば「外注」して余裕が生まれることで、自分たちはもっとほかのことに目を向けられるのです。
それに、自分だけでやっていると作業が場当たり的になりがちなところも。
ん?わたしだけ?
(ともかく)他人にスムーズに働いてもらうには、ある程度のロジカルな「仕組みづくり」が必要になります。
そこを考えることで、経営全体の交通整理にもなりました。
やってみると、思った以上に、人件費を払う効果がありますね。
2つめは、「自分にしかできない仕事」はなるべく絞り込むこと。
今回、バイトさんが来てくれて、オットやわたしの負荷がトータルで減ったかと思いきや、実はむしろ増えたのです。
なぜなら、「(今は)わたしたちしかできない仕事」があって、それがお客様の増加に比例して増えたから。
具体的には、「コーヒーをドリップする(オット)」「ケーキを作る(わたし)」などですね。
雑務をバイトさんにお願いできたのはいいけれど、それでお客様の回転が良くなり、対応数が増えた分、コーヒーやケーキは余分に作らなければならない。
わたしについていえば、夜中も早朝もケーキを焼いていました。
コーヒーをひたすら淹れ続けたオットも、甲子園の初戦から決勝までひとりで投げたエースみたいな状態です。
カッコいいけど、引退早くなりがちなやつ・・・。
わたしたちの負荷は、質的には変わったものの、量的には変わらないというか、むしろ増えた。
なので、「ただ単に人手を増やす」だけでは、視点がズレただけで、本質的な解決にはならないんだと思いました。
「コーヒーを淹れる」とか「ケーキを作る」などは、誰でもできるというと語弊がありますが、とはいえ当然「世界でオットとわたししかできない」わけでもない。
たぶん、本当にオットとわたしにしかできないことは、店全体のコンセプトや世界観を作り上げることです。だからそこに集中して、自分たちという資本を投入していく、という考え方もある。
ただ、このへんからは、考え方次第です。
コーヒーやスイーツはそのカフェの「核」の1つですから、そこを誰がどうやるかは非常に重要です。
一生現役プレーヤーで、バリスタ&パティシエを目指す選択肢も当然ある。
ただ、いずれにしても、サポートしてくれる仲間を増やさなければ、継続できない時期が早晩やって来るとは思っています。
こんな風に、今回バイトさんをお願いしたことでとても多くの発見がありましたし、何より、「チーム」でやっている感は、夫婦ふたりでやっているカフェ経営とは異なる楽しさがありますね。
今後、林業・農業・カフェetc 色んな仲間と色んなことをやっていくのがわたしたちの目標でもあるので、それに向けて小さな一歩になったような気がします。