思考

このご時世に、「字が綺麗」なことの意義は?

こんにちは、ななみです。

昔から、「字が綺麗」なことに異常なあこがれがあるんですよね・・・

とはいえ、今や手書きの文字が必要とされる機会って本当に少ない。
仮に字が上達したとしても、披露することがどれくらいあるか。

現代において、「字が綺麗」であることの意義は見失いがちです。

それでも、わたしが「字が綺麗なこと」に憧れ続けていたのは、それが、わたしでも取り掛かれる唯一のアートだから。

字を書くことはだれでもできるけど、書道というくらいだからやはりアートのひとつ。

絵も描けないし、楽器もできないわたしとって、普通に関われる芸術って「字を書く」くらいなので、それくらいは多少まともにできていたい!

なんて。

・・・とはいえ、やっぱり字が上手でも下手でも、受験にも就職にも影響はなく。
人生の優先順位では”字を綺麗に書けること”は、常連だけど下位、という感じでした。

 

そんな中、とうとうコロナ禍で世の中に変化が。
「字を学ぶ」人が急激に増えている
んだそうです。

コロナ禍で他人との接触を避けたリモート化・オンライン化が進む一方、手書きによる手紙が見直されている。この夏は帰省できない人も多く、「会いたくても会えない親や友達に心を込めた手紙を書きたい」とペン字教室に通う人が増えている。

ー 東京新聞 2020年8月15日

ペン字教室が活況であるほか、「ペン字練習帳」なるものも、前年比2倍近い売れ行きだそうです。

(↓中でも人気の中塚翠涛さん監修シリーズ。わたしも使っていました)

この手の練習帳は「縦書き」が多いのですが、↓こちらは珍しい「横書き」練習です。

 

こんなニュースを聞いていたら、急に手書きをしたい気持ちがムクムクわいてきました。

といっても、友人や親にはLINEでメッセージするのが当たり前になってしまっているし。

そもそも相手がおらんがな・・・

そこで唯一、時々連絡を取る叔父と、業務連絡をする大家さんに目を付けました。
わざわざハガキと切手を買ってきて、丁寧な手書きを送ることにチャレンジ。

ところが、いざハガキを買いに行ってみると、これが意外と高い。
ちょっと綺麗なものだと、1枚あたり平気で100円くらいするんですね。

そして、ハガキ用の切手が1枚63円。

70代の叔父、80代の大家さん向けに、やや大きめの字で書いたら、100文字も書けずに終わりました。

これは・・・

 

コストパフォーマンス低っ・・・
( ゚Д゚)

大家さんに至っては、「昨日壊れたお風呂の修理ですが、今朝終わりました」とわざわざハガキで伝えてしまいました。清少納言か。向こうもびっくりしたと思う。

いやー、手書きっていつの間にか、こんなに高価なコミュニケーションになっていたんでしたっけ?

それに加えて、そもそもハガキと切手に費やされている資源(紙)とか、配達のために消費されているガソリンとか、周辺の事情を考えると、

手書きって、(財布だけでなく)地球にも優しくない??

という、新たな疑問すら生まれてきます。

無料でメッセージが無限に送れる現代に、手書きの文字を贈ったり、字を綺麗にしたいと思ったりすることは、もう貴族的行為なのか・・・

そう、もう手書きすることや、字の美しさに大きな意義なんてないのかもしれない。
ただ、ちょっとした幸せを自分が(そしてできれば受け取った人も)感じられるだけというだけのこと。

ささやかな贅沢とわりきって、楽しもうと思います。