思考

高齢の親の免許返納。子どもが決める権利または義務について

高齢者ドライバーによる悲惨な事故のニュースが後を絶ちません。

親が現役ドライバーであるわたしは、そんなニュースを聞くたびにどこか「ドキリ」として、明日は我が身かな・・・とポツリ考えてしまったりしています。

 

わたしの実家、母はすでに返納済みであるものの、父親(79歳)が現役ドライバー。

 

前回帰省したときに、

「おとーさん、免許、どうするの~」

とさりげなく聞くと、

「もう一度車検を通して、まぁ80歳で終わりかな~」

と言ったりしてました。

まぁ別に「80歳」に大きな理由はなく、何となく区切りがいいということだけです。

正直、子どもとしては

「(どうせあと1年だったら、すぐ返納してほしいわ・・・)」

と思ってしまう。

自分の親が、あの若い母娘さんをはじめ、たくさんの方が死傷した悲惨な暴走事故(東池袋自動車暴走死傷事故)のようなことを万が一起こしたら・・・と思うと、背筋が寒くなる思いがします。

この池袋の事故の加害者男性(88歳)は、足がかなり悪くて、両足に杖をついていたとか。

実は、うちの父も、杖をつくほどではないですが、かなり足腰が弱っているのは見ていてわかる。

だから、足が悪いからこそ、クルマに頼りたいという気持ちがあるのもわかります。

しかし、自動車って足で操作するものですよね。
足に不安がある人が運転するのは、震える手で銃を振り回しているようなもの。

 

怖すぎる。

しかし高齢になると、みな多少なりと足腰は弱るものだし。

正直、子どもの目から見ると、「まだ運転していい」のか「もう運転すべきではない」のか、よくわからない。

いや、もしかして本人もわからないのかも。

 

だからこそ、この事故に限らず、高齢者による運転事故の報道を見ていると

「来月、返納予定だった」
「親族は免許返納を勧めていた」

など、「~しようとしていた」という悔恨のコメントが多いんじゃないのかなという気がしてしまうんです。

本人も、家族も、「まだ」と「もう」の間を行ったり来たりしている。

 

自動車というのは本当に便利で、一度使うとなかなか手放せないクセモノ。

あともう少し、もう少し、と思っている間に、事故になるような気がしてならない。

とはいえ、もともと出不精でもある父親からクルマを取り上げると、ますます世界が狭まって、今度はうつとか、認知症とかにならないか。

もうどっちに転んでも心配しかない!!!

都会なんだから、クルマを使う生活をやめて、徒歩+バス、電車などで、もっと出歩いてほしいのだけど・・・

実は、わたしの父は自営業で、昔から移動といえばすべてクルマ。

もっと若いときですら、たまに電車で移動しようとすると、「新宿ってどうやって行くんだ」と動揺していた(わたしにとっては通学経路の一部でしかない)ことを想い出します。

79歳からライフスタイルを変えることが、ハードルが高いのはわかる。

 

親子といっても、互いに個人だし、免許返納にどうこういうものでもないんでしょうけど、逆に言うと、それが言えるのは子どもだけかもしれない。

 

親の免許返納を勧めること、これは子どもの権利なのか、義務なのか、あるいはどっちでもないのか。

最終的には、強制ってこともできないような気もしますが。

 

みんなどうしているのかな・・・

 

ちなみにわたしたちは子どもがいないので、自分で決めるしかないのです。
ちょっと早いけど、今からそういうことも考えながら生きています。