こんにちは、ななみです。
東京オリンピックの開催に合わせて設定された連休(7/22~7/25)。
いかがお過ごしでしたか?
学生さんも夏休みの時期になったこともあり、四万十川界隈はかなりの賑わいでした!
四万十市駐在の朝日新聞の記者さんのツイートです。
夏色の四万十川。観光客が帰ってきた。スポーツの日、佐田沈下橋(四万十市)が駅のホームのように混雑。家族連れや恋人たちが清流の風の中を渡る。両手を広げて深呼吸。東京の空にブルーインパルスが5色の輪を描いたニュースが聞こえる。
#四万十川 #沈下橋 #東京五輪 #ブルーインパルス #高知 pic.twitter.com/CnHH2NeTaD— 笠原雅俊 (@UJqitkzdsekRONR) July 23, 2021
沈下橋が駅のホームのように混雑
・・・こわ・・・( ゚Д゚)
でも実際、そうなんです。
こんなとき、地元のお店にとっては、とてもありがたい時期。
お店を開けてさえいればそれなりに集客ができて、もしかすると連休の4日間でふだんの月の半分くらい一気に売り上げがあったりするかも。
ようするに「稼ぎどき」というやつです。

ですが、わたしたちのお店は木・金・土・日とあった連休のうち、営業したのは、通常どおりの日曜だけ。
別に、「連休だからって、臨時営業なんかしないぜ、へんっ」っていう、尖った感じの話ではありません。
単純に(特にわたしの)体力がなかっただけ。
エアコンのきいた部屋で、のんびりしたかっただけ。
これがたとえば書店など、腐らないものを「販売」するだけなら頑張れるかもしれません。
が、飲食の場合は、その前段として当然ですが「製造」があります(うちの場合は、ケーキ作りやコーヒー豆焙煎など)。
夏&オリンピックでのちょっと浮足立ったこの感じ。
お店を開いたらもう絶対めちゃめちゃ混むとわかっていました。
もちろんありがたいことですが、”想定される必要製造量”を想像したら「あ、無理」と思ったんですね。
そうです、ヘタレです。

GWにはアルバイトさんをお願いして乗り切ったりもしました。
2021年ゴールデンウィーク、初めてカフェでバイトさんを雇った話
が、実は、真夏は人手を増やすだけでは解決しないんですね。
春や秋と比較して、夏は体力の消耗が2~3倍に感じます。

さらに、ケーキ類なんかも、出したそばから溶けていく!!という感じ。
店では、オットはコーヒーを淹れるのでほぼ精いっぱいになってしまうので、わたしがひとりで案内しながら会計をしてお皿を片付けて、その間に最高のタイミングでケーキを冷蔵庫から出す・・・
そんなオペレーションもかなりシンドイ。
しかし、一方で、お店を開けてないのは、当然申し訳ない気持ちもあります。
時々、
という、悪魔的な考えがよぎることも。
いやいやいや。
わが店が開いてなければ、お客さんはその分、他の万全の体制であるお店でお金と時間をお使いになるでしょう。そうすべきです。
こんな感じで、わたしの心のうちは、いろいろ複雑なラリーを1人でやったあげくに、「お店を開けない」ことに決めたわけです。
もう営業してもシンドイ、休業してもシンドイ。
夏、イヤだわー。
ちなみに、オットは「あなたのペースで営業すればいいよ」とは言ってくれます。
でもじゃあこれですべてよし、と思っているわけでもありません。
先々のことを考えると、こんな感じですぐに「コップがいっぱい」になっちゃうようでは、どうしようもない。
”コップ”を修正するとか、増やすとか、etc
明らかに、根本から考え直すべき時期に来ています。
体育会的にがんばればいいというものではなく、自然とがんばれるような環境づくりが必要なのではないか・・・
ところで、そんなことを考えているときに限って、わざわざ親から電話がかかってくるんですね。
「連休、お店忙しいでしょ!」
「え?休み?なんで?」
「もったいない!!」
「せっかくお客さんが●▽■※」(→もう聞いてません)
とか好きなことを言います。
親はただ「もったいない」を連発して、何もわたしの心にギフトを残さないばかりか、雑に掘り返して去っていきます(笑)
しかし、「もったいない」の基準は人それぞれ。
今回に関しては、わたしは集客を逃すことよりも、自分が消耗して不十分なサービスや商品を世の中に垂れ流し、誰かの時間やお金を浪費させたり、わたしたち自身の信頼を損ねたりすることのほうが、よほどもったいないという認識です。
近視眼的に、「目の前のお金を逃すなんてもったいない」という発想で、それをそのまま口にするなんて、さすがわたしの親!!
ムダな発言が多いところは、わたしと同じ。遺伝子の強さを感じます。
ま、でも、一般的に「もったいない」という言葉は特に日本的な美徳で、(ほとんどの場合)そこに悪意はないんですよね。
振り返るとわたし自身も、「~(する)しないなんてもったいない」などと、ホメ言葉的に使ったりします。
たとえば、専業主婦をされている人に対して、「●●さんみたいに優秀な人がお仕事しないなんてもったいない」とかね。つい言っちゃってました。
でもこういうの、ほんと大きなお世話です。
当人の心の中では、色んなラリーがあって、結論づいている話のはずですから。
今、かなり反省しながら書いています。
話がそれたまま戻ってこなくなってきましたが、まとめると
がんばれないではなく、がんばれる環境を整えよう
と思いを新たにしている、という話でした。