この正月に帰省(東京)した際に、「蘭州牛肉面」を食べてきました!
※中国語で麺のことを面と書きます
約20年前、中国留学時代に初めて出会った、この蘭州牛肉面。
いやもう好きで好きで。
帰国してからも中国に行く機会があると、必ず食べるものの1つでした。
まさかこんなマイナー料理が、日本で食べられるとは!
オープンは数年前ですが、今回、ようやく行かれたのです。
知らない方のために簡単にご説明すると、蘭州牛肉面とは、中国のほぼ中央に位置する蘭州を本場とする麺料理。その特徴は
- 牛肉とスパイスを使った薬膳スープ
- 手打ちで打ちたての麺
- 具材は薬膳スパイスで煮込んだ牛肉、大根
- パクチーとラー油をトッピング
という料理。簡単に言うなら、「薬膳ラーメン」ってとこでしょうか。
いやそもそも蘭州ってどこだよ、という話もあるかとは思う。
説明しだすと長いのでごくぶった切って書くと、
中国のど真ん中にあり、町の中を黄河がババンと流れるでっかい都市
です。
甘粛省の省都で、ここだけで人口430万人いる。多すぎか。
わたしが旅をした20年前から、蘭州と言えば大気汚染で有名(?)でしたが、近年は多少改善されているもよう。
蘭州自体に日本人になじみのある観光名所はあまりないのですが、交通の要衝なので、敦煌とか、そういう特にシルクロード系の有名なところに行くときに通る可能性が高いですね。
なんかホメるポイントが少ない蘭州ですが、行ってみるとなかなかエキゾチックなところではあるんですよ(フォロー)。
さて話は戻って、東京の蘭州牛肉面の店は、神保町駅からすぐ。
雰囲気ありますね~
緑色は、イスラム料理を示すカラーです。
間口は小さかったのですが、中に入ったらかなり広かったです。
メインメニューはもちろん蘭州牛肉面、950円。
なんと麺の太さが9種類から選べる。
中国でもこんなに種類なかったような気がするけど(最近はあるのかな?)。
中国では細麺がスタンダードだったような気がするので、2番にしました。
嬉しくって泣きそうです!
しっかりとした牛肉&牛骨のダシ。何がどうブレンドされているかわからないけど、ザ中国なスパイス。
本当に本場の味に忠実だな~と思いました。
というより、店も味も、本場より綺麗で洗練されてるすらある。
単においしいというだけではなく、体に良い感じがするそういう
この味は、他では代替できないんですよね。
「薬膳」と聞くと、「薬くさい」「クセが強い」と思われるかもしれませんが、そんな感じは全くなく、「滋味深い」という表現がぴったり。
クセは強くないのにクセになる。なんだこりゃ、という病みつき系麺類です。
ラー油は入っていますが、全体に脂っこさは感じません。
そもそも蘭州牛肉面は、清真(=中国語でイスラムの意味)料理のひとつ。
使われている牛肉も、ハラル認証を受けているものなのです。
肉にサシはないんだけど、パサついているわけでもなく。
こちらの店長は日本人で、留学した際に知った牛肉面の味が忘れられず、蘭州で修行して開店したんだとか。
すげぇ~!!!
どんなに好きでも、自分で作ろうという発想はなかった!
ともあれ、蘭州牛肉面みたいなマイナーな料理が東京で食べられるってホント奇跡。
蘭州牛肉面が凄いのか、東京が凄いのか、よくわかりませんが、めちゃめちゃありがたいです。
東京にいたら毎週行きたい。
移住して7年目、東京を離れて後悔したのは初めてかも・・・
馬子禄 牛肉面 神保町店
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1-3-18
営業時間:【昼の部】11:00〜15:00
【夜の部】17:00〜20:30
電話番号:03-6811-7992