在宅フリーランス

田舎で在宅の副業をしています。わたしにとって書くこととは?

こんにちは、ななみです。

「田舎の観光地におけるコロナ禍」というのは複雑でして、

田舎だから人が少ない

けど

観光地だから、都会から人が来る

という”行って来い”状態になっており、で結局、ここは安全なのか?危険なのか?よくわからないまま1か月くらい過ぎました。

お店も開けていいのかどうか悩み、開けたり閉めたりと、不安定な状況でした。

ついでに長雨で酷暑と、もー最悪
大変なのは自分だけじゃないよ、と思いつつも鬱屈した時間が過ぎました。

そんな中、精神安定剤的に細々とやっていたのが”ウェブライター”の仕事。

ウェブライターというのは、文字通り、ウェブ(インターネットサイト)上に掲載するための記事を書く仕事です。

題材は様々で、「京都のおすすめスポット」とか「今買うべき4kテレビ」(あくまで例です)のように、とにかくクライアントからランダムな題材と文字数を指定されて、書く

皆さんがふだん目にしているウェブサイトの記事、かなり多くのものがこうした下請けライターによって書かれているものと思います。

仕事(カフェ)してないとそりゃ体力的にはラクだけど、何にも生産的なことしてないと、自虐的になり、それもけっこうツライじゃないですか。

今回はともかくそんなしょうもないわたしにお仕事が降ってきたのでラッキーでした。

お題は具体的には言えないのですが、ざっくり言うと「旅行」と「オフィスの設備」についてでした。行ったことのない場所について調べて書くのは、なかなか良い気分転換♪

ちなみにどんなお題が来るかはクライアント次第。
といってもわたしの略歴は伝えているので、「アニオタ」とか「スマブラ」とかそんな無茶なボールは先方も投げてきませんが。

一応書けるジャンルとして伝えているのは、『転職・投資・保険・コーヒー焙煎・スイーツ・接客・マーケティング・旅行・留学・移住・田舎暮らし・林業・DIY』あたりです。

ホンマに書けるんかいな、と思うようなこともあるんですけど

ななみ
ななみ
オットにしゃべらせてそのまま書き写そうと思っているものもありますw

でもこう考えると、過去の経験がすべて生きてくるので、はじめて「あ、歳をとって良いこともある」と思えたりします。

やたら転職繰り返したなーとか、すんごい浪費癖あります、とか、バツ3なんですよねー、とか、家を建てて失敗しました、とか、一般的に損とか回り道と思われるような経験が多い人ほど、実はウェブライターに向いているかもしれません。

当然、知らないことは調べて書くんですけど、実体験があるものはやはり強いんですよね。(もちろん正常なリア充でもいいんですが)

わたしの場合は、とっかかりはクラウドワークス という超メジャーなところからでしたが、今は直接契約でちらほらと受けているような状況です。

ウェブライターという仕事は場所も時間も選ばず、学歴も不要。パソコン以外の初期投資もなく、失敗したとて誰にも知られないし死ぬわけでもないし、副業としては、特に仕事の選択肢の少ない田舎では、とてもおすすめです。

わたしは「書く」というより実はキーボードを「打つ」行為が好きでして、極端に言うと、”広辞苑を全部入力し直して”という仕事でもいいかもと思うほどです。

ただそんなに好きなわりに、ウェブライターを本業にはしたくないという矛盾した気持ちもあるんですね。

冒頭に「精神安定剤」と書きましたが、要するに”それがあると安心する”みたいな位置づけにしておきたい。本業になるとそう甘いもんでもなくなっちゃう気がします。

唐突ですが、「人生フルーツ」という素敵な映画を、ご存じでしょうか。

ある高齢のご夫婦の話で、旦那さんの修一さんはかつてバリバリの建築士をされていた方。一方、奥さんの英子さんは、ずっと家を守って生きてきた方。

修一さんが仕事の第一線から引いてから、2人は小さな雑木林に囲まれたキッチンガーデンで何十種類もの野菜や果物を育てつつ、自然に親しむ暮らしをしている。
そんな日常の話です。

(残念ながら、旦那さんのほうは90歳でご逝去されてしまいました)

まぁ、一言で解説できないので、ぜひ観て頂きたい映画(ドキュメンタリー)です。

そんな中で、奥さんの英子さんが

「修一さんが趣味のヨットにお金をつぎこむので、貯金なんて全然なかった。キッチンガーデンの野菜が、貯金みたいなものね」

といった趣旨のことをおっしゃっていました。
(映画でなく、後述する著書の中で読んだのかもしれません)

庭の野菜が、貯金代わり。

これ、すごくいい考え方だなぁとシミジミしたんですよね。ご夫婦の、がつがつしたところのない軽やかな感じは、こういう心の余裕から来ているのかなと。

いずれ、こんな風な暮らしをするのが憧れのひとつです。

でも、今すでにわたしにとっては「書くこと」がひとつの畑みたいなもので、そこを耕す(書く)ことがそのまま楽しみでもあるし、多少お金にも変わって食べるものにもなってる。

本業があり、そこから貯蓄をして、というのがもちろん正論で王道ですが、心の中に自分だけの「キッチンガーデン」的なものを育てていて支えになってくれると、色んなことへの”執着心”が薄れて楽になるように思っています。

【人生フルーツは、書籍もおすすめです】