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好きな本の探し方、好きな作家の出会い方

こんにちは、ななみんです。

ブログの中で、ちょくちょく「本」について書いているのですが、それに関連して、本日、こんな質問を頂きました。抜粋させていただきますね。

ななみん
ななみん
すごく嬉しいご質問。メッセージありがとうございます!!!

一点質問させてください。

ななみんさんは、好きな作家・好きな本とどのようにして出会っていらっしゃるのですか?

私は、書店に行けば無数にある本、図書館に行っても無数にある本、Kindleでも無数にある本の中から、自分の興味のあるジャンルや本を見つけることができず、未だに自分の好きな作家を見つけることができずにいます(好きな作家を見つけることは義務ではないですが、あると人生が豊かになるのだろうなー、なんて思うので、ぜひ好きな作家を見つけたいのです!)

ななみんさんがいつもどのようにして本と出会われているのか、教えていただけると幸いです。これからも応援しています!

つまり

「どんなふうに好きな本・好きな作家を見つけるか」

というご質問でした。

これ、実はわたしもずーーーーーっと悩んでいることです。

ご質問者様と同じように、世界にあふれかえる書籍の中でいつも戸惑っています

死ぬまでに何を読めばいいのか?
とりあえずいま、読むべきはどれか?
何かすごくオモシロい、重要な本を見逃してないか?

いつもいつも気になって焦っていますw

と、そんな状況なので参考になるかわかりませんが、わたしなりの「本の探し方・作家との出会い方」を書いてみます。

大きな書店に「通う」

王道ですが、これ。

東京にいたときは、丸善や有隣堂、ジュンク堂などの大型書店が通勤経路にあったので、週に2~3回はどこかに寄っていました。

たまに、ではなく、わりと定期的に通うのが大事な気がします。
通い慣れると、なんか変わった本が出てくると目につくようになるからです。

また、ジャンルが多岐に渡るので、好きなジャンルを見つけるのも役立ちます。

わたしは逆に「海外」「旅行」「カフェ」「ビジネス」など決まったジャンルばかりを見てしまうので、あまり縁のない「建築」「医学」「デザイン」などのコーナーも、あえて意識的に立ち寄るようにしています。

こういうちょっとオモシロい本に会うのもそういうとき。

ひたすら窓www

こちらはドイツに在住する日本人の【フォント専門家】の本。
たとえば「Louis Vuitton」のロゴはなぜ高そうに見えるのか?実はあのブランドとあのブランドのフォントは同じなのになぜ違って見えるのか?など、フォントの持つ不思議な力について書かれています。

文庫本はハズレが少ない

文庫本になっている、ということは、単行本でヒットしたということなので(文庫書き下ろしというのもありますが)、ハズレの可能性が比較的低いような気がしています。

裏表紙を見るとあらすじがわかるので、読むかどうかの判断が早くできるのが良いです。

もちろん価格的にわりと気軽に買えるというメリットもあります。

最近、文庫コーナーでヒットしたのはこちらでした。
ネパールの温度が伝わってくるような、ミステリー。

小さい書店の世界

大型書店ではないところも面白いです。
好きだったのは三越前のタロー書房

ここは平積みにしてある本がひとひねりあって、いつも発見がありました。
たぶん、店自体がわたしの嗜好に合っていたんだと思います。
そういう店は、本の数が少なくてもヒット率が高くなります。

書店のロゴは、岡本太郎さんによるデザインなんだそうで、店内もステキでした。

大型書店に比べると圧倒的に書籍の数は少ないですが、こういう書店の中を歩くのが一番落ち着く時間です。

図書館の「予約ランキング」を見る

書店はどうしても新刊が目につきがちですが、古い名作に当たるなら図書館のほうが良いときもあります。

そういうのを探してふらふら見て歩くのも好きですが、もうひとつの活用法としてわたしが好きなのはどの図書館のホームページでもたいていすぐ調べられる

  • 予約ランキング
  • 貸出ランキング

を見ること。

まぁ結果、東野圭吾だらけだったりもしますが(東野さんが悪いという意味ではありません)、それでも世の中の人が何を見たがっているかわかるのは貴重です。

見落としそうになっていた、こんな必読書を見つけることもあります。

ちなみにこれはあまり合わなくて結局通読できなかったです・・・

雑誌や新聞の書評

雑誌の書評や案内も参考になります。

ただ雑誌の場合、たとえば「40代をターゲットにした女性誌」を見ている時点で、当然もうその人たちを狙いこんだ書籍を紹介するわけです。

ピッタリくる可能性も多い代わりに、視野が広がらないような気もしますね。

その点、新聞の書評のほうが幅広く、やはり新しい発見があります。

作家の書く書評

作家さんは、当たり前ですが本が好きです。
なので、書評を書いている方がたくさんいます。

特に「自分の好きな作家が書く書評」はやはり志向が合う可能性が高いので、とても参考になります。

 

こういう視点も面白いと思います。

 

などなど。

書評サイト

書評サイトも眺めるのが好きです。
いまやたくさんありますが、以下の2つに絞っています。

というのも、ウェブ上の書籍情報を見すぎるともう、わたしの許容量というか情報処理能力を超えてしまうからです。

HONZは新刊中心、ALL REVIEWSは逆に過去の本が中心になっています。

HONZから最近見つけていま読んでいるのはこちら。
「SNSから火がついて20代男性によく読まれている」のだそうです。

 

また、最近ALL REVIEWSから見つけて読んでいる途中なのはこちら。
セザンヌはなぜ同じ山(サン・ヴィクトワール)をずっと描き続けた?

 

本を探す、芋づる方式

わたしが勝手に「芋づる方式」と呼んでいる、本の探し方はこんな感じです。

あるとき、シルクロードを旅しよう、と思った時に見つけた本がこちらでした。
宮本輝さんの、シルクロード旅行記です。

息子さんや通訳などの同行者たちとケンカしたり病気したりのドタバタ&ハチャメチャな感じが楽しく、乾いたシルクロードの景色、息苦しさと美しさの両方が伝わってくる素晴らしいエッセイでした。

これですっかり宮本輝ファンになり、他にも海外を舞台にしたものはあるのかな?と「宮本輝 外国」をキーワードに探してたどり着いたのが、次にこの小説でした。

長くなるのであらすじは略しますが、こちらもいつか見たドナウの景色を想い出させてくれる情景描写と、しっとりしたリアルな人物描写が素晴らしいものでした。

それで、もっとドナウの本が読みたくなり、「ドナウ 小説」で探すとこちらにたどりつきます。

「ドナウ川で、歳の差のある日本人男女が心中」というショッキングなある実際の事件を題材にしたものです。
それで大崎善生さんの冷静で優しい文体が好きになり、次に手に取ったのが映画にもなったこちら。

という具合に。

ともかくこうやっていつまでも終わらない本の旅をしています。
こういう探し方が一番楽しい気がしています。

SNSでの情報収集

最後に、SNS(主にツイッター)での情報収集について。

正直言うと、SNSで本について語っても、反応は悪いです。
美味しいケーキの写真載せたほうがよっぽど「いいね」は多い。

でも、数は少なくても、けっこう本好きの人とつながることができます。
本が好きな人は、オモシロい!と思ったら誰かに語らずにはいられないもので、また、本好きを見るとフォローしたくなるものです。

先日はツイッター経由でこんな本を紹介していらっしゃる方がいて、早速読んでみました。

アムチと呼ばれるチベット医がこの世に存在していること、アムチを養成する学校で大事な学習は命がけで薬草を取りに行くことなど、もう仰天の話ばかり。

わたしとほぼ同じ年の作者が、10年もチベットで学び、チベット医になるまでの話を書いたものです。

こういうのは、まったく違う視点を持つ人からでないと、なかなか伝わってこない情報です。

意外に盲点な「出版社のツイッターアカウント」

たくさんの出版社がツイッターを利用しています。

新刊の紹介もしてくれますし、こちらの発信への反応も早い。

「ハッシュタグ+書名」をつけておけば、ほとんどの場合、その本を出している出版社がリツイートしてくれたりします。そうすると、その出版社のフォロワーの目に止まるので、そこから本好きな人につながることもありますし、出版社からの情報そのものも貴重です。

それでも好きな本が見つからないとき

古典は普遍

これだけ情報があふれているのに、というか、情報があふれすぎているせいで、というか、逆に情報の洪水に溺れて、読みたいものがまったくわからないときってあると思います。

そんな立ち止まっちゃったときは、わたしはひとまず古典を読んでいます。
古典は古典として残るだけの理由があり、必ず普遍的に重要な何かを抱えています。
再読ならば再読の価値がある。

重いモノもよし。

変化球もよし。

 

100分de名著(NHKテキスト)

NHKで放送している100分de名著シリーズのテキストは、本の内容だけではなく「書かれた背景」「本当の意味」「隠された作者の真意」など、よく知っているはずの本の別の面を知ることができます。

薄いテキストでわかりやすく書いてあるので、ガッツリ活字だらけの本を読むのが疲れるなぁ、というときにもおススメできます。

 

逆に、「原典でなんか読めんわい!」という難解なものも、これならちょっと近づける。

 

まとめ:ところで「読書=いいこと」なの?

いきなりちゃぶ台ひっくり返すようですが、読書というもの自体が持ち上げられすぎ、と思うことがあります。

たとえば「どんなに忙しくても1日1冊は手に取る経営者」が尊敬されたり、「年間300冊速読するビジネスパーソン」が取り上げられたり。

それらを否定する気はまったくありません。

でも、ショーペンハウエルが言うように

読書とは他人にものを考えてもらうことである

ということは、重要な事実なんだと思うのです。

本を読む人はエライ、なんて思った瞬間に堕落だと思う。

読書バカにならない!読書は他人にものを考えてもらってることを忘れずにショーペンハウエル 「読書について」の衝撃 最近、「読書」について改めて考える機会があり、そういえば、と思い、スゴく久しぶりにショーペ...

読んだだけでは何も始まってない。

1日1時間本を読む人と、1時間自分のアタマで何かを考えている人だったら、後者のほうが価値があると思う。

「ヘタの考え休むに似たり」にならないように、インプットとしての読書の必要性があるんだと感じています。

本は好きです。たぶんこれからもずっと。でも、ショーペンハウエルのこの言葉だけは忘れないようにしたい。

半端な精神力で半端な読書すると、雑音しか出せない

 

おまけ:人生でジャケ買いした唯一の本

本をジャケ買いすることはめったにないのですが、これは珍しくそういう買い方をした1冊。表紙カバーを取ると、中身は洋書みたいになってるんですよ・・・!!

今度これについて書いてみよう。

ちなみにわたしが本を好きなのはたぶん父親の影響です。

わたしの中には、寝る前に必ず本を読む父の姿が一番印象的に残っており、

「人は活字を読んで当たり前なのだ」

「寝る前は正統な文学に触れるべきなのだ」

と思い込んで育ちました。三つ子の魂ってすごいですね。

ななみん
ななみん
でも父が読んでたのはほとんど西村京太郎だったとあとで知ったよ!!