田舎というのは、弱者が暮らしづらいところです。
たとえば、子ども。学校が少なく、あっても遠いので親の送迎がないと通えないことがしばしば。
たとえば、高齢者。病院が少なく、あっても遠いので家族の送迎がないと通えないことがしばしば。
たとえば、わたし。
…クルマの運転、ニガテです。近距離はいいんですが、50㎞を超えると、そして「高速道路」が出てくると、とたんにうわぁ~(パニック!)ってなる。
そんなわたしですが、ちょっとややこしい「歯」の病気を抱え、四万十市内では治療可能な病院が見つからない、という事態に。
あれこれ悩んだ末、家から100㎞以上も離れた隣県・愛媛の松山まで歯医者の治療を受けなくてはならなくなりました。

オットの「えぇ!」は、「150㎞、遠いね」ではなく、「泊まるんかい!!」のほうです。
運転が苦にならない人にはホントにわかりにくいと思うのですが、わたしにとっては、もう運転ってすぐ飽きるんですよね。
150kmって、想像するだけで目まいがする質量。
そして当日。
しぶしぶ走りはじめたのですが、案の定、「すぐに飽きる」➡「コンビニで休む」➡「眠くなる」➡「また休む」➡「飽きたので、道の駅に寄る」➡「眠くなる」➡「また休む」➡
のエンドレスループ。
と思うほど、ちっとも前に進まない。
ま、すぐ休むんだから当たり前だけど。
googleで2時間半と書いてあるところ、4時間以上かかってよーやく到着しました。
疲労困憊で、肝心の歯医者では、治療中に眠ってしまい、先生すら当惑させる。
「遠くから運転で、お疲れでしょう」
そのとおりなんだけどさ。
息子ほどの年齢の若先生にいたわられて申し訳ない。
どこが往復5時間だ。
片道4時間かかっていたら韓国より遠いので、やはり1泊2日にしておいて良かったです。
「女性の一人旅、城下町松山にて」
というとなんか素敵な響きでオシャレな旅館とかに泊まりたいところですが、実際にはただ歯医者に来ただけなので、もう利便性(駐車場が広いとか)や経済性(安さ)だけを重視して、ビジネスホテルの中でも最高にビジネスライクなホテルに泊まりました。
HotelAZ!

九州から、主に西日本を中心に展開するホテルチェーンなので、関東の人にはなじみが少ないかもしれませんが、朝食付きで、365日同価格(6000円ちょっと)というのがウリのホテルです。
↑の写真を送って
と伝えたら
という鋭い(?)指摘。
確かに、ホテルの館内ですれ違うのは「グレーのジャージ」みたいなものを着たおっさん(って言っても、年下だったりして)ばかり。
なんかわたしも一緒に翌朝同じ現場(なんの?)に行きそうな気持になる。
ホテル自体は、ホント~にふつうすぎて、何も言うことがありません。
あまりに特筆すべきことがなくて逆にリラックスしました。

ちなみに、帰路は、少し慣れたのか、追い風だったのか、3時間強とだいぶタイム更新して到着。
田舎で暮らすということは、1つ1つ強くなっていくことのような気がしています。






