うまく眠れない。
という日がずいぶん続いている。
正確に言うと
- 寝付きが悪い
- 途中で起きてしまう
というセット。
だもんで、たとえば23時に寝て5時に起きるという計画で、「今日は6時間睡眠だな!」と思っても、実際には3~4時間しか寝られてないということが非常に多い。
うーん、実体験はないけど、これって新生児を育てるママみたいなスケジュールじゃね??
育児って大変だなぁ。
なんて、のんきなことを言ってる場合ではなく。
とにかくこれではカラダが持たす困っておりました。
そんなことを内科の先生に相談したところ、処方されたのが「デエビゴ」という、中南米出身の留学生みたいな名前の睡眠薬。
先生いわく、「比較的依存性や副作用の少ない、緩やかな睡眠薬ですよ」とのこと。
ちなみに、デエビゴは入眠(寝つき)の悪さだけを解消するものらしく、途中で起きちゃう(=中途覚醒)への対応は、また別の留学生が必要らしい。
それもクスリ漬けになるなーと思ったので、とりあえずはデエビゴのみを試すことに。
人生初です!!
ここでテンション上がるのはどうかと思うけど、なんであれ、初めての体験というのは新鮮味がありますね。
デエビゴは、服用してから30分~1時間以内に入眠するらしいので、眠りたい時間から逆算して服用すると良いとのこと。
さっそくその日の晩、ワクワクしながら服用してみたところ、驚いたことにクスリを飲んでからほぼ30分以内に、すぐ寝ることができました。
しかしその入眠の状況は、たとえて言うなら、「ふとウェスタン・ラリアットをかけられて問答無用で倒されてそのまま気を失なった」ような感覚。
ふつうに驚く。
一方で、なるほどなー、これなら寝るよなーと妙に納得も。
そこで改めて考えてみました。
「眠れないとき」の自分と、「睡眠薬を飲んだ自分」と、何が違うのか。
それは、「考え事をしているか、していないか」という点に尽きる。
クスリを飲むと、ラリアット(受け手)ですから、考え事をするヒマがない。
いっぽう、普段は、ベッドに入っても
など、ごちゃごちゃずっと考えている。
どうせ翌朝になったら忘れているのでほとんど無意味なのに。
つまり睡眠薬の役割とは「思考停止」なのかな、と思いました。
疲れてバタンキュー(死語?)できる人は、入眠時に余計なことを考えず、睡眠だけに集中できる、というある種の能力があるのだと。
寝つきを良くするコツは、「呼吸に集中すること」だと聞いたことがありますが、つまりそれも考え事をさせない方策の1つなのでしょう。
➡ それができれば苦労しない!
というわけで、効果抜群な睡眠薬でしたが、毎晩ラリアットされてマット、いやベッドに沈むのもなんだか不自然な気がするし、ナゾの敗北感も残るので、数日でやめてしまいました。
が、確かにそんなに副作用も依存性もないので、いざというときには、こういう手もあるのだと知っておいたのは良かったかとも思う。
呼吸に集中するというのは結局「瞑想」に通じるような気もするので、上手くコントロールできるようになるといいなと思っています。
ともあれ、眠れる人がうらやましい!