NHK BS「団地のふたり」というドラマが人気らしい。
キョンキョンこと小泉今日子さんと、小林聡美さんという、”熟年女性にとっては最強に人気のあるコンビ”(※個人的感想です)。
で、しかも”独身50代のふたりが団地内のそれぞれの家で、近距離を行き来しながら仲良く過ごしているという、これまた熟年女性にとっては夢のような設定で、そりゃ人気も出るだろう。
実際には、こんなに近くにいすぎたら、良くないのです。
仲のいい友人ほど。
ともあれ、最近はこのドラマをオットとぼーっと見るのが1つの大きな楽しみ。
オットは幼少のころ、それこそ団地住まいが市民の憧れだった時代にそうした暮らしを経験しており、それがとても幸福な記憶として残っているらしい。
わたしはわたしで、団地住まいを知らないけれど、あの「団地内にすべてが揃っている」というコミュニティ感、イッツアスモールワールド感(?)がたまらなく好きで、なぜか以前から漠然と憧れている。
なので、悲願というほどではないけれど、団地の話となると
急に陽だまりにいるオットセイ同士みたいな呑気な会話になるから不思議。
いまどき新築の分譲団地とか聞かないから、もし買うなら相当古い物件になるだろう。
古い団地は良い。
昔は土地に余裕があったので、敷地が広くてゆったりしているし、緑も多い。
あまり高層ではないほうが良くて、せいぜい5階建てくらいかな。
駐車場なんかも平置きだったりする。
エレベーターや機械式駐車場がないから、古い団地は管理費も修繕積立費も安い。
ただし、長く住むには定期的な大規模修繕の計画はしっかりしていないといけないし、この時代、耐震改修の点は特に重要だ。
すでに視点が住民を超えて「理事」になってしまっている。
いろいろ言いつつも、今住んでいる地方の田舎暮らしや、住んでいる家に不満があるわけでもないから、結局、最期に団地に住めなくても、別に良い。
ただ、心に団地があるだけで(どんな状態?)、なんとなく気持ちが穏やかになるし、なぜかオットと共有できているのでストレスがない。
「団地に住む夢」の良いところの1つは、それほどハードルが高くなくてリアリティがあること。これが麻布台ヒルズとかだと、どう憧れていいかがすでにわからない。
団地には、数百万円で買える物件もたくさんある。
それが快適かどうかはさておき、十分現実味のある夢である。
もう1つは、たとえそれが叶わなかったとしても、死ぬ間際にそれほど残念にも思わなさそうなこと。
「団地に…住めなかった…」
と歯ぎしりして死ぬことはたぶんないだろうし。
小さな夢を持つことはなかなか楽しいことだと思う。
おやすみなさい。