在宅フリーランス

田舎なら新人フリーランスでもラクに生きられる → さりとて慢心はNG

こんにちは、ななみです。

フリーランスになってみたいけれど、都会では生き残っていける気がしない。最近田舎フリーランスって言葉を見るけど、実際どうなんだろう

と思っている方に向けて「田舎ならば、新人フリーランスでも<比較的>ラクに生きられる」という体験談をお話ししてみたいと思います。

わたし自身、3年前に移住して同時にフリーランスとなり、オットとともに、林業・ライター業・カフェ業を複業化して生きています。それまでは22年間ほど、会社員でした。

移住してみたら、周りは9割フリーランスや自営業。

移住前は「フリーランスや自営業=一芸に秀でた特殊な人」という別世界に住む人のイメージでしたが、実際にはわりと普通の人の集まりです。

特に田舎は、ゆるく頑張れる条件が整っていて、新人フリーランス(自営業)向けの環境だという気がしています。

CONTENTS

田舎なら新人フリーランスでもラクに生きられる訳

1.時間稼ぎができる

都会では、商品でもサービスでも、すべて評価がランク付けされて、見える化されてしまっていますよね。

飲食店なら、食べログで「3.0」とか「4.5」、クリエイターの仕事でも、利用者のレビュー評価があって、すべて数字で表されてしまう。

3.0と4.5のお店やサービスが並んでいて、

3.0の未来に期待して、こっちに行こう!

なんて物好きな人はいないわけで、今すぐ4.5のサービスを受けたいですよね(笑)
しかも4.5クラスのお店だってゴマンとあるわけで。

つまり都会では3.0が4.5に育つヒマなんて、基本、ない。
よほど大手の資本力に守られているなどの場合を除いては。

でも田舎ならどうでしょうか。

正直、3.0どころか2.5レベルの店やサービスでも、来てくれる人はポツポツいるんです(他にないから)。

でも、そうこうしているうちに、徐々に力をつけて、2.5や3.0が本当に4.5レベルになっていくっていうことがあり得るんですよね。

そうなると、今度は県外から人がやってきたり、都会から注文が入ったりします。

というか田舎で続いてる店やフリーランスの仕事ってだいたいそんなもんだと思う。

都会では事業が誕生してから存続できるかどうかは、市場によって即判断されてしまいますが、田舎は都会よりはかなりゆるやかな、事業が育つかどうかを見極められる執行猶予期間みたいなものが与えられるように思います。

2.固定費が少なくて済む

田舎がいくらゆったり事業を伸ばせるとはいっても、東京みたいに家賃が20万円とかかかったりしたら、そんな悠長なこと言ってられません。

でも田舎なら、借りたとしても「月に2~3万円」とかなんですよね。

自宅と店舗を兼用にしていたりするともはや最強。

事業をゆったり伸ばせるというのは、固定費が抑えられるという環境がセットであることが必須です。

3.競合が少ない

当たり前すぎだけど、圧倒的な事実。

競合が少ない・・・!!

たとえばお菓子屋さんを想定してみます。

仮に技術が未熟でも、町に1軒しかなければ、いくらかはお客さんが来てくれます(ちょっとマズくても)。

特に新規開店であれば、物珍しさもあって、みんな1度は来てくれる可能性が高い。

そうして来てくれるお客さんに対応していくうちに、いつしか技術が身につき、2~3年もすればそこそこのものが本当に出せるようになっていく。

競合が少ない・オンリーワン、というのは単純だけどすごいアドバンテージなんです。

とはいえ慢心はNGです

とはいえ「田舎なら新人フリーランスでもラクに生きられる」とは言っても、いつまでも低品質な商品やサービスを提供していたら、さすがに存続はムリです。

田舎の人が、未熟な商品やサービスを大目に見てくれるのは「他に店がない」という理由もあるけれど、「頑張ってる」ところを評価してくれているから。

それが2年経っても3年経っても、田舎でのんびりしていることに胡坐をかいて成長しなかったらどうなるか。

いくら優しい田舎の人でも見放しますよね。

お菓子であれば

「こんなんなら、お取り寄せのほうがいいや」
「自分で作ったほうがマシ」
「お菓子じゃなくて美味しいフルーツを買おう」

っていう選択肢も、もちろんお客さんのほうにはあるわけで。

競合は近くにいるとは限らないし、同業者だけでもないのです。

まとめ:技術より情熱が重要です

技術を究めるというのは限界がありませんが、まず第一段階としていえば、どんな人でも集中して何かに数年取り組めば、まず生きるくらいのおカネにはなる。

これはフリーランスの生業を考える上で貴重な発見でした。

ただ、そもそも何年か取り組む前提として、むしろ技術的な才能より情熱のほうが大事なような気がしています。

技術は時間をかけて伸ばせるけど、情熱というのは買うことも伸ばすこともできない。

逆にいえば、フリーランスとしてやりたいことがはっきりしている<情熱のある>人は、現時点では未熟でも、田舎では生きられるレベルに伸ばせる可能性が大きいような気がします。

こんな(色んな意味での)ブルーオーシャンで泳いでみませんか?

高知の向かい側はアメリカ