こんにちは、ななみです。
という話はとてもよく聞きます。
今日は移住と虫の話です。
(文中に、虫の写真は出てきません)
さて結論からいうと、「虫が死ぬほど苦手で、絶対改善しない自信がある」ならば、田舎へは来ないほうがいいです。
田舎と言っても色んな「レベル」がありますが、少なくとも東京から移住したら、居住環境から虫が減ることはないでしょう。
しかも、昼夜問わず出てきます。虫に定時はありません。
生理的な好き・嫌いというのは、意思だけではどうしようもないですし、無理をするのも精神衛生上よくない。
ちなみに、移住前の我が家は、夫婦ともに「虫が好きとはいえないが、そこまで極端に苦手でもない」くらい。
この程度なら、だんだん慣れて、ある程度は虫と共存できるようになります。
特に田舎の家に入居した1年目はやたら色んな虫が登場して
「ひぇ!」
「うわ!」
「てか、これなに?」(初めてゲジゲジを見た時)
「ぎゃ!」
みたいな毎日でしたが、5年も経つと、不思議なことに虫の登場回数そのものがわりと減ってくるんですよね。
これは想像ですが、虫にとっては、人間が定住してしまった家は住みにくいんではないでしょうか。
空き家のほうが天国なのかも。ごめんよ。
今は、クモ・トカゲ・ゲジゲジ・そしておなじみのGくらいであれば、全然気になりません。
これらは人間に対する実害はほとんどないですし、何より人間を見るとあちらからすごい勢いで逃げていきます。
特にクモは、ほんとに憶病。
人間の気配を感じると、壁にはりついたまま「ピタ」と動かなくなり、見つからないように(→ずっと見えてるけど)息を殺します。
こちらが、壁をトントンと叩くと「ひぁぁぁぁ(汗汗汗)」と猛スピードで逃げていく。
まぁ、「可愛い」とまで言うのもアレですが、何も悪くないのに、駆除する気にはなれませんよね。
それにどうやら、見えないところでクモがGを退治してくれているようで、うちはGの発生比率はとても低いです。
ゲジゲジなんかは、人間に見つかってもなんだかボンヤリしていて、逃げ足もおっとり。
そんなんで大丈夫なのか。
ゲジゲジは見た目がスーパー気持ち悪いので損していますが、調べたら悪いヤツじゃなさそう。
しかし。
一方で、ムカデやスズメバチ、マダニといった、横綱級の虫たちがいます。
これらは、刺されたり嚙まれたりすると、場合によってはこっちが死んでしまう。
無駄な殺生はしませんが、「可愛い」とも言っていられません。
スズメバチは巣をつくらせないように、もし出来てしまったら速やかに駆除するしかないですし、マダニは、そもそも出現しそうな場所を避けるというのが鉄則です。
一番対処が難しいのが、ムカデ。
家につく虫で、どんな狭いところでも入ってくるので、最も対策が難しい上に、なかなか危険な種類です。
「屋根からムカデ落ちてきた」
「洗濯ものにムカデついていた」
「布団にムカデ入ってきた」
「排水口からムカデ出てきた」
などのホラーなムカデストーリーは、田舎のみんなそれぞれとっておきのがあったりします。
なぜかみな、いかに気持ち悪かったかをちょっと嬉しそうに語る
あと、これは虫のレベル超えていますが
「マムシに気をつけてなー」なんて軽く言われるときもあります。
そもそもどう気を付けたらいいんでしょうか、って話ですが。
やっぱり”出そうなところを避ける”が一番いいようです。
マムシのほうも別に人間を食いたいわけではありません。
ただ、田舎に来て意外だったのは、「虫を見てキャアキャア言う」は都会の人間の特権かと思ったら、そうでもないということ。
以前、地元感あふれるおばちゃんと話していたら、目の前をさーっとムカデが通り過ぎたことがありました。
わたしが、
と思っていたら、そのおばちゃんのほうが
「う”ぁぁぁぁぁ!!!ムカデ!きらい!!」
と叫んで狂ったようにムカデを駆除しはじめたときがありました。
そう、田舎で生まれても育っても、虫が苦手な人は苦手なのだと、このとき知りました。
のちのち色んな人に確認したのですが、やっぱりそうでした。
というより、大半の人は、まず虫が苦手。
それを知った時にはちょっとホッとしました。
そして、だんだんこう感じるようになりました。
田舎に虫が多いのではない。都会に虫が少なすぎるのだ
ということ。
コンクリートで固められて、草もなくなったら、そりゃ虫も住めなくなります。
虫も住めないようなところで人間が住むのは、果たして健康的なのかなと今、疑問に思うところも。
とはいえ、冒頭に書いたように、やっぱり虫との共生レベルというのは、人によってそれぞれ。
田舎に住んで、ずーっと虫に対してイライラしているのも良くないし、殺虫剤ばっかり撒いているのも違う意味で不健康。
なので、本気で虫が苦手ならば「住み分け」という考えで、無理せず都会に住むほうがおすすめです。
田舎に住むならば、うまく共生したいものですね。