思考

移住5年目の視点~ 都会は弱者にゆずる、という考え

こんにちは、ななみです。

この4月で、高知県への移住4周年。つまり、5年目に入ります。
いまだに雑草とセリの区別もつきません。どういうこと。

 

さて2020年4月21日現在、新型コロナウイルスはまったく終息の気配もない状態で、特に東京におけるリスクが高まっています。

ここにきて、わたしの脳裏になぜか最近、「都会は弱者にゆずる」というフレーズがよく浮かぶんです。

ちょっと傲慢な響きがあるかもしれませんが、まぁ聞いてください。

 

前々から感じていたのですが、「田舎は都会より、人生のハードルが高い」という認識が、移住5年目に入り、ますます強くなりました。
というよりもはや確信です。

田舎は

  • 仕事が少ない
  • コミュニケーション力が必須
  • 娯楽は自分で作らないとない
  • 体力がないときつい
  • 車の運転ヘタだと死ぬ
  • 敏感でも鈍感でも生きづらい

etc

ざっと思いつくだけでもこんな感じ、とにかく「人生のスタートライン」に達するのに、なんかやたら越えなければならないハードルが多いのです。田舎暮らし。

 

なので、「スキル・人格・若さ・お金」のどれかがないと、とてもやっていけない。

弱肉強食とは違うんだけど、ある種の強者でなければ、田舎では生きられない
そんな気がしています。

逆に言うと、「スキル・人格・若さ・お金」のどれもなくても、都会でなら生きられます。

仕事は能力に合わせて選べるし、日本の都会は物価が安い。
(東京の不動産だけは別ですが、これも、ちょっと郊外の駅から遠い物件であれば、3万円くらいで住めるところはたくさんあります)
無料の娯楽が多い。人が多いので、互いに無関心でいてくれる。

都会でなら、どんな人でも、「いい感じに埋もれて、淡いすりガラスの中で暮らせる」ので、ラクチンなのです。

そう!


だからこそ、都会は、都会でしか生きられない、弱者にゆずるべき。
アフターコロナの世界では、強者からどんどん、田舎へ移ってきたらよいと思うのです。

 

とはいえ、

でも、たとえば、芸能人とか、IT社長とか、大手企業の会社員とか、そういう勝ち組が都会を牛耳ってるし。都会=弱者っていうの、なんかピンとこないんだけど・・・

というのも、わかります。

確かに、こういう類の人々(端的にいうと、リッチな人々)は、「弱者」とは真逆のイメージです。

でも、その理由がポジティブなものであれネガティブなものであれ、結局”都会から動けない”という結果そのものが、大きな弱みだとわたしは感じるのです。

強い人は強い人なりに、「都会でなければ」の呪縛にとらわれる傾向があるんですね。

 

ちなみに、わたし自身は「スキル・人格・若さ・お金」のどれかがすごく秀でているという感じではありません。

が、強いて言えば「バランスの良さ」で生きているような気がします。
極端に不器用でもなくコミュ障でも貧乏でもなく、とりあえずまだ40代、みたいな。

田舎暮らしのハードルは高いと言ったことと矛盾するところもありますが、まぁわたしの例を見れば、ほとんどの人がなんとかなるとも言えます。

都会から田舎に移住した4年前の時点で、わたし自身の人生観や価値観はガラリと変わった(変えた)と思っていたのですが、今回の新型コロナ騒動のほうが、より大きな変化をもたらすような予感がしています。

もちろんわたしだけではなく、コロナは世界をも変える予感がしています。

アフターコロナの世界を、あなたはどう生きますか?