こんにちは、ななみです。
香川の高松に行く用事があると、オットと2人でやたらにテンションが上がる。
それは、本屋ルヌガンガがあるから。
高松市の中心の通りから、ほんの数歩路地に入ったところにある、個人経営の小規模な書店。
このお店がすごいのは、
ほぼすべての本が、わたしたち(夫婦)の趣味にドンピシャではまっている
ということ。
わたしたちのために建てられた本屋みたいです。と言っても過言ではない。
過言か。
広すぎず、狭すぎず、の店内には、やんわりとジャンル分けされた本が、約6000冊並びます。(ちなみにルヌガンガは新刊のみの書店です)
ジャンルは幅広くて、ライフスタイル・旅・ビジネス・アート・インテリア・建築・宗教・写真集・絵本・・・ほぼ網羅しているといってもいいのかもしれません。
大手の書店のように、棚に「ビジネス」「旅行」とか書いていないので、自分で目をこらして、何があるかを見ていきます。
ふわりふわりと視線を泳がせていると、インテリアの本を見ていたのに、いつの間にかアートの本を手に取っていたり、次にはビジネス書だったり・・・
脳と眼が、自由に旅をしているような感覚。
それでいて、どっちを見ても自分の好きな本ばかりだから、どこまでも快適でしかない。
大きな書店(丸善とかジュンク堂とか)も、好きです。
ただ、そこに本が何万冊あっても、自分と接点を感じられる本はごくわずか。
岸の見えない広い海で泳いでいるようなものです。
大きな書店は楽しいけど、同時に疲れる場所であるのはそのせいだと思う。
しかし一方で、全部が購入候補になってしまうルヌガンガも、もうありがたいような困ったような・・・
ルヌガンガからの、帰り。
”店舗まるごと、我が家の書庫だったらいいのにねぇ”
”うちも、あんな本屋さん、やってみたいよねぇ”
だいたいコーヒーを飲みながらこんな会話をオットとかわしています。
(ちなみにルヌガンガの近くに、とてもおいしいコーヒー店があるのですが、その話はまた今度)
本屋やってみたい、というのは夢物語ですが、こういうあてどもない話をしているときが一番楽しい。
ところで、ルヌガンガの店主は中村さんとおっしゃるらしい。
大学教授のような、大学院生のような、年齢不詳のともかく優しいインテリの雰囲気で、本を買うと表紙を見ながらいつも「コーヒー、お好きなんですか」とか「農業もご関心があるんですか」など、ちょっと話しかけてくださったりする。
そもそも、本棚っていうのは自分の脳内をさらけだすようなもので、他人に見られるとちょっと恥ずかしい感じもするのだが、それが個人経営の書店レベルになると、脳内どころか全身を縦に割って全世界に公開しているようなもの。
このソフトな中村さんは、本当はすごく芯の強い方なんだろうなぁと思わずにはいられない。
これだけの本、読む以前に、選ぶだけでものすごく大変だし・・・
しかも1回選んで終わりではないし・・・
本についてやたら詳しい、面倒なお客さんとか来そうだし・・・
どんだけ大変なんだろう!!
本屋さんて!!!
ルヌガンガで、悩みに悩んで選んだ本を持ち帰る。
(やたら”土”というタイトルが多いのはオットのせい)
紙の本は置き場所に困るんだけど、やっぱりいいんですよね。
やはりお客さんでいるのが一番幸せなのかも・・・
本屋ルヌガンガ
〒760-0050
香川県高松市亀井町11番地の13 中村第二ビル1F
TEL/FAX 087-837-4646
営業時間 10:00-19:00
定休日 毎週火曜日