日々の暮らし

<<胃カメラ体験>>そしてなんとなく惜しく思う9,300円・・・

「2022年はどん底でした~」みたいなことを、リアルでもブログでも、グチグチ言っているわたしです。

で、そんなどん底の2022年のせいで(まだ言う)、実はここ何か月か、ずっと胃のあたりの調子が悪いなと思っていました。

年が明ければ治るような気がしていたのですが、胃にカレンダーはないらしく、やっぱり治りませんでした。

空腹なら空腹なりに、満腹なら満腹なりに、調子が悪い。
「痛い」わけではないんですが、モヤモヤとした感じがします。
常に「胃もたれ」のイメージ。

50代にもなると、知り合いで胃腸の病気になる人は珍しくありません。
胃がん、胃潰瘍、逆流性食道炎、etc・・・

早く病院に行ったほうがいいのはわかっていたんですが、胃=胃カメラの可能性を考えると、気が重い。

しかし、放置して病状が重くなったら、胃カメラどころでは済まないかも・・・

とうとう重い腰を上げて、町の胃腸科に行ってみることにしました。
ここはオットも以前お世話になったことがあり、

オット
オット
ちょっと独特な雰囲気のあるセンセイだけど、腕が良くて、優秀な感じがする

という感想。ブラックジャック的な???

行ってみると、院長センセイ、とりあえず上下ジャージ&ややロン毛で登場。

ななみ
ななみ
(独特な雰囲気である)

これは医者と言うよりむしろ正しい入院患者のスタイルでは(しかも結構長期の入院)と思いながら、病状を説明する。

ちらっと触診すると

センセイ「あ~胃だね。胃カメラだ」

ななみ
ななみ
そうですか・・・

秒速で胃カメラ。

センセイ「どうする?今日このあと飲む?」

ななみ
ななみ
え、このあと?!

残業時の上司みたいな誘い方!

えーとさっきご飯食べちゃったし、とモゴモゴしていたら後日にしましょう、となってちょっとホッとする。

しかし、もしかして、胃腸科行くときは何も食べないで行くのが常識だったのでしょうか?

ともあれ、3日後に「経鼻胃カメラ」を受けることになりました。

ご存じのとおり、口から入れる従来の胃カメラは、「オェ」ってなってしまってつらいというのが定評です。
それに代わり、近年多いのが、より細い管を鼻から入れる、経鼻タイプの胃カメラ。患者の負担が少ないと言われています。
経口胃カメラの管が直径1センチくらいなのに比較して、経鼻の管は、5㎜くらい。

わたしも経鼻は、初めての経験です。

検査の前には、別のセンセイ(こちらは一般的な登場)が鼻にゼリーのような麻酔薬を丁寧に3回ほど投入。

万全の体制が整ったところで、院長センセイがいよいよ管を挿入。
スムーズで、技術が高い。

・・・という印象はあれど、やっぱり苦しい!!!
痛いってわけではないけど、苦しさはあります。

からだに異物を入れる以上、どんな「神の手」によるものでもやっぱり多少は仕方ないんでしょうね。

昔、経口の胃カメラを受けたことはあったけれど、断然経鼻がラク、とまでは言いづらい。どっちがいい?って聞かれると非常に難しいです。

ところで胃カメラは、実際に内部の様子をセンセイと患者が一緒に見ることができるし、特に経鼻だと会話まで可能です。

スコープでわたしの胃の内部をじっくり見ていたセンセイ。

センセイ「・・・なんも、ないねぇ」

ななみ
ななみ
いや、調子悪いんですけど

センセイ「健康そのものだね」

ななみ
ななみ
えーと

なんもないのか・・・

喜ばしい結果なのでしょうが、なんとなく気まずい(→被害妄想?)空気になる処置室。

結局、センセイは「じゃ、大丈夫だから」って感じで処置室を出て行ってしまい、あとに残されたのは、気の毒そうにわたしを見る看護師さんとわたし。

看護師さん「あの・・なんか、薬持っていきますか?出せますよ」

ななみ
ななみ
なんかください!

薬って、「なんか」もらうもんなのかと思いながらも、もはや手ぶらで帰るわけにもいかない。

結局、事前の血液検査3,000円+胃カメラ5,500円+なんか800円=9,300円もの出費をしながら、ただ自分が健康だと再確認したまで。

ななみ
ななみ
そのお金でお寿司でも食べたらもっと健康になったのになー

と思うのが庶民ですよね。

ただ、具合が悪かったことは事実なので、いくら結果が良くても、まだ納得感は薄い。
帰ってからまたいろいろ調べてみたら、「機能性ディスペプシア」という言葉に行き当たりました。

機能性ディスペプシアとは胃もたれやみぞおちの痛みやもたれ、満腹感やしゃくねつ感などのつらい症状を繰り返し感じることがあるのに、胃カメラや超音波検査などで検査をしても胃の異常が見つからない病気です。Functional Dyspepsia:FDということもあります。胃の粘膜は非常にキレイで問題がなくても、胃の動きや働きに問題があることがあります。生活習慣の改善や内服薬で治療を行います。このような症状は以前は慢性胃炎として診断されることが多くありました。このような症状は非常に多く、病院に受診される患者さんの中で4-5割は機能性ディスペプシアであることがわかっています。これは、命にかかわるような大病ではないですが、症状が強いことも多く生活に影響します。

ななみ
ななみ
絶対これじゃん!

・・・まぁ、とは言ったって、それは結果論。検査したからこそ言えることなので、しょうがないですね。

※ちなみに、「なんか」は胃酸の働きを抑える薬でした。

どこかの本に、「健康は5,000万円の価値がある」と書かれていたことを想い出しましたが、改めて健康のありがたさを思い直した1日でした。

皆様も、お体だけはお大事に!