こんにちは、ななみです。
実は、数年前に入手して、ほぼ放置している古民家があるんです。
昨年、コロナ禍でステイホーム中に、「とりあえずDIYでなんとかしよう!」と着手してみたこともあったっけ・・・
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なぜ放置していた?古民家改修
なぜ古民家改修がなかなか進まなかったか。
それは、「ここで何をやりたいのか?」「どんな家が建てたいのか?」が明確でないままだったので、DIYのモチベーションが維持できなかったからです。
そのうち林業やカフェの仕事が忙しくなって・・・というよくある話。
ちなみに放置してしまっていたもうひとつの理由が、その大きさ。
母屋だけで2階建て、延べ140平米ほどあります。
夫婦2人で住むにはなかなか広いですよね。
おまけに、敷地内には、さらに古い廃屋やお風呂小屋。農具小屋などもあり、
と、ずっと悩んでしまっていました。
「家を買う前に考えとけ」という話ですが、適当な場所に、適当な値段で売りに出ていたのでつい買ってしまったというのがホンネ・・・
欲しいのは「自宅ではなく拠点」という気づき
しかし、そんなグダグダしていた古民家改修ですが、この4月に大きな動きがありました。
この場所を使っての、自分たちの求める「場所づくり」「暮らしづくり」をイメージ化することがやっとできてきたのです。
そもそも、なぜイメージがまとまらなかったかというと、わたしたちが欲しいと思っていたのは、単なる自宅=自分たちの居住スペースではなかったからなのです。
欲しいのは「自宅」ではなく、「拠点」。
ここに、はっきり気づいていなかった。
だから必要なのは、「家づくり」というより、「場所づくり」、という感覚です。
微妙な違いですが、ここがクリアになって、急に輪郭が見えてきました。
「時間」は最良のパートナー
それに、やっぱり色んな意味で「時間」が必要だった、とも言えます。
以前の生活をすべていったん手放して、林業・カフェ・田舎暮らしと、未経験の三重奏。
ただ投げられるボールを一所懸命打ち返すような丸5年が過ぎて、今、移住6年目。
自分だけではなく、地域やほかの人々と共生して何をどうやっていくか。
それを考えるのには、この場所の風になじみ、雨に打たれ、季節を何度か繰り返す必要がありました。
自分たちがごく自然に立ち上がるまで、シンプルにこれくらいの時間がかかったというのが、本当のところです。
時間はかかったけれど、赤ちゃんを無理やり立たせる人はいないですし、時が満ちるのを待って良かったなと思っています。
具体的なリフォームプラン
さて、具体的なリフォームプランですが、ひとまず、大きな母屋は1階を「パブリックなスペース」、2階を「プライベートスペース(つまり自宅)」とすることにしました。
シンプル(笑)
1階のキーワードは、薪
1階は、カフェになるのかコワーキングスペースになるのか、それともイベントスペースか・・・
まだわかりませんが、とりあえず、「自宅でも職場でもないサードプレイスとして使える場」がこの田舎に、ひとつ誕生すると良いなと思います。
この1階のキーとなるアイテムは“薪”。
たとえば薪ストーブ。
わたし自身も、都会に住んでいたときに田舎に旅をして薪ストーブを見ると、ものすごくテンションが上がったものです。
火が不規則に揺れる「1/fゆらぎ」が人間をリラックスさせるというのは、本当に事実だなぁと感じます。
それから、石窯もできれば作りたい。
コーヒーの焙煎や、たまにはピザを作ったりもするかもしれません。
薪っていうのは、「都会と森をつなぐ」ための良い媒介、シンボルになると思うんです。
都会の人にとっては、「森」とか「山」に急に親近感を持てと言われても難しいですが、コーヒーやピザなら、都会も田舎も問わず、みんな大好きですよね。
それに「薪」が絡んでいたら、わかりやすいはず。
どこまで実現できるかわかりませんが(予算次第)、ともかく色んな人が薪を媒介として安らいだり、しゃべったり、学んだり、考えたりできる場所をつくりたい。
実のところ、そういうスペースを一番求めているのは、わたしたち自身なのかも。
薪ストーブは(高価だし)自宅でしみじみ楽しみたいという気持ちもあるのですが、一方で、だからこそパブリックスペースでなるべくたくさんの人に見てもらうほうが、いいのかもしれません。
2階のキーワードは、梁
そして、母屋の2階は、全体に居住スペースとします。
ざっと65平米くらいの、広めの1LDKという感じです。
ここもいずれは民泊とかコミュニティスペースになるかもしれませんが、ひとまず、わたしたちが住む予定。
2階のキーとなるアイテムは“梁”。
まだ天井裏を全部開けてみてないのですが、チラ見(?)したところではかなり立派な梁がある様子。
今、新築の家で太い梁を使うのは、すでに材料不足で至難の業。
しかし、古い家だと残っているところが多々あります。
そもそもこの家をリフォームするにあたっては、
というアドバイス(?)も実は非常に多くありました。
確かに、そういうご意見も一理あります。
ただ、日々、木や山に関わってきたオットは、どうしても古い家を残して活用したいとこだわってきました。
日本の古民家のような、“もう新たに得ることが難しい”財産、特に木の価値を見える形で置いておきたいと願ったから。
そして、「その土地で見過ごされそうな価値」に目を留めることにこそ、外部から人間が来る意味があると思うから。
そういう、ある種のささやかな使命感みたいなものを、オットは持っていたようです。
ちなみに、この家は、「豪商(豪農)の家」とか、「武家屋敷」とか、そんなごたいそうなものではありません。やや大きめだけど、ごく普通の庶民の家です。
でもオットからすると、
とのことです。
ちなみにわたしは何でも
と言うスクラップ&ビルドなタイプでしたが、今はオットの考え方に寄りつつあります。
まとめ
ところで、当初の「DIYリフォーム!!」の路線はちょっと脇に置いておいて、結局工務店さんの力を大きく借りることになりそうです。
これもいざ色んな話を聞き始めると、とても面白いです。
DIYも良いけれど、プロと一緒に仕事をするのもまた全然違う楽しみがありますね。
また追々記事に書いていきますので、良かったらご覧ください。