思考

辻製菓専門学校 通信課程を ”体感”!してみた話

こんにちは、ななみです。

カフェの休業がはじまって1週間。

ぽかっと時間が空いたので、なんかしなくてはという気持ちになっていたところ、ふと、メルカリでこんなものを見つけました。

辻製菓専門学校(別科 通信教育講座)の教材・・・。

あの調理師学校の大手、辻調理師専門学校の製菓部門の通信課程(の教材)だ。

ちゃんと通うと、約15万円かかるコースですが、メルカリでその教材(DVD+教本)がけっこう格安で出品されていたんです。

なぜそんなに安いかというと、この通信課程は近年改訂されているのですが、その改定前の古い教材だから。

そっかー、古いのかー、とは思ったものの、価格は2万円もしないし、製菓学校に興味があったのでちょっと買ってみることにしました。時間あるし。

CONTENTS

辻製菓専門学校通信課程(旧版)の内容

メルカリで購入したのは、12冊のテキストと、12枚のDVD。

まずテキストがうっすい!びっくりした!

1冊あたり2ミリくらいしかない。全部重ねたらミルフィーユみたいになる!

まぁ、でも主体はDVDなんですよね。
実際に見てみたら、テキストは補足(メモ)程度の存在なので確かにこの薄さでもよいのかもしれない。

本来は、1か月に1回、DVD1枚とテキスト1冊ずつが送られてきて、それを見て家で実習し、写真を送って添削してもらったりするそうです。

DVDでは、製菓主任教授の川北先生が教えてくれます。
やわらかい関西弁の先生で、わたしはとても好きになりました。

おお、なんだか学校ぽくて良い感じ!
製菓学校ってきちんと通ったことがないので、憧れるんですよね~

DVDは1枚あたり100分~120分くらいなので、全体で20時間強となります。

1枚ずつの構成は、「基本技術+それを使った代表的なお菓子」という流れ。

たとえば「ジェノワーズ(スポンジ生地)の作り方+ショートケーキ」みたいなね。

先生の手元がしっかり映っているし、何度でも見返せるし、動画っていうのは優れています。

特に、「クリームにツヤが出たら」「もったりと」「白っぽく」みたいな、よくお菓子のレシピで見られる表現。
言葉だけではわかりにくいんですが、こういうものが一目瞭然。

また、たとえば「砂糖は3回に分ける」なら、その作業指示だけでなく、それがなぜなのかという理由も合わせて説明してくれます。それも納得感が高まる。

細かいところでは、「ここに布巾を置いておくと便利なんだな」とか、勝手に発見するtipsもけっこうあったりして。

副読本の紹介

ちなみに実際のコースでは副読本がつきます。

上述した「ミルフィーユみたいなテキスト」は本当に補足メモという感じのモノクロなんですが、こっちの副読本ではちゃんとカラー写真付きで全体の流れがわかります。

つまり、「DVDを見返さないでも、授業内容が追える」もの。

今回、これも別途(メルカリで)買いました。

定価で7,000円超するものですが、2,500円くらいで購入できました。

値段から想像できると思いますが、「エル・グレコ画集」みたいな厚さと重さがあって、開くのも一苦労です。

まだコロナ騒動は続きそうなので、ゆっくり読む時間もありそうですね。

辻製菓専門学校通信課程(旧版)の注意点

以下、ちょっとした注意点です。

本来のコースのサービスと違う

あったり前ですが、メルカリなどで教材だけを購入した場合、提出レポートの添削、郵送によるQ&Aサービス、スクーリング(大阪校でのリアル授業)などは、受けられません。

サイズが家庭用ではない

この講座で作るスイーツ、妙に1つ1つがデカめ。

巨大なロールケーキ・・・。

これはプロのパティシエ育成のための学校なので、業務用なのは当然なんですけれども、

「おうちでお友達のためにお菓子を上手に作りたい♪」

と思っている奥さまとかが見たら、ギョエってなると思います。

機材も家庭用ではない

この流れだと当然ですが、先生のうしろに映っているオーブンからして、どう見ても一般家庭にあるものではない。
火葬場みたいな大きさです。

本格的な製菓学校なので当然です。

とはいえ、作るもの自体は家庭用のオーブンで十分できるものばかりなのでご心配なく。

ハンドミキサーなどふつうに安価で買えるものでなんとかなりそうです。

うちに弟子がいない

DVDの中では、たびたび「弟子」みたいな人が先生を手伝ってくれていて、

「先生が卵を混ぜているところに、弟子が粉を3回に分けて入れてくれる」

みたいな場面が出てくるんですが、うちには弟子がいないんですよね・・・
お宅にはいますか?

メニューがやや地味

このコースで紹介されているメニュー、「イチゴのオムレット」とか「マドレーヌ」とか「サブレ」とか、基本的に大事なものだけど、やや地味(茶色いもの)多し。

趣味でたまにお菓子を作りたい!という人にとっては、もっとインスタ映えするもののほうが嬉しいかもしれませんね。

地味というより、地道といったほうがいいのかな。学校ですからね。

全体に古さがある

そもそも古いから安いので文句はないのですが、念のため。

教材自体が10年以上前に作られたものなので、最新の技術や道具がこれなのかどうか、はこの教材からはわかりません。

ただ、基本的なお菓子(タルトとか)ってそもそも起源が古代ローマとかなんで、今さら10年古いとかあまり関係ないような気もします。

ともあれ、知識や情報のアップデートは、また他で学ぼうと思います。

まとめ 最新講座をちゃんと受けたいと思いました

というように、辻製菓専門学校(別科 通信教育講座)は、あくまで「プロ養成」の目線の講座なので、ちょっと趣味でお菓子作りたい、という人向けではないです。

が、わたしと同様に、製菓技術の基礎を知りたい、でも近くに学校がない、という人にとっては、有用な部分が多々あると思います。

できれば最新の、正規の講座を受けてみたくなりました。最新の講座は、教材もメニューもだいぶ改訂されていますし。

が、この通信講座のキモとも言うべき、「スクーリングに参加できる権利」(5日間x2回、1日当たり10,000円の別料金が必要)が活用できない地理条件(高知から大阪に通うのがなかなか)にあるので、ちょっと悩むところです。

まだまだ続きそうなStay Homeの期間。
有効に使いましょう☆彡