思考

移住して9年、一番嬉しいことが起きた

東京から高知に移住して足掛け9年、お店を経営して約6年。

先日、初めて!

数時間ですが!!

お店を完全にスタッフに任せました!!!

…というのが、意外にも移住して一番嬉しいと感じたことなんですよね!!

もちろん、色んな出会いがあったり、家をリフォームしたり、海外旅行をしたり、楽しいことや嬉しいことは他にもあったような気がするのですが、やっぱりこのことほど嬉しいと思ったことはありませんでした。

これまではずっと、わたしとオットの両方、またはどちらかがお店に張り付いていたのですが、最近は有能なスタッフさんが増えてきたおかげで、少し手を放すことができたわけです。

なぜこのことをそんなに嬉しく思うか。

それは、わたしたちがお店をやっている一番大きい目的が

「地方で楽しく働ける場所を増やしたい」

というところにあるためです。

カフェで働いてみたいな~、という、都会ならなんでもない、ごくごく当たり前の希望が、ここではなかなか叶わない。

お店自体も少ないし、あったとしても、経営者が労働者を兼ねて、人をなるべく雇わないようにしないと経営が成り立たないので、雇用される人数もやっぱり少ない。

と、そんな厳しい状況はウチも同じではあるんですが、それでも自分たちが少しでも現場を手放すことで、その分働いてくれる人を増やせる、そういう流れをなんとか作りたいと考えています。

とはいえ、現場に立ち、消費者の反応を見ることはすごく大事なので、「完全に離れる」ことはないと思うのですが、実際には、ある程度フリーな時間を持たないと、新しい試みを考えることもできない。バランスですよね。

かの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは、自分の墓碑名に

"おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男ここに眠る"

と刻んだそうですが、ホントに、仕事をする上で、「自分より優れた人に来てもらう」ことほど大事なことはない、と改めて感じますし、実際に、徐々にそういう優秀なスタッフさんが集まってきてくれて嬉しい。

この流れが止まらないように、やるべきことが山積み!!