都会住まいの人には想像もつかないことだと思うのですが、田舎は
映画館が遠い
です。
いや映画館だけではなくてスタバもサイゼも美術館も全部全部遠いのですが、
というところが、映画館への距離を特にやりきれなくさせるトコ。
とはいえそれが大きな不満かというと、意外とそうでもなく、田舎における映画は、非日常であり、旅行であり、一大イベントである。
「暇つぶし」として雑に映画館に行ってた都会生活のころとは、映画館の存在感も幸福度も大違い。
要は、田舎にいると幸せのハードルがどんどん下がるということ。
ちなみに今回見てきたのは、今(2025年6月)絶賛話題のこちら

この映画の良いところは、まず3時間という大作である。
いや、映画を量り売りで評価するわけではないけどさ。
往復5時間かかってるから、2時間くらいの映画だと移動のほうが長いかよとなるのだけれど、映画のほうが3時間あると、ようやく映画と移動の主従関係(?)が正しく整うのです。
さて、映画「国宝」。歌舞伎に詳しい方からは、あそこがなってない、ここがおかしいと厳しいツッコミや評価もちょいちょいありますが、映画はエンターテイメントなので、「飽きなかった」だけで成功だと思うのですが、いかがでしょうか。
集中力が乏しく、何やっててもすぐ寝るわたしが3時間まったく注意をそらさずに、眠りもしなかった、というだけで十分。
これだけの映像を撮るのに、若い俳優がどれだけ稽古したのかなぁとただただ感心しておりました。
さて、「映画は旅行」なので、帰りに温泉まで寄って帰りました。

言うまでもなく、イオンモールも寄っています。
高知市内に来たら必ず寄ることと県の条例か何かに書いてあるのかもしれないですが、とにかくみんな寄る。寄らないと死ぬかのように寄る。

高知県の正しい休日の一例でした(たぶん)。