日々の暮らし

<<仏映画>>「ショコラ」が見どころ多すぎた(個人的に)

まもなくゴールデンウィークですね。

我が家はどこへ行く予定もないのですが、海外気分が味わいたい!となって、映画を探しました。

オットと選んだDVDが「ショコラ」。
フランスの風景と、フランス語に触れたい。

見始めてすぐ

ななみ
ななみ
セリフ英語!!

と気づく。

主演、ジュリエット・ビノシュはフランス人(正確にはポーランド人とのハーフ)だし、ロケ地もフランスなんですが、よく見たら「アメリカ・イギリス合作のハリウッド映画」だった。おい。

まぁ、気を取り直して。

ストーリーは、ある悪天候の暗い日に、フランスの小さな村へ、ほとんど着の身着のままの母と娘が、強風にあおられながらやってくるところから始まります。

辺鄙な田舎の村にやってきた、謎の母娘。

村長は伝統と規律に厳しく、どこかよそよそしい。
村人はヨソ者である母娘を遠巻きに眺め、ひそひそと噂話をする。

そんな様子を気に留めるでもなく、さっさと古民家を借りて軽くリフォームすると、母ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)は、なんとチョコレート店を開店した。

それまで村人が見たこともない、美しいチョコレートの数々。

しかも、ヴィアンヌは村人ひとりひとりの心のうちを読みとき、様々な感情をほぐれさせるチョコレートを選ぶ。

いつしか、村人はみんな、ヴィアンヌのチョコレートなしではいられなくなるほど、その魅力にはまりこんでいく。

一方、古い因習を守ろうとする村長は、ヴィアンヌのもたらす新しい風が気に入らない。

そもそも、ヴィアンヌは村長が何より大切に思っている教会のミサにも参加しない上に、シングルマザーと来ている。

ヴィアンヌのような存在は、伝統ある村にとって、疎ましい以外の何物でもない。

あれこれと、ヴィアンヌの誹謗中傷を始める村長。

さすがのヴィアンヌも怒り、村長に怒鳴り込みに行くが、村長は謝罪どころか自分が正しいと信じて疑わない。

そんなとき、やってきたのがジプシーの一団。
ヴィアンヌはその中の一人の若者、ルー(ジョニー・デップ)と知り合う。

やはり世間から「流れ者」として疎まれる存在であるジプシーのルーと、ヴィアンヌは自然と心を通わせていく。

ヴィアンヌは、こうして徐々に村の人々と交流を深め、地域に溶け込んでいく。

そんなある日、ヴィアンヌは家主の老女、アルマンドの誕生パーティーを開く。
ヴィアンヌのもてなしに、幸せそうな笑顔を浮かべる招待客の面々。

いつの間にか、すっかりたくさんの人に愛される存在になりつつあったヴィアンヌはどこかゆとりすら感じさせる。

しかし、そんな矢先に思いもよらない事件が起こる・・・

なんていう流れです。

ちょっと冗長な映画だと即寝る、という定評のあるわたしでも、ずっと起きてました。
テンポはスローすぎず、早すぎず、展開が良くていいんですよね。

まずジュリエット・ビノシュが魅力的でとにかくずーっと見ていたくなる。

もちろん美人だけど、お人形みたいな綺麗さではなく、強さと誇りが隠し切れないところが強い個性を生み出しているんでしょうか。

この映画の中では、ウェーブがかった黒髪のショートヘアも素敵。

でも一方で、子どもをついヒステリックに叱ってしまったり、若い男性によろめいたり、人間くささもすごくリアルで、演技も抜群。

映画とわかっていても、実話のように感じて、その世界に入り込んでしまいます。

そして、若き日のジョニー・デップ。
といっても37歳なんですが、この映画では、いつものワイルドさに優しさというか、弱さのようなものを垣間見せて、また別の魅力が。

ところで、この映画のロケ地は「Flavigny-sur-Ozerain(フラヴィニー・シュー・オズラン)」というフランス・ブルゴーニュの小さな村。

「フランスの最も美しい村」の1つにも選出されています。
石畳や石壁の家や修道院が、昔のまま残された趣のある村の様子も見どころ。

ストーリーが面白いのはもちろん、俳優陣の豪華さ、風景の美しさなど、見どころの多い映画なので、おすすめです!

ーーー

さて、この映画は言ってみれば「移住もの」でもあります。

なので、その点でも興味がそそられるんですよね。

田舎に来て、新しいことをやって、何やら妨害を受けるとかって、日本の移住物語では腐るほどよく聞きますが、あぁもう世界的スタンダートなんだなぁと妙に感心しました。

きっと、マサイ族の集落とか、エスキモーの村とかでも、同じなんでは?

まぁ、そう思うと、移住者的にはある意味「励み」になる映画なのかもしれません。
世界中、こんなもんなんだぁって。

ちなみに、カフェをやったことのある立場から言えば、ヴィアンヌが知らない村にやってきて、さくっと家を借りて、ささっとリフォームして、ハイチョコレート店を開店!って言うのが気になりすぎる。

ななみ
ななみ
そこ水道とガスと電気通ってたの?

ななみ
ななみ
営業許可は?

ななみ
ななみ
そんな田舎に業務用冷蔵庫売ってないだろ

映画だよ!!

ってわかってても、なんか突っ込まずにいられない。

普通は、気にならないと思うので別にいいのですが(笑)

とにかくフランスの古民家って、ちょっと手直ししただけで雰囲気出るからずるいよねぇ。

連休に時間があったらぜひ見てみてくださいね。