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いわゆる「聖地」、下町の名店
今回、東京で珈琲めぐりをするにあたって、絶対行きたかったのがこちら。
東京メトロの南千住から徒歩数分。日本の自家焙煎珈琲の先駆者ともいえる老舗バッハさんです。
この本の中でも、「3人のコーヒー求道者」のひとりとして描かれている田口護さん。
ようやく行けました!
しかし、ここは南千住。いわゆる下町です。しかも近くには山谷・・・
正直なところ、「自家焙煎珈琲」「バッハの音楽」とはあまりシンクロしなさそうな環境ですが、バッハの顔がお出迎えしてくれる外観はそこにしっくりたたずんでいます。
バッハがまるで見守るかのよう。
店内は明るく、どこまでも落ち着く雰囲気です。若いスタッフの方がお迎えしてくれます。
老舗の「どっしり」感はなく、どこまでも上品。
珈琲の聖地みたいなところですが、「老舗感と現役感」のどちらも損なわれていないのです。
不思議です。
タクシーで乗り付けるお客さまもいてビックリ。
種類豊富なコーヒーメニュー
メニューは焙煎加減で分かれています。
<深煎り>
<中深煎り>
<中煎り>
今日はわたしたちの店でも扱う「グアテマラ」「ニカラグア」を頂きました。
グアテマラのほうがやや重みがありながら甘い口当たり、ニカラグアはふんわり、すっきりした酸味が印象的です。
いずれも深みがありながら、とても飲みやすいと感じる。
若いスタッフの方が丁寧にハンドドリップしている様子でした。
カウンターはあいにく満席。次回はカウンターに座りたい!!
ゲイシャも飲みたい!!
欧州菓子との相性が抜群!
バッハさんといえば、奥さまの監修される、お菓子も有名なんですよね。
この日は夕方で、もう大半が売り切れのようでしたが、定番のバッハショコラ(チョコレートケーキ)があったので頂きました!
やはりこれも伝統的欧州菓子、といった雰囲気が素晴らしいです。
粉を使わず、メレンゲだけとチョコレートだけの生地に、チョコとブランデーと生クリームのガナッシュ。
なんと12層にもなっています。上の本にレシピがあるのですが、とてもとても手間のかかる一品・・・
しっとりしていて、ものすごく美味しかったです。
ほんとにヨーロッパのカフェみたいですね。
ケーキを食べていたら、夫はブレンドも飲んでみたくなり注文。
ブレンドはオリジナルカップでやってきます。
やはり絶賛の味でした。そう、3杯飲んでも全然平気なのです。
美味しいコーヒーはどんなにしっかりしてても、飲みやすいものなんですよね。
「店は人なり」を教えてくれる
1968年、わたしが生まれる前からあるバッハさん。
店主の田口さんと奥さまとで始められた珈琲屋さんです。
ご店主の「人となり」がひしひし伝わる、素晴らしいお店でした。
最先端のオシャレさとは違うのですが、こういうものを内面に持ちたいなぁ、と思うお店でした。
店は人なり、なんですね。
東京に行ったらまた必ず訪ねたいお店です。
詳しい情報はこちらからどうぞ。