読書

町から書店を無くさないためにはどうしたら?

書店の減少が止まらないんだそうです。

もう悲しい。

あるデータによると、2024年3月時点の全国の書店数は1万918店。

10年前の1万5602店から約3分の2になっていて、この先どうなっていくんでしょうね?

ちなみに、わたしが今住んでいる町には、書店が2軒あります。

が、そのうち1軒はかなり小規模なので、実質1軒かなぁと思う。

最近まで、「TSUTAYA」があって、一部書籍も置いていたのだけど、それも閉店しました。

TSUTAYA、閉店に至る前には、雑貨がどんどん増える一方、書籍のスペースが減っていたので、なんとなくヤバさは感じていた。

書籍が売れないから雑貨を増やそうってのはわかる気がするけど、なんとなくそれって末期感がある。

ざっくりとした雑貨というジャンルも、このごろそれほど売れるものでもない気がするし。

実質、町に1軒だけの書店。

もしここがなくなったらと思うと、非常に怖い。
だってわたしは気分転換に、そして精神安定剤的に、ただ書店を歩いているだけで良いので、その場所が完全に奪われたら本当にまずい。

なので、何とか存続してもらおうと、まずは週に1度以上、その書店をパトロール(?)して応援することに。

ただし、わたしは1度書店に行くと、軽く30~40分くらい滞在してしまうので、大規模店ならまだしも、小~中規模の書店では、相当怪しいというか、目立つ人物になってしまう。

「毎週来て、ウロウロして、何も買わない人」

となると、応援というより迷惑しかない。

むしろパトロールされる側だ。

なので、なるべく何か1冊買うようにしています。

正直、以前は書店に長い時間滞在して、何も買わずに出てくることにあまり何も感じなかったのです。

ですが、自分が自営業になったせいか、「店を開いている」1秒ごとに、人件賃も光熱費もかかっているんだよな、と言ったことを無意識に配慮するようになりました。

まぁ、そんなことは、もっと早く考えるべきだったのですが。

書店に頻繁に行って恥ずかしいこともないのですが、まぁでも、あえてこちらの顔をハッキリと覚えてもらいたくはない。

が、うっすらと、「よく来るし、それなりに本を買う人」という印象をもってもらいたい(セコイ?)。

ので、欲しい本が数冊見つかったとしても、なるべく少しずつ買うようにしてます。

朝三暮四みたいな戦略?(やっぱりセコイ)

(余談)↑第三者が淡々と描くユニクロの成長軌跡がとてもわかりやすく、面白かったです

図書館も好きだけれど、新品の紙の本が並ぶ書店の意義と魅力は、また全然別のところにあると思うんですね。

新刊には、それが(結果的に)駄作であれ名作であれ、それぞれの作者が心をこめたものであることには変わりなく、いずれも世の中に出たばかりの生命力みたいなものを感じるのです。

新生児の泣き声にとてつもなく迫力があるように。

不思議と、同じことが書いてあるのに、やっぱり熱量は電子書籍より、紙のほうに感じてしまう。
ようするに、書店はパワースポット。

お店が閉店すると決まってから、「残念~」「行こうと思ってた~」とか言うのは無責任なので、やっぱり閉まって欲しくない店にはちゃんと通うべき。

そして、書店の意義を考えると、どの自治体にも1つ以上の書店を維持するために、国の補助があってもいいと思うのですが、いかがでしょうか。