80歳を過ぎた母親から、突然ヴィトンのバッグが送られてきました。
母親からの荷物と言えば、10点中9点くらいは不要なものじゃないですか?
不要というか、近所で売っとるわみたいな。レトルトカレーとか靴下とか。うちだけ?
四万十をどんだけ不便なところだと思っているのかな~
なので、こんな金目の良いものは珍しいです(笑)
どうやら、母はすっかり「終活モード」に入っているみたいで、わたしや姉に、いろいろ配り始めました。
ちなみにわたしの母親は、ブランド物をたくさん持っているような奥様では全然ありません。
むしろ、めったに買わないので、買ったはいいがもったいなくてしまいこみ、ほとんど使ってないというパターン。
一番もったいないやつ!!
でもおかげさまで(?)、このバッグもほぼ新品同様です。
高齢者がこうやって死蔵しているものって、ホントたくさんあるんだろうなぁ・・・
調べてみたら、「ティボリ」と呼ばれる廃盤のモデルみたいなので、ずいぶん前に買ったんでしょう。
ギョウザみたいな形が結構かわいい。
しかし、実は、わたしは若いころはヴィトンのモノグラム柄がちょっと苦手で、あまり魅力を感じていませんでした。
やっぱり、インパクトがありすぎ!って思っていたんですよね。
TOD’Sやボッテガヴェネタのような、一見地味な感じのブランドのほうが好きだったです。
だから、これまで母親に「あのヴィトンちょーだい」とも、「あのヴィトン貸して」とも1度も言ったことはなかったんですが・・・
今回、改めてマジマジと眺めてみると、悪くないなぁと思い始めました。
歳をとると人間にハリがなくなるので、ブランドや宝石のパワーが逆にギラギラせずしっくりくるようになる、と聞いたことがあるのですが、そういうことなんでしょうかね。
持ってみると意外と軽いことにもびっくり。
計ってみたら600g程度しかありません。
思ったより実用的なのかもしれん。
確か、ヴィトンってそもそも旅行鞄メーカーですよね。
ところで、そもそもそれほどブランド品に関心もなさそうで、持ち歩いているところもほとんど見なかった母。
それでもわざわざこれを選んだからには、何かきっと思い入れがあるに違いない。
もらうからには、一応、背景を聞いておこう。
母 「ヴィトンはね・・・いざという時に売れるのよ!!」
なんだそれ。【有事の金】の話???
何の素敵なストーリーもありませんでしたが、「形見分け」に近いレベルなので、ともあれ大切にしようと思います。