秋と言えば栗の季節で、わたしも多分にもれず、カフェで栗のスイーツを作り、出しています。
それが、売れすぎて戸惑うんです。
何言ってんだ売れると思うから出してるんだろ、と言われそうなんですけど、ここまでとは、想定外でした。
そもそも、スイーツの売れ行きって、予測しづらいんですね。
ある週はなぜかチーズケーキばっかり出たり、ある週はガトーショコラばっかり出たり。
お客様同士が外で相談しているわけでもないだろうし、まったくの偶然なんですけど。
なので、予測してもしょうがないので、たとえば4種類のスイーツを出すとすると、だいたいは25%ずつの比率で作るようにしています。
その上で、ちょっとマニアックなものは少なめにしたり、お客様の数自体が多そうなとき(例:連休)は、定番のチーズケーキをちょっと多めにしておくとか、そういう小さな調整をします。
しかし、この季節。
仮にメニューに「モンブラン」でもあろうものなら、
って、ここフランスだっけと思うくらい「Mont Blanc」の連呼。メルシー。
いくら「季節のもの」とはいえ、ここまで選択が集中するとは。
わたし自身は、そこまで栗のスイーツが好きという意識がないので、より、驚くんですよね。
ちなみにケーキの種類でいうと、女性は「タルト」とつくものがまた大好き。
なので、栗とタルトが合わさる「モンブランタルト」に至っては、もう星野源と米津玄師が一緒に来たみたいな騒ぎになります。
あまりにあっという間に栗関連のスイーツばかりが先に売り切れてしまうので、毎週、じわじわと生産するスイーツのうちの栗関連比率を高めていったら、今日、とうとう8割が栗になってしまいました。
なんだろうこの有無を言わせない、栗の力。
栗のバックに巨大な闇組織みたいなものがついてる?
あるいはジャニーズ事務所?
なんか栗の人気が不思議すぎて調べていたら、「いもたこなんきん(芋蛸南瓜)」という言葉が出てきました。
江戸時代から、「いも・たこ・なんきん(=かぼちゃ)」は女性の好きなものとして定番らしいのですが、それが、今はもはや「いもくりなんきん」になってるんですって。
もう要するに、理屈でなく、女性は栗が好きなんだと。
あそうか、じゃ、しょうがねぇな。
って、妙に腹落ちしました。
ちなみに京都では、単価2000円近くするモンブランの専門店が、朝から整理券を求めて大行列ができるほどの大人気。
いろいろ言いながらも、↑ここ行ってみたいと思っている自分がいます。
結局好きなのか。
四万十は栗の産地でもあるので、もうこうなったら、もっと栗を中心に攻めて行こうか(いっぱい植えようかな?)と思うこの頃です。