日本には、三大花火大会というのがあるらしく、調べたら
- 「全国花火競技大会 大曲の花火」(秋田)
- 「土浦全国花火競技大会」(茨城)
- 「長岡まつり大花火大会」(新潟)
を指すらしいです。
今回、そのうちの1つ、「長岡まつり大花火大会」に行ってきました!
実はオットの叔父さんが、新潟をはじめ日本各地で事業を展開しているということもあって、優先的にチケットを取ることが可能らしい。
でも、あまりそういったコネを駆使するのも悪いので、今までは遠慮していました。
しかしわたしたちも50代。長岡のような超人気花火大会に行ける体力も、いつまであるかねぇ…なんて思い始めて
とあっさり遠慮を巴投げ~。
長岡の花火は、戦時中の空襲、そして近年の中越地震などの犠牲者に向けた鎮魂の想いや祈りが込められている。
さらに今年は、最近の能登半島の地震にも触れ、同じ痛みを分かち合う人々に、希望を届けたいとも。
そういった、メッセージ性の高い花火大会なのです。
その花火。とにかく質量ともに、内容が半端ない。
一般的な花火大会なら、「これが目玉!」みたいなレベルがずっと続いている。
花火の識者でもなんでもないけどさ~、通りすがりでもわかるよ!!
ここに出すスポンサー、セコい花火上げられないし、大変すぎるなぁと、余計な心配。
花火なんて見慣れていないので、
「ヤバイ」「すごい」「マジで」
みたいな、乏しい語彙でしか表現できない自分が残念!
そんなすごすぎる長岡花火の中でも、特に圧巻なのが「フェニックス」と呼ばれる一連の花火。
フェニックスとは中越地震(2004年)の翌年から打ち上げられている復興祈願の大花火の愛称。
今年は能登半島の地震への想いも込めたバージョンということでしたが・・・
端的にいうと、2時間の花火大会の中盤で花火が死ぬほど打ちあがる7分間のこと。
わたしもスマホで撮影したのですが、そんなんより、↓こちらのAQUAさんの動画が大変美しいので、リンクさせて頂きます。
ふつう、大きい花火って、1つか2つ上がったら「わーすごい!」って感じじゃないですか。
それが、7つ、8つ、って連続で上がって行って、「え、いや、どゆこと?」って思っていたら、その花火の下から上から、さらに重ねるように上がるという。
ワケがわからない。理解が追いつかない。
けど、ただただ感動。
ちなみに、花火そのものと同じくらい感動したのは、長岡花火が「日本一マナーの良い大会」を目指しているとあって、全体の統制もすごかったという点。
今年の来場者は34万人くらいだったらしいんだけれども、混雑や混乱がほとんど感じられないという奇跡…
きっと過去に色々失敗もあって、それをすべて糧にして、学んできたんだと思う。
うちの義両親もそうなんですが、マジメというかきちんとしているというか、さすが新潟だなぁと妙に納得。
全席有料、っていうのも大きい要素なのかもね。
なので観客もヘンな疲労感がなく、最後まで冷静でいられる。
フィナーレは、花火師さんやスタッフさんなど関係者に向けて、観客からお礼の意味を込めてスマホのライトを点灯。
信濃川の対岸の席にいる観客同士が揺らすライト。
同じ日に同じ場所に集まった、見知らぬ人々。
でも、同じ感動を共有した。
これ、意外なほど、清々しい。
とても良い企画だと思いました。
一生に一度は行け、と言われる長岡の花火大会。
その意味が行ってみてやっとわかりました。
長岡人でなくても、たぶん日本と日本人を誇りに思えるような花火です。
チケット、ホテル、駐車場など、花火を見るまでのハードルがいろいろありますが、ぜひ一度トライしてみてください。