古民家リノベ

新築か、リノベーションか。田舎での家づくり考

こんにちは、ななみです。

移住してしばらく経つと、やっぱり家を持ちたいな~と思う人が多いです。

結論を言うと、田舎での家づくりは、新築、リノベーション、どちらも楽しくて、どちらもおすすめです。

わたしたちは現在、絶賛古民家リノベーション中ですが、実を言うと、田舎でみんなが古民家リノベーションしているかというと、そうでもないんですよね。

別に統計をとったわけではないですが、肌感覚としては、「古民家を改修したがるのは、都会から来た移住者(が多い)」という印象です。

地元の人が建てるのは、むしろお洒落でモダンな新築。

田舎の特権で、かなり広い土地が格安で買える可能性が高いです。
となると、建物のほうにたくさんの予算をかけられるわけで、「新築にしない理由がない」という感じでしょうか。

わたしたちの場合も、地元の人からは

地元の人
地元の人
古い家は取り壊して新築にした方が早いし安いき~

と言われます。

まぁ、実際、わたしたちのリノベーションは「小さい新築なら建てられるかも」というくらいの費用がかかってしまいそうなので仕方ないのですが。

ついでに言うと、「リノベーションの味方(?)」であるはずの移住者からも

移住者
移住者
さすがにこの家古すぎない?

となんか引かれる始末。

ななみ
ななみ
ほ、法隆寺も木造で1000年以上持ってるし!

説得力あるようなないような・・・

まあ自分でも、

ななみ
ななみ
(ほんとにウチって、人が住めるようになるのかな?)

と度々思うくらいなので、仕方ないですよね。

ただやっぱりそこはプロの仕事。
大工さんに柱やら壁やら直してもらうと、なんとなく希望が見えてきます。 そもそもわたしは新築反対派でもなんでもなく、むしろ普通に新築いいよねぇ、と思います。
都心では難しい、憧れの「平屋一戸建て」なんかも、田舎ならヒョイと叶うかもしれない。

新築建てるための移住すらアリ、だと思ってます。

逆に、古民家リノベーションは「田舎ならどこでもできそう」な気がしていたんですが、実はそうでもないということが、移住してはじめてわかりました。

たとえば、高知県は地震や台風の多いエリアであるし、さらに、古いものにあまり執着しない、というか、新しいものを積極的に取り入れる坂本龍馬的気質があるためか、改修に適当な古民家がそれほど残されていないような気がします。

わたしたちが直している古民家も、文化財的な古民家ではなく、ごく庶民的な普通の家ですし。

なので、移住後に家を持ちたい、それもこだわりの古民家リノベーションをしたい、と思ったら、それなりに”古き良き家が残ってそう”なところをはじめからリサーチしたほうが無難です。

”良い家が残ってそう”というのは、一般的に言えば、「家にこだわる県民性がある」「古いものを良しとする傾向がある」「比較的災害が少ないエリア」とかですね。

たとえば、北陸のほうなんかは、持ち家率が高いし、雪に耐える強い家を作っていそうです。

ちなみに、欧米の家が古くなっても価値が下がらない(むしろ上がることもある)理由の1つに、

「住民が自ら手を加えてメンテナンスを欠かさない(=DIY)から」

というのがあるらしいのです。
こういうことも田舎のほうがやりやすいですしね。

もともとわたしはあまり「家」というものにそれほど執着がなかったのですが、家づくりをやってみたら初めて知ることがあまりに多いので、ものすごく面白くなってきてしまいました。

しかも建てる(直す)だけで終わらず、ずっとメンテナンスしようと思うと、生涯の趣味にできそうな気がします。

田舎での家づくりは、正直「資産価値」とか「リセールバリュー」を考えたらあまり楽しくはないと思うのですが、”趣味と実益を兼ねる”程度に考えるなら、超面白いアイテムで、おすすめです。