古民家リノベ

<<田舎でリノベ>>16. 古民家の耐震改修はいくらかかる?どこまでやる?我が家の例

<<我が家のリノベ>>

2017年/築70年程度(推定)の古民家購入

2021~22年にかけてリノベ
(8~9割がた工務店に依頼、残りDIY)

2022年末に入居

2024年元日からの地震で、改めて防災意識を高めた方も多いのではないでしょうか。

わたしたちの住む高知県も、「南海トラフ地震」が高確率でやってくると言われてます。
なので、古民家を買ってリフォームする際に、真っ先に考えたのは耐震改修どこまでやるか?ってこと。

古民家の耐震改修リフォームは、考え方に差が出るところかもしれません。

CONTENTS

昔と今の家の「耐震」考え方の違い

さて、古民家の多くは、「石場建て」といって、石の上に柱が乗っているだけ。


見た目ではなんだか不安定に見えますが、実はこれ自体が「免震構造」なんだそうです。

建物と地面が密着していないことで、家に伝わる揺れを少なくできる。

で、木の柱がゆっくりしなるように揺れるうちに、瓦屋根は自然に落ちてきて、屋根が軽くなり、家の構造本体は崩れることなく守られる。

という、「瓦落とす前提の免震構造」なのが昔の家なんですね。

だから、古民家については、価値観そのままで行けば、現代の耐震基準には合わなくても、そもそも耐震改修不要なのだ!という考え方もあり。

一方で、いまどきの家は、は建物の下を全て鉄筋コンクリートで覆った「ベタ基礎」が主流。

建物全体を「面」で支えて荷重を分散させるため、耐震性が高くなるのだそうです。

古民家リフォームで基礎からやり直すのはムリですが、ある程度現代的な基準にアップデートするという考え方も、もちろんアリ。

がしかし、当然、やればやるほど費用のかさむ耐震改修…
悩むトコですね。

県の耐震改修補助金の活用

ちょっと話が変わりますが、高知県では、耐震改修に関して以下の補助制度があります。

  • 耐震診断(自己負担3,000円を超える部分は補助)
  • 耐震設計(20.5万円~)
  • 耐震改修工事補助(92.5万円~)

受けるには一定の条件があるんですけれども、現在の耐震基準に満たない家、かつ自分が住むために改修したい家(投資用物件とかダメ)ならばだいたい申し込みできます。

ただし、毎年予算があって、決められた戸数しか補助されないのが難点。

うちは1年目に診断と設計の補助をスムーズに受けられたのですが、2年目は工事の抽選で順番があとのほうになり、ただ待つ。3年目にようやく工事の補助金を受給したというわけです。

いやぁ長かった~!

とはいえ、実は補助金申請した当初は、まだリフォームのプランがほぼ白紙。
見切り発車でもあったので、3年かかったおかげで、その間にいろいろ考えられました。

でもふつうはこういう補助金関係は、早く受給したいですよね。
とにかく早く情報収集すること、そして行動するに尽きます!!

耐震の補助金と耐震設計

ところで、高知県からの耐震改修補助金を受けるには、「耐震改修工事後の上部構造評点が1.0以上」という基準を満たすまで、工事をする必要があるんです。

単純に「1本柱を入れたい!、その分の10万円ちょうだい!」とかいうのはNG。

で、我が家がこの1.0基準を満たすには、少なくとも300万円ほどかかりそうということがわかりました。フー。

つまり、満額120万円の補助金を頂いたとしても、差額の180万円が持ち出しということになります。

だったら、たとえば基準は無視で「自己資金50万円で、気になる部分だけ補強する」とか、いや、「昔のままの石場建てを信じてるので、何もしない!」なんて選択肢も十分ありなんですよね~。

補助金をもらうための基準を満たすために、結局持ち出しがかなりの額になる、という妙な逆転現象もありえるので、検討が必要です。

我が家の耐震改修内容

と、上記に挙げたようなことは理解しつつも、我が家ではやはり「耐震改修については、現代の基準に合わせてやる」ということにしました。

やるだけやって、それでも地震が起こって崩れたら諦めもつくかな、そんな感じです。
もう情緒の問題!

屋根の瓦を取ってガルバリウムを貼り直し、さらに、耐力壁を入れる、コンクリートの土台を一部入れる(ベタ基礎ではありません)、柱を補強する、などしてもらいました。

で、総額300万円ほどになったわけです。

ちなみに、違う業者さんでは(わたしたちには)過剰と見える工事で700万円という見積りでした。必ず相見積もりを取ることをお勧めします!

意外な視点、お風呂の耐震強度

ところで、我が家のお風呂は「タカラスタンダード」を採用しています。

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タカラにした大きな理由の1つが、実は震度6強の揺れにも耐える「耐震システムバス」を謳っていたためだったんですよね。

一般的なシステムバスは、数本の短い支柱によってその荷重を支えていますが、タカラスタンダードでは独自に開発した頑丈なフレーム架台を採用。過酷な三次元耐震実験で実証された高い耐久性で、家族の安心を支えます。(タカラスタンダードHPより)

わたしはあまり他社さんを検討しなかったので、もしかしたら他にも地震に強いメーカーがあるかもしれませんが、ともあれ、システムバスを選ぶときには、耐震性能も考慮して選んでみると良いかもしれませんね。

揺れたらお風呂場に逃げるのもアリなのかな?

結局は、地盤の強さだったりする?

ここまで、家の耐震について語ってきたわけですが、色んな話を聞いていると、

「結局、地盤の強さがモノを言うよね」

みたいな話も聞きます。

極端に言えば、田んぼの上にどんな頑丈な家建ててもダメだよねって話。
ま、確かに…

うちの場合は、山が近いこともあり、地盤は「岩」なのでかなり固めだと評価されました。
(その分、山崩れのリスクはあるんですけどね)

これから家(土地)を買うなら、事前に地盤の固さを確認するのがオススメ!

地盤サポートマップ

でチェック可能です!

家の中の基本耐震ポリシー

今回のリフォームにあたって、「家具をなるべく置かない」ことにしました。

カップボード、本棚、収納などはなるべく作り付け。
エアコンをベッドの頭の上に置かない。

これだけでも少し安心度が高まります。

あ、冷蔵庫の耐震まだだった…

まとめ

いろいろ言いつつも、最後は「運」だなと思ったりしているんですが(O型)、耐震については、やるに越したことはない、に尽きると思います。

予算との兼ね合いはあるけれど、実際の地震でも「気休めのつもりの突っ張り棒で助かった!」という人もいらっしゃるので、財布の中身に応じた対応でも、しないよりずっといいのかもしれません。

わたしたちの耐震改修が正解だったのかどうか、は、実際地震が起こってみないと答え合わせができないところがなんとも言えませんが、まぁ答えが一生わからないならそのほうがいいですよね!!