国内旅行

<<予定外だけど>>カーフェリーに乗ったら快適すぎた(広島~松山 シーパセオ)

先日、岡山と広島をメインに、3泊4日の旅に出ていたんです。
往路は、瀬戸大橋経由で高知から岡山まで。

さて岡山→広島と観光したのち、四万十へ帰ろうとしました。
グーグル的に指示される道は、尾道からの、しまなみ海道経由。

しまなみ海道といえば、言わずもがな、瀬戸内海の島々を結ぶ風光明媚なドライビング(サイクリング)ロードとして、とても魅力的なルートです。

普通ならこの道を選ぶところですが。
実はこの帰路の際、オットの体調があまり、いや、かなり、よろしくなかった。

しまなみ海道を通ると、おそらく6時間以上にはなる道のり。

体調不良で、6時間ドライブってきついよね。

ななみ
ななみ
体調不良を前にしたときの風光明媚の無力さよ

いや、そもそも、今回の旅行は天気の悪い日が多く、風光明媚が見えるかどうかも怪しい。
風光明媚完敗!!

この際景色はどうでもいいとしても、天候不良の中、体調不良の人を乗せて、わたし1人で6時間運転という自信もないんですよね。

ならば中間地点あたりの今治とかでさらに1泊、とも考えたのですが、目的のない今治とかどうなのか。
それより、早く自宅でゆっくりしたほうが良いのでは。

でも体調不良で、6時間ドライブってきついよね。

堂々めぐりフォーエバー。

何か、何か抜け道はないのかと、じーーーっと穴のあくほど地図を見ていたら・・・

ん?

なんか、線が見えてきた・・・

わたしの執念なのか、そもそも常識なのかよくわかりませんが、よーく見たら「広島~松山」に航路が見える。

調べてみると、それは、瀬戸内海汽船という航路でした。

車が乗船しない「スーパージェット」なら広島~松山間が、わずか70分。
車も乗せる「クルーズフェリー」でも、2時間40分だそう。

さらに、広島~松山間は、1時間に1本前後の割合で出ており、意外と便利もいい。

おいGoogle、なんでこれを教えない??

こうなると、ネックは値段のみです。

肝心のお値段は、車(ドライバー運賃含む)+同乗者1名で、13,500円。

ななみ
ななみ
高っ

と一瞬思ったものの、体調不良+天候不良+なるべく運転距離を短縮したい、という変数を脳内でスパコン並み速度で計算すると、フェリーが最適解と出ました。

松山まで行かれれば、そこから四万十までは約3時間。
これなら、なんとかわたし1人でも運転できそうな距離。

さて、このフェリー。
電話やウェブ予約もできるのですが、「今日の今日」、なんならこのあとすぐ、なもので、ともかく直接、港へ行ってしまうことにしました。

勢いごんで窓口に行くと、係のおじさんが

「必ず予約が必要だからね!電話して!」

と感じが悪い。

え、目の前のあなたに電話すんの?ここで?

と内心ビックリしたのですが、そうじゃなくて、統括する「予約センター」に電話するんですって。

めんどくさっ!!

と思ったものの、まぁルールはルールなんでしょうがない。

ちゃんと電話して、新たに手続きしたら、乗せてくれました(当たり前か)。

皆さん、直前であっても、予約しましょうね。

さて、乗ってから知ったのですが、この航路は時間帯によっては「シーパセオ」という、なんかすごくカッコいい船に乗ることができるのです。(値段は変わりません)

なんか、グッドデザインとか、シップオブザイヤーとか、いろんな賞を受けている素敵な船らしいです。

 
 
 
 
 
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快適な客席と、テラス席は、「瀬戸内海の移動を楽しむ、みんなの公園」をイメージしたコンセプトだそう。

まぁ天候不良なので景色はもう捨て置いていましたが、シーパセオは、船内だけでも満足度がめちゃめちゃ高い。

まず、座席に色んな種類があるのです。
わたしが座ったのはリクライニングできるリラックスシート。
映画館のエグゼクティブシートか、飛行機のプレミアムエコノミーくらいのイメージ。

疲れていたオットは、靴を脱いで座る「OZASEKI AREA」。
これ何だろう、明治時代の列車(?)かな・・・

OZASEKIエリア

(写真お借りしています)

やっぱり一番人気は、先頭の景色が一望の、パノラマエリア。
ここだけは一瞬で埋まっていました(それにしても天気悪い)。

さらに「ごろ寝できるエリア」や、「小上がり席」みたいなのもあって、日本的にリラックスできるところが随所に。乗客は、みんな思い思いに楽しんでいました。

カフェエリアもけっこう充実していて、コーヒーが250円~と、こういうところにしてはリーズナブルなのも良い感じ。うどんなどの軽食もありました。

気づいたら、オットを放置して、ひとりクルーズ感を大満喫。

余談ですがこの船は、途中、ちょっと呉(くれ)に寄港します。
呉といえば、かつての東洋一の軍港。

今も、こんなネイビーな風景が見られます。

この「軍港感」にひとり萌え!!
自分がこういうのが好きだったんだ~という新たな発見がありました。
次回は戦艦大和でも見に行こうかと思います。

呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム

話は戻り、今回のルートのコスパはどうだったでしょうか。
もし当初の予定どおり、「広島から松山まで」車で行ったとしたら、

  • 高速代 6690円
  • ガソリン代 約2000円

で、合計8700円ほどだったと思います。

一方、フェリーのほうは、前述したとおり、13500円なので、金額だけで見れば、フェリーのほうが+5000円ほど高くつきました

しかし、車移動なら、フェリーよりもおそらく1時間くらいは余計にかかっていたこと。
フェリーでは、2人分の体力がまるまる温存できたこと。
さらに、船の移動そのものが観光になったこと。

一言で言うと

ななみ
ななみ
フェリー、めちゃめちゃラクで快適で楽しかった!!

と考えると、フェリー、かなりコスパいいと思いました。

松山からはわたしは元気いっぱいで、オットもそれなりに体力回復できたようで、無事に帰宅しました。

ドライブ旅行を企画するときは、船で移動できるところがないか探してみるのもおすすめです。