こんにちは、ななみんです。
四万十市に暮らしてもうすぐ【丸3年】。
率直に言って、当初の予想よりはずっと住みやすい町でした。
住みやすい、の背景には、『人が優しい』とか『自然豊か』とかいろんな要素がありますが、今日はとことんリアルな暮らしについて。
特に「都会から移住する人がどれだけスムーズになじめるか」という物理的・物質的な面での住みやすさを追求してみます。
都会からの脱出、移住を考えている人の参考になりますように。
CONTENTS
四万十市の住みやすい点
幡多エリアの中心地
四万十市は高知県西部=幡多(はた)と呼ばれるエリアの中心的な場所。
幡多とは「四万十市・宿毛市・土佐清水市・黒潮町 ・ 大月町 ・ 三原村」の6市町村を指します。
幡多の中では、公共の機関も多いし、交通の要所でもあるので、情報も集まりやすい。
まずその点では地の利がありますね~
スーパーマーケットが多い
いきなり主婦っぽいんですが、これ超重要・・・!
食料品店しかないような場所だと、都会から来た主婦は挫折しかねません。
せめてナンプラーがあってほしい。
四万十市は「ナンプラー」(がある)レベルのスーパーが数軒あるんですよね。
- マルナカ(2軒)
- MAC
- フジ(2軒)
- サニーマート
と名前を挙げてもなんのこっちゃかもしれませんが、地方密着型のチェーン展開のスーパーです。(マルナカはイオン系)
さらに「直売所」的な場所も数か所あるし、食べ物に関していえばありすぎるほどあります。
ホームセンターが多い
人口に対して妙に多い気がするホームセンター。
田舎はDIY、畑、山、簡単な修理を自分でやるのが当たり前なので、確かに都会よりホムセンの重要性が高いのは当たり前なのですが、にしても多い気がする・・・
- マルニ(2軒)
- ダイキ
- コーナン
が手近な場所にあり、隣町まで行くとコメリがありまたコーナンがあり、その先に・・・
というレベルに、行く先々でホームセンターがあなたを待ってます。
ドラッグストアが多い
もうスーパーやホムセンに併設されているので、当然ドラッグストアも多い。
シャンプーなんかどこで買ったらいいんだと、かえって迷う。
病院が多い
総合病院がいくつか、各種専門医もあり、特に歯科医なんかは選べないほどたくさんあります。
ちょっとした病気では特に困ることがありません。
居酒屋が多い
四万十市の中心の中村には、無数の居酒屋があるし、なんかスナックめいた店も多い。
ホームセンターレベルではありません。
というわたしの心配をよそに、みんな継続しているので需要が多いんですねー!
とはいえ、桃色系の光はあんまりなく、「風紀が乱れている」という感じはしないのでご安心ください。
ちなみに四万十市役所は、夜は居酒屋に行く人のため(というわけでもないかもしれないけど実質そうなっている)に駐車場を開放していて、最初はえらいビックリしました。
昼間よりずっと活気のある、夜の市役所の駐車場って、都会から来た人間からするとわりと衝撃の映像なのです。
主要なチェーン店がある
幡多で唯一のマクドナルドがあります。ついでに言うと、スシローも、すき家も、しまむらも、ユニクロも、TSUTAYAも、ニトリもある。
というわけではないんですが、慣れたものを見るとなんかちょっと安心しちゃうのが都会出身者の哀しさでしょうか。
ちなみにこうしたところは、ファミリーの手軽なレジャー代わりを担っているようにも見えます。
四万十市で唯一行列ができてるのは、スシローで見ました。
たまにはマニュアル化・画一化された無機質な店が懐かしいので、わたしたちもたまにこうしたチェーン店に行きます。
四万十市の住みづらい点
もちろん100点満点なわけではなくて、ちょっと使いづらいなという点も。
店は多いが、偏っている
上に挙げたように、「スーパー・ドラッグストア・ホムセン・居酒屋」(ついでに美容院と歯科医)など、「同じような店がたくさんある」。
でも
- エスニック料理店
- ランチが食べられるカフェ
- 女性が夜ひとりで食事できる場所
- しゃれた小物雑貨屋
- セレクトショップ
- 大規模な書店
がほとんどない・・・
居酒屋がいくつかベトナム料理屋やデリになり、ホムセンがひとつミニシアターになればいいのになと思うんですけど、そうはならないのが不思議。
病院は質より量
ちょっと辛口な言い方で申し訳ないです
上に書いたように「病院はたくさんある」ので、軽い病気なら困りませんが、少し重い病気や手術になると、高知市や大阪、東京に行くという人のなんと多いこと。
ちなみにわたしが抱えている歯科系の問題は、もし症状が悪化したらもう東京に行くしかないと言われています。
このあたり、病気がちの方や高齢者の方にとっては死活問題ですよね。
学校の選択肢がない
わたしたちは子どもがないのですが、客観的に見ていると、教育は大変だなぁと感じます。
保育所は、同じ四万十市の中でも、市街地では待機児童がいるかと思えば、中山間エリアでは子どもがいなくて廃園になるところもあるといったアンバランスさ。
小学校・中学校は統合・休校・廃校ばかり。
しかし一番大変なのは高校(以上)ではないかと思います。
市内に普通科と農業高校がひとつずつしかないので、下宿して市外に行く子もたくさんいます。教育費に下宿代がマストというのはとても大変そう。
四国から出るのが大変・・・!
四万十市まではまだ高速が通ってないので、高知市まで2時間以上かかるし、そこから四国を脱出するのにさらに2時間以上かかったりします。
陸路にしろ、空路にしろ、脱出が大変~!!
東京には気軽に帰省できる距離とは言い難いものがあります。
カルディ、無印良品、スタバがない
完全にわたし個人の話
ななみん’s VIEW
いろいろ書きましたが、わたしたちにとっては、やはり四万十市はかなり住みやすい場所です。ただそれは、わたしたちが
- (相対的に)若い
- 子どもがいない
- とりあえず健康
という状態で、「弱み」が少ないから、とも言えます。
子どもであること、高齢であること、病気であること、は人間にとって基本的には弱み。
でもわたしたちも高齢にいずれなるし、病気はいつなってもおかしくない。
そうしたときに四万十市が住みやすいかどうかは、正直わかりません。
まぁただそうなると、どこにいても生きることのハードルは高くなるわけで。
よく「高齢になったら都会がいい、病院が多いから」とは言いますよね。
確かにそうかもしれないけど、高齢者は病院だけありゃいいってものでもないと思う。
病院があっても、近所の人と関わりのないような生活だったらそれはそれで別の不安があります。
「住みやすい」の定義は人それぞれ。
少なくとも、「都会から来た40代のわたしたち」にとって、今の四万十市はとても住みやすいところです。
そしてここで「どんな状態でも、どこででも、生きられるチカラを身に付けつつ暮らしたい」とも思っています。
皆さんが来たらどんな感じになるか、想像する手助けになればと思います。