わが珈琲店に、はじめて外国からのお客さま。
Instagram投稿に書いた通り、「リオ五輪金メダリスト」 のアンナさんを含む、オランダ女子自転車競技のチームでした。
ちなみに下の写真の真ん中が、金メダリストのアンナ・ファン・デル・ブレッヘンさん。
(https://cyclist.sanspo.com/275844)
オランダは人口1,700万人。知っているようで知らない国かもしれません。わたしが行ったのは、トランジットでアムステルダムに1泊したときに、さっと街を見た程度。
わたしのオランダの印象は、
男性がデカい!女性がデカい!なんか犬もデカい!
と、ともかくそのサイズの大きさに驚いた記憶が。
街はとてもとてもキレイでした。
国民性はまじめ、がんこ、おしゃべり好き、お金に堅実、などが良く言われます。
今回実際に少し話してみた印象は、フレンドリーだけどシャイ、という感じでした。
女子チームはみんな可愛くて、スレンダーで、もうファッションモデルみたい!
監督とコーチ(マネージャー?)さんも、ダンディで紳士だし、ステキでしたね~
何より印象が良かったのは、こちらが何かする度に、「アリガト」と可愛い日本語で言ってくれること。
お店に入ってくるときにも、ひとりひとりがきちんと握手して挨拶してくれました。
やっぱりこの気持ちって大事なんだな。海外に行ったら忘れないようにします。
ところで、わたしたちの店では、注文を受けてから豆を挽いて、ハンドドリップするので、どうしても時間がかかりがち。
特にこのように10人近くがいっぺんにいらっしゃると、かなりお待たせしてしまうのが難点。
時間=資産というか、人生そのものなので、待たせるというのは泥棒と同じ。
わたしの中ではそういう感覚が沁みついているし、何より店としてお待たせしてならないのは当たり前。
今日もそんな感じでちょっと時間がかかってしまったのですが、そんなとき、夫が
「時間かかってしまってすみません」
とオランダチームのメンバーに詫びたところ、
「No problem, slow coffee is good (いや、スローなコーヒーがいいんだよ)」
と言ってくれたんですよね。
何気ない言葉ですが、この言葉を聞いてハッとしました。
SLOW COFFEE って、なんかとてもいい響きです。
そして、
「最近はエスプレッソみたいに、すごい速さで淹れるのが多いから・・・」
とも言っていました。
そうそう、エスプレッソってエクスプレスが語源でしたね。
確かに速い。エスプレッソも大好きですが。
もちろん、これはお待たせしていい言い訳というわけではありません。
ムダに待たされて嬉しいわけがない!待つにも限度はあります。
ただ、SLOW COFFEEという気持ちが楽しめる店でもありたいなと。
そのためには当然「待つ時間」も至福になるように、お店をもっと快適な場所にしなければならないし、出てきたものも納得頂かなければならない。
結論として、自分たちのハードルが上がったのですが、気づきを与えてくれた出会いに感謝です。