移住して変わったことといえば、テレビを見る時間が増えたこと。
あまり良いことでもないのかもしれないけど、まぁ、それくらいの心の余裕はあっても良いのかなと。
そんな中で最近やたら気になるのが、「移住」関連の番組の多さです。
ついでに言うと、「節約」「自給自足」「大家族」みたいな番組も多くて、だんだん合わせ技で「移住大家族」とか「自給自足移住」みたいなレベルの高い人々が増えてきた。
馬に乗ったり家を作ったり、なんでもできる人多すぎ。日本人本当に器用。
もはや、ウチみたいに、移住したふつうの夫婦なんて誰も珍しがってくれない!
って、いや、珍しがってほしいわけでもないんだけど、何となくもし「全日本移住カースト」があるとすれば、かなり下の方に置かれるんでは・・・というような気持ちになるんですよね。
という完全なる被害妄想で、焦りからうっかりヤギでも飼って下剋上を狙いそうになります。
ともあれ、テレビは当然視聴者のウケが良い番組を作るので、いかにこのごろ移住に関心を持つ人が多いのか、ということをしみじみ感じるわけです。
もちろんコロナの影響が大きく、移住が1つのムーブメントというか、もはやブーム。
で、それに対しては、なんとなく「ウチはコロナ前から移住したんで!」って言いたくなる非常に心の狭い自分がいます。
そんなこと、誰も気にしてないだろうに・・・
ちなみに、私たちが移住したのは2016年なのですが、その前の数年は東日本大震災の影響で移住したと言う人が多い時代でした。
なのでそのときはそのときで「ウチは震災とは関係なく移住したんで!」と聞かれてもないのに言いたくなる気分で。
そんなこと、誰も気にしてなかっただろうに・・・
しかしこうやって振り返ると、震災にしろコロナにしろ、大変な災厄ではあったものの、一方で移住を「マイナーな選択肢」から「たくさんあるメジャーな選択肢」の1つになるアシストをしたのかもしれません。
そして、それまで色んなしがらみで移住なんてできなかった人が、それを選びやすい空気感になったのなら、ケガの功名とでも言うのかな。
ああ、そもそも、どこからが移住って言うのかも、そろそろ話し合ったほうがいいのかもしれません。正直、東京から2時間の山梨・長野あたりでは、移住と言うよりふつうに引っ越し。
というか、自宅から2時間行っても高知市にも届かないわたしから見れば、山梨も長野もほぼ東京です(乱暴)。
とこんな風に、狭い日本の中では、「移住」というワードすらいつか死語になり、住む場所をもっと自由に、滑らかに選んだり変えたりできる時代が、意外と早くくるのかもしれません。
そんな時代を期待したいです。