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アメリカ・ドライブ ⑩ 古代の森へはサンフランシスコから。ミュアウッズ国定公園がおすすめ

サンフランシスコの北のほう、意外なほど都会の近くにあるのが、今日お話ししたい、ミュアウッズ国定公園

この沿岸のレッドウッドという樹木は、残念ながらかつての激しい伐採により多くが失われました。
しかし500年~800年、中には1000年という樹齢の高いレッドウッドが残る最後の場所、それがこのミュアウッズ国定公園なのです。

サンフランシスコからクルマでだいたい30~45分(混雑状況によります)という好アクセスのため、大人気となっているこの場所。東京でいえば高尾山的存在?

古代の森を残しつつ、素晴らしく整備されているこの公園は、アメリカの自然と、それに対する国の姿勢をそのまま感じ取れる場所です。サンフランシスコの人々の休日の過ごし方もなんとなくわかるような気がして。
サンフランシスコに行くなら、半日はぜひこちらに訪れてみてください。

CONTENTS

ミュアウッズ国定公園の入場料

2019年7月現在、駐車場代8ドル・入園料15ドル(1人あたり)となっています。

他の国立公園が「1台あたりの入場料」になっているのに対し、こちらは1人あたりなので注意してくださいね。

ミュアウッズ国定公園は、クルマで行くなら「予約必須」です

わたしたちは平日の朝、9時前に到着したのですが、駐車場の入口で意外なことを告げられます。

「予約してるか?」

え、予約???

国立公園でもどこでも「予約」なんて聞いたことなかったんですが、ここに入るには駐車場の予約が必要なんだそう・・・

びっくりィ!

「今すぐ、オンラインで予約して。あ、でもここネット通じないから、どっか通じそうな上のほう行ってやってきて」

OMG・・・

ってなるので、クルマでミュアウッズに行くときは、必ず事前に予約していってくださいね。

予約サイトはこちらです(日本語も選択できます)。

日付、時間帯で選ぶのでお間違えないように!

ちなみに、クルマのない人は、シャトルバス(往復3ドル)も出ています。そちらも便利そうでした。

ミュアウッズ国定公園の歩き方

話を戻しまして・・・
やっと予約して戻って来たら、もう駐車場は満杯寸前。

おうおう

ミュアウッズ内の歩き方はシンプルで、ビジターセンターを起点に、Redwood Creek という川に沿って整備された歩道を歩いていきます。

体力に合わせてBridge2~Bridge4の好きなところまで歩いて戻ってくれば良いです。
ハードな道を歩きたい場合は、Ben Johnson Trail も景色がいいよ、と係員の方が教えてくれました。

世界でもっとも「高い木」レッドウッドに包まれ、古代の森を散策

世界最大の植物はジャイアントセコイアですが、世界最長の木は、レッドウッド。
レッドウッドはアメリカでは「神の木」と呼ばれるほど、生命力が強い木なんです。

ここでできるのは、単なる森林浴ではないんです。

ミュアウッズに群生するレッドウッドは、樹齢は500年以上、樹高は高いもので100m以上の木などが多く見られます。

大げさにいうと、「古代の森」へのタイムトラベル!!!


ふだんからオットは林業でしょっちゅう山には入るものの、日本で一般的な山は、樹齢50年ほど。こういった木を見る機会はないので、思わずうっとりしている感じ。

ここまで来ると、全部の木に神が宿っているようにしか見えない。

ミュアウッズは「スターウォーズエピソード6 ジェダイの帰還」のロケ地になったという話もあるのですが、わたしはスターウォーズ音痴なのでちょっとよくわからず・・・

歩道が整備されているのは、人間の歩きやすさもありますが、木の根元を守るためにも重要。


レッドウッドの木陰が強い日差しから守ってくれるため、(わたしのように)体力のない人でもかなり楽にウォーキングを楽しむことができますよ。

ここまで色んなハードな国立公園をめぐってきたので、ここはホッとします。

都会からすぐ近くに、こんな整った森林浴スペースがあるのって本当に恵まれてますね。
ひたすら大樹を満喫してください。

森は静かに歩くもの

この森は、ところどころ、「静かに歩きましょう」という標識が出ているのが特徴。

静かに歩くことで、「目と耳から」古代の森の美しさを体験できるよとの標識。

カセドラルグローブのあたりは、特に「静けさを求められる場所」なので、静かにね!と。

こうした標識も、ひとつひとつセンスを感じます。
The Forest has Ears …!!!

ちなみにこちらは、京都の「舞妓さんおさわり禁止等」の看板です。
いやセンス(以下略)

サンフランシスコ郊外の見どころとして最適です

都会の中にも公園のあるところはたくさんありますが、「古代の森」が残っているところはまず他にはないと思います。

サンフランシスコの人々がのんびり疲れを癒して楽しんでいる様子もうかがえます。

ぜひお訪ねください。