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【ハワイ島情報】ハワイ島で訪問したい、個性的なコーヒー農園3選!

「コーヒー農園を訪ねる」というのは、ありそうでない体験なので、ハワイ島を訪れたらぜひ旅程に組み込んでみてください。

わたしたちはカフェという「仕事」が絡んでいることもあって、一般の人よりもかなり真剣に訪ね歩いたと思います。

なのでその中から、旅行者でも楽しめる、そして本当においしいコーヒーを作っているファームを紹介していきます。

ハワイの農園は大きく分けて、

  1. 企業として経営する大規模農園(数十エーカー)
  2. 個人が経営する小規模農園(5~十数エーカー)
  3. 大規模農園に経営を委託している小規模農園(5エーカー未満)

というように区分されます。1エーカーは約4000㎡。

(お話を聞いて感じた区分なので、厳密な定義があるわけではないと思います。ご参考まで)

自分のブランドとして打ち出しているのは1~2まで。ここでは2.にあたる小規模な農園のうち、直接訪ねて生産者と話をして、良いコーヒーを作っていると感じたところをご紹介します。

CONTENTS

HALA TREE (ハラツリー)

まずひとつめは、コーヒーが美味しい上に、ビジネススタイルがとても参考になった、ハラツリー。

オーナーは意外にもフランス人。トレーダーとして世界各国を渡り歩いたあとに、「もう、そういうマネービジネスの世界は疲れた」と、ここに定住し農園を始めたそう。

それまで農業とは無関係だったという彼の人生。

わたしたちはアポなしで行ったのですが、偶然オーナーに案内してもらうことができました。

案内は英語ですが、彼の話は論理的なので比較的わかりやすいです。

オーガニックにこだわっているのがセールスポイントです。

     

ヴィラのような試飲スペース。このあたりもセンス感じる・・・

ここでコーヒーは直接購入可能。

ここだけではないですが、コーヒーはどこでもファームで買うのが一番お得です。

フランス人だけあって淹れ方はフレンチプレス。

気持ち良いスペースで試飲させてもらいました。

開園から10年も経たないうちに、早くも空港はじめあちこちで売られるほどの大人気になっているハラツリー。

中でもナチュラルという製法で作られるコーヒーは独特の風味があり、ウェイティングリストができて毎年すぐに完売するとのこと。

第一次産業は、製品の品質は言うまでもないですが、やはり売り方が大事です。

ビジネスは疲れた、と言っていたオーナーでしたが、やはりビジネスマンとしての経歴と才覚、さらに欧州のセンスが十分に発揮されていると感じたファームでした。

情報はこちらからどうぞ。

村松小農園(Pine Village Small Farm)

2つ目はいきなり日本的になりますが、それもそのはず、ここはなんと日本人の若夫婦が経営する農園。

東京は成城学園育ちという若いオーナーのゆきおさんと、さちよさんのご夫婦。

ゆきおさんは白人が経営するファームで数年の修行後、この農場を立ち上げたとか。

若いのにスゴイ行動力でただただびっくりです。

こちらは事前にアポイントをとっていきました。

農園への入り口。

広さは約7.9エーカー。夫婦お二人で経営するにはこれが精いっぱいだそうです。

無農薬、有機栽培、そして手摘みということを考えると、そりゃそうだよな~と思う。

とても愛情をかけて育てている感じのする農園。

豆もイキイキしています。

農園にはカカオも育っていて(もともとあったとか!)、これも加工できないか考え中とのこと。

新しい干し棚(コーヒー豆を天日乾燥させる場所)。

日本語で干し棚、ハワイでもそのまま「HOSHI-DANA」と呼ばれるんだそう。これもコナコーヒーに深くかかわった日系移民の歴史の名残りなんですね。

      

気持ちのいいテラスで、試飲させていただきます。

ここのテラスもとてもステキだったのですが、ゆきおさん、さちよさん、そしてお友達の方と楽しくお話ししていて、すっかり写真撮るのを忘れてしまいました・・・

ハワイ移住の楽しさや大変さなど、移住者としての視点でのお話もとっても楽しいですよ。

ハワイのヤモリは、カラフル・・・!!!

ご夫婦の実直で明るい人柄がそのまま表れたようなファームでした。

ウェブサイトでは、その地道で丁寧な製造過程がよく紹介されています。

情報はこちらからどうぞ。

Princess Radha Farm(プリンセスラダファーム)

3つ目は、こちらも日本人のヨウコさんがダンナさまと経営されているプリンセスラダファーム。

ヨウコさんは日本でテレビ、映画など映像制作の仕事に関わってきてから「人生を変えたい」とこの地に移ってきた方。

自宅のテラスで、巨大なアボカドと淹れたてコーヒーをごちそうになりながら、お話をうかがいました。

もともと高品質なコーヒーを育てる農園だったことはわかっていたのですが、ヨウコさんご夫婦が買い取ったときはかなり荒れ果てた状態になっていたそうです。

それでもコーヒーの樹というのは生命力が強くて、ヨウコさんご夫妻が手塩をかけて再生した結果、今ではプリンセスラダファームとして新たに様々な賞を得るほど高い評価を得ています。

     

とにかく、ヨウコさんのお話が面白い!!(笑)

コーヒーの話だけでなく、農園経営の裏話や移住の苦労など、大変そうなのになぜか面白くてしょうがないお話でした。

こちらもぜひ事前アポイントをとってお出かけください。(メールが良いと思います)

ちなみにお土産に自宅で獲れたマンゴーまでたくさん頂くという・・・!!

情報はこちらからどうぞ。

まとめ

大規模農園でも感じの良いところはありますが、やはり小規模で、生産者の顔を見て買えるコーヒーが安心だし、何より想いが伝わります。

実はハワイのコナコーヒーの小規模な農園は、オーナーの高齢化と、そして子どもがそのあとを継がないということにより閉園しているところがどんどん増えているそうです。

そして上に紹介したように、全く縁のない移住者がそうした農園を買い取って継いでいるというケースが多々見られるらしい。

日本の農業や林業と同じ状況が、ハワイで起こっているんですね。

上にご紹介した農園はどこも無料で農園を案内してくれて、試飲をさせてくれますが、お礼を兼ねていくばくかのコーヒーを購入して帰るようにしたらいいと思います。

コーヒーの勉強だけではなく、人生観まで変わりそうになってしまう小規模農園めぐり、ぜひおススメします。