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アメリカ・ドライブ ⑦ ヨセミテ国立公園に行くなら知っておいてほしい5つのこと

アメリカの国立公園の中でも有名&人気なのがこのヨセミテ。

サンフランシスコ、ラスベガス、ロサンゼルスといった大都市からもアクセスが非常に良いので、ツアーで訪れる人も多数います。

アメリカで2番目の国立公園にして、世界遺産。ネームバリューとしては最高ですね。

わたしたちはフレズノという町から行ったのですが、まずはトンネルビューを通過しました。ここはクルマで簡単にアプローチできる絶景です。

下に見える写真で言うと、左手がエル・キャピタンという絶壁、中央奥がハーフ・ドームという奇岩、そして流れる滝はブライダルベール。

たくさんの人が停まっているので見過ごすことはないと思います。
写真だけでは伝えきれないですが、ここ本当に素晴らしいポイント。

アメリカの国立公園って「ベタだけど良い」ってところが多い気がする・・・

CONTENTS

ヨセミテで知っておいて欲しいこと ① 週末はやめて!!そして朝は早く!

ここに来る前にセコイア国立公園に行っていましたが、「巨木」がウリのセコイアは、国立公園の中ではそれほど人が集まるところではありません。(人の数と内容が比例しているとは言えませんが)

なので比較的のんびりと過ごすことができていました。

アメリカ・ドライブ ⑤ どこより絶対おススメしたいセコイア国立公園、大きな木のパワーを感じたい!世界最大の生物、それは鯨でもなく恐竜でもなく、 ジャイアントセコイア という「木」なんだそうです。 木も生きてますから...

いま、思い返しても、巨木に見下ろされ包まれているあの感じはなんとも言えない優雅な時間でしたね。

しかしです。

ヨセミテは違います。

上に書いたように、都会からのアクセスもいい上に、万人に必ずウケる景色の良さ。どうなるかというと

 

混 雑 !!!

 

しかもわたしたちは旅程の関係で、日曜日に行ってしまいました・・・
アメリカだって、週末は混みます。

ヨセミテ国立公園内部に到着したものの、この車の多さ。

クルマを停められないと、話がはじまらん。

ヨセミテに限りませんが、国立公園内は、ビジターセンターにクルマを停めて、そこから園内をフリー(無料)のシャトルバスで、好きなところで乗り、好きなところで降りるというの巡りかたが一般的です。

しかしそもそもそのセンターに停められないという、駐車難民。

週末はなるべく避ける。そしてなるべく早い時間に行く。
もう、国立公園の鉄則です!!

ヨセミテで知っておいて欲しいこと ② 食糧は持参しよう

さて駐車難民のわたしたちは、園内をぐるぐるとしばらくまわり、仕方なく少し離れた場所に駐車しました。

この時点ですでに11時近くなっており、何も見る前に昼食タイムとなりました。

お弁当といっても、アメリカ人が食べてるものにならえば、パン・チーズ・ハム・ジュース・フルーツくらいのもの。気軽でいいです。

混雑が緩和するまで地図でも眺めるか・・・

もう寝ちゃおかな・・・

なんかよくわかりませんが(笑)、この駐車難民ピクニックも、これはこれで、気分良かったな。なんといってもヨセミテの中だから、ぜいたくな話。

ここに限らず、国立公園内は食べるところが少ないし、高いし、さほど美味しくないし、なので、アメリカ人もお弁当を持ってきているのが当たり前!しかも今回のように、駐車難民になると、買うことすらできなくなります。食糧はある程度持ち歩くのがおススメ。

ヨセミテで知っておいて欲しいこと ③ めちゃめちゃ綺麗です

ここまで読まれると、なんか「うげー」って感じになるかもしれませんが・・・

そのあと、ようやくビジターセンター付近にクルマを停められたので、ハイキング開始。
付近を散策します。

ほとんど苦労なく、これだけの景色に会えるんです。

ヨセミテは、やはり行く価値があります。

もっと奥深くまで行ったら、どうなっちゃうんだろう~

ヨセミテ滝のロウワーフォール(下段)のふもとまで行かれます。
ロウワーフォールの落差は97m。これの上にあるアッパーフォールだと、落差が436mにもなるとか!!!

フォール、夏の水量が多くてかなりの迫力(近くに行くとビショビショに)を楽しめました。

わたしは上高地が大好きなんですが、ヨセミテはそれを1000倍くらいのスケールにした感じでしょうか。本当に良い場所です。

ヨセミテで知っておいて欲しいこと ④ 時間はたっぷりと、できれば宿泊がおすすめ

ヨセミテの園内にはホテル、キャンプ施設が充実していますし、ヨセミテのビジターセンター付近はスーパーマーケット、郵便局、病院がそろい、ほとんどひとつの「町」のような役目を果たしています。

言い換えれば、園内で2~3泊することを前提としているんだな、と。

園内をトレッキング(歩く)ことがアクティビティそのものなので、やはり時間がかかるのです。

ヨセミテがメインの目的地であれば、少なくとも1泊、園内のホテルをなるべく早めに確保したほうが良いでしょう。

アメリカ人は気軽にキャンプを張っていて羨ましい(とはいえ、キャンプサイトもFULLだったので、こちらもたぶん予約はそれなりに大変だと思います)。

ヨセミテで知っておいて欲しいこと ⑤ 「ジョン・ミューアの名前」

セコイア国立公園の記事でも紹介したのですが、「国立公園の父」と呼ばれるジョン・ミューア

とにかくジョン・ミューアの名前は、国立公園を旅しているとやたら出てくるので知っておいたほうが良いです。

ジョン・ミューア(1838~1914)はスコットランド人。
シエラネバダ山脈とヨセミテ渓谷を生涯かけて愛した、在野の研究人です。

ヨセミテを拠点として、ガイドや文章を書くなどして生計を立てつつ、ここを国立公園として保護するために尽力した人物なのですが、その一生は「立派な研究者」というよりは、「純粋な自然人」と言ったほうが近い。

彼の一生を網羅したこの本が超おススメで、シエラネバダとヨセミテを愛したひたむきな一生に心を打たれることと思います。

 

国立公園の1番目としてはイエローストーンになるのですが、ヨセミテとの違いについて、上記の本ではこんなふうに書かれています。

イエローストーン国立公園の頃は、すばらしい景観を後世の人に残す、といったニュアンスが強く、自然そのものが命の源泉であり、人類の財産であるといった考え方は希薄だった。そういった意味では、イエローストーンが最初の国立公園だったが、自然全体を保護するという現代につながる国立公園としては、ヨセミテでありセコイアでありジェネラル・グラント国立公園が最初であった。

加藤則芳.森の聖者自然保護の父ジョン・ミューア(ヤマケイ文庫)(Kindleの位置No.2659-2662)..Kindle版.

そのあとに続く国立公園はこうしたヨセミテの位置づけを踏襲しているものなので、現在わたしたちがアメリカの国立公園の楽しさを享受できているのは、ジョン・ミューアのおかげといっても過言ではないように思います。

まとめ

わたしたち(オット)が林業に関わるので、セコイア国立公園が重要ではあるのですが、一般的に「誰にでもオススメできる国立公園」と言われたら、やはりヨセミテになるなぁと思います。

深いところまで見て回れていないのにおススメするのもあれなんですが、逆にいうと入り口を見ただけでも、「これはすごい」と直感できる場所なのです。

ぜひ時間をたっぷりとり、朝早く、お弁当を持って、できれば泊りがけで、出かけてください!