ペイジという町に滞在してアンテロープキャニオンなどを見た後、ラスベガスに行く予定でした。
しかし直行するのもなんなので、どっかに寄れないかな~と思った時に気づいたのがザイオン国立公園。
正直言うと初めて聞く名前だったのですが、調べるとかなり評価の高い公園。
国立公園のフリーパスを買っていたこともあって、ふらりと立ち寄ってみることに。これがフリーパスのメリット!
ちなみにタイトルに「穴場」と書きましたが、ヨセミテやグランドキャニオンと比較して・・・のことで、ザイオンも超有名の超人気の公園です。念のため。
ザイオンに近づくにつれ、早くも風景が規格外になっていきます。
赤い岩が美しい。このあたりは雨が降ることも少なく(というか暑いわ!)、青空とのコントラストが最高です。
ザイオンとはヘブライ語で「聖域」を意味する「シオン」から来ている言葉ですが、そのとおり、浮世離れした絶景が続きます。
平日だったこともあり、ここは比較的人が少なめなのも、また良し。
駐車場からの景色が、早くもスゴイことになっている。
他の国立公園と同様、クルマを停めたら、シャトルバスで移動します。
わりとシンプルな路線でわかりやすい。
このバス、天井に大きな窓がついていて、よりザイオンの渓谷をよく見渡せるようになっています。
数百万年、という途方もない年月をかけて浸食されてできた、巨岩と渓谷。
自然のカラーリングがとてつもなく美しいです。
グランドキャニオンが大きすぎて「絵」みたいに見えてしまうのに対し、ザイオンはもっとキャニオンを身近に感じることができます。
ザイオンにはトレイルコースはたくさんあるのですが、一番メジャーなのが「ナローズ」という、川登り。ただし、この日は水量が多いみたいでクローズされていました。
でもナローズの入り口まで行く、川に沿った道を歩きながら、岩を眺めることができました。気軽に楽しめるのが、ザイオンのいいところですね。
途中では人慣れしたリスがたくさん出てきます。
最初は「ワー」って言うけど、だんだん慣れてみんな何も言わなくなるw
鹿サンなんかも出会えます。
途方もない歴史が刻まれた岩。
余談ですが、国立公園内には、こうした「飲料水補充スタンド」があります(無料)。
ペットボトルを余計に買わないで!っていうことなんでしょうね。
わたしが好きだったのは、「ウィーピングロック」という場所。
ここはトレイルでもなく、バスストップからすぐに上がることができます。
せり出した岩から、水滴がしたたり落ちる。
一瞬暑さも忘れる、清涼感溢れる場所でした。
ザイオンの景色は、ふつうに日本で暮らしているとまずお目にかかる機会のないタイプのものです。
綺麗、というより、神々しい、というほうが近いでしょう。
このあとのヨセミテもそうなんですが、わたしたち、基本的に本格的トレイルはなくて、ほんとお散歩レベルの歩きなんですね。
他の方のブログを見ていると、ザイオンもヨセミテも、奥に行くとさらにとんでもない絶景があるようです。
でもそれには、日帰りでは到底無理。
ここはザイオン・ロッジという宿泊施設があるのですが、背後に渓谷、前に芝生、と、外から眺めた感じでも、非常に感じのいい場所でした。
今度は泊まって、じっくり歩いてみたい場所です。