CONTENTS
読みかけに埋もれる
オットもわたしも、「本が好き」なことで共通はしているのですが、読み方がだいぶ違います。
オットは、きちんと1冊を読み切ってから次へいくほう。
わたしは、「昼間読む本」「風呂で読む本」「食後に読む本」「寝る前に読む本」と、なんかもうバラバラ。
で、どれも半端で終わることもしばしば・・・
オットを見ていると、よく一冊に集中できるなぁと感心します(当たり前?)。
そんなわたしは、自分が何を読んでいるかもちょいちょい忘れるので、ちょっと記録してみようかと思った次第。
今週、読みかけている本です。
メインの読みかけ:「竜馬がゆく 四」
いまさらながら、この大作を読んでいます。
今までずっと、「幕末」「維新」の関係にはあまり興味が持てなかったのですが、高知に来てからなにしろどこを見ても
龍馬だらけ
なこともあり、イヤでも関心が高まってきた次第です。
やっと4巻まで来ました。
「竜馬」というより「司馬」にあまり縁のなかった人生。
名作・大作がたくさんあることを知りながら、読む機会のなかった司馬遼太郎先生。
だから全然知らなかったのですが、資料のような、エッセイのような、独り言のような、不思議な司馬文体は、それだけでひとつの「領域」のようなものなんですね。
ある意味、新しいアトラクションに出会ったような新鮮さがあります。
20代のときにこの本を読んで、ひとりで土佐を訪れてみたという実に男らしい(?)歴史を持つオットの所蔵本です。
このほかにも彼は色んな司馬本を持っているので、これから少しずつ読んでいく予定。
こういう大作は、よく途中で脱落します(例:源氏物語・ローマ人の物語)ので、メインに据えています。
サブの読みかけ
それでも人生にイエスと言う(V.E.フランクル)
川遊びのシーズンが終わり、カフェもずいぶん空いてきました。
めまぐるしかった春から夏でしたが、今はだいぶものごとを考える時間も増えています。
ふと思い出して手に取ったのが、昔購入したこちら。
第二次大戦中、ナチス強制収容所に収容された精神医学者で、オーストリア生まれのユダヤ人であるフランクルが、その体験と思索を語った講演をまとめたものです。
フランクルといえば『夜と霧』で知られますが、
「それでも人生にイエスと言う」のほうは、人生の意味を考え直したときにもっと平易に相談できる相手、みたいな本です。
夜と霧は、読むのに少し構えが必要ですがこちらはそれほどでもありません。
わたしが好きなのはなんといってもこのタイトルそのもの。
それでも人生にイエスと言う
綺麗な翻訳ですね。
そしてこのフレーズ、無敵だと思いませんか?
人生で絶望したくなる場面は多々あります。たとえば、
「病気になった」
「お金がない」
「ひとりぼっち」
「仕事を失った」
「裏切られた」
「フラレた」
「シワが増えた」
「シミも増えた」
「太った」
「足腰が痛い」
「明らかに老化」
そ・れ・で・も
人生にイエスと言う
完璧なフレーズです。
何が起ころうと、「それでも・・・」絶対立ち上がれる本。
Amazonの購入履歴を調べたら2008年(38歳)で購入してました。
わたし、何かあったんだろうか、そのころ。
人は強制収容所に人間をぶちこんですべてを奪うことができるが、たったひとつ、あたえられた環境でいかにふるまうかという、人間としての最後の自由だけは奪えない(V.E.フランクル)
ポール・スミザーのナチュラルガーデン(ポール・スミザー)
日本に移住したガーデンデザイナー、ポール・スミザー氏の少し前の書籍(2007年発行)。お借りしてきた本です。
スミザー氏の本はこちらを持っていたのですが、
「ポール・スミザーのナチュラルガーデン」のほうは、スミザー氏の生い立ちや思索のほうが良く描かれていて、こちらのほうがけっこう興味が持てます。
スミザー氏は実際のお話も面白い方でした。
雑誌 致知(ちち)
人間学を学ぶ月刊誌「致知」(ちち)
発行しているのは1973(昭和48)年創立の、その名も致知出版社。
致知そのものは、1978(昭和53)年に創刊されています。
なのに、これまで、名前すら、まったく知らなかった雑誌でした。
有名な人、無名な人を問わず、
どんな世界でも各界で一所懸命に生きている
真実の人たちがいる。
そういう真実の人を見つけ出し、
その方たちの体験やそこで得られた英知に学ぼう――それが『致知』の編集方針です。
わたしたち(特にオット)が大変お世話になっている林業の師匠が、人生の指針のひとつとしてこの雑誌を愛読していると知り、仲間とともに、「ちょっと読んでみようか~」となりました。
一般の書店では販売していません。(定期購読はこちら)
パッと見ると、ビジネスパーソンや経営者向けの「日経ビジネス」と少し似た印象を受けますが、まだしっかり読み込んでないのでわかりません。
ただ、ほとんど広告がないのは好印象です。
尊敬する林業の師匠が影響を受けているとあって、しっかり読むのが楽しみです。
ぼくの命は言葉とともにある(福島智)
盲ろう者、という言葉を知ったのはいつだったか・・・
程度の差はありますが、盲ろう者とは、視力と聴力のない人のことを指します。
福島智氏は、3歳で右目を、9歳で左目を失明、14歳で右耳を、18歳で左耳を失聴しています。
盲ろう者として初めて大学に進学し、2008年からは東大教授にまでなった人。
ふだん、盲ろう者の人と接する機会というのはほとんどありません。
意識することもない。
盲ろう者の数というのは正確な把握が難しいらしく、全国で13,000人~23,000人と、幅広い説があります。
いずれにしても、わたしが想像するよりずっと多くの人が、音も光もない世界で生きておられる。
わたしはふつうに大学を受験しましたが、目が見えずにどうして勉強ができるのかさっぱりわかりません。加えて音もないとしたら、いったい???
言葉はだいたい、目と耳から入ってくるものです。
なのに、盲ろう者である福島さんが「ぼくの命は言葉とともにある」という。
どういうことだろう。
この人がどのように失明・失聴と向き合ってきたのかを少しでも知ることが、今後、何かを乗り越えるときに助けになってくれるんじゃないかなと思い、いま、ちょっとめくっています。
菓子工房ルスルスからあなたに。 作り続けたいクッキーの本 (新田あゆ子)
東京の大人気菓子工房、ルスルス。
新田あゆ子さん、まゆ子さん、という姉妹が中心となって経営されているお店です。
この本は、そんなルスルスのクッキーレシピ本。
実はまだルスルスには行ったことがないのですが、東麻布、浅草、松屋銀座に店舗を構えていて、いつも売り切れでなかなか買えないという噂も。
あの激戦区東京で、若い姉妹の経営するお店が大人気というのは本当にすごいことです。
あぁ、そんな風になってみたいものw
わたしは実際にはあまりクッキーは作らないのですが、そのうちに。と思っています。
何よりこの本は、表紙がステキなので買って眺めております。
何事もセンスですよね・・・
<次週に続く(かも)>