こんにちは、ななみです。
いよいよ今日(2020.7.22)から「Go Toキャンペーン」が始まりました。
ひとまずは宿泊費の35%を補助します。いずれは、クーポン券で飲食・レジャー費などを+15%補助します。というやつですね。
・・・っていっても、肝心な部分ははっきり決まっていない上に、「東京への行き来は対象外」「若者(誰?)と高齢者(誰?)の団体は対象外」etcなど、追加条件だけはあとからあとから出てきています。
こんなにグダグダな政府の施策を見るのは、わたしも半世紀近く生きてきて初めてです。
とはいえ、スルーしてばかりもいられません。
夏の間はここ四万十川は特に観光のお客様が多い。
わたしたちを含め、このあたりで観光業をしている人々にとっては、Go Toキャンペーンのまさに行き先、つまり「Comeされる側(→合ってる?)」なわけです。
もちろん、同じエリアで同じ観光業をしているといっても、内容も規模もさまざまなので、Go Toキャンペーンについてどう考えるかは一致しません。たぶん。
あくまでわたし(たち)がどう思うかだけを述べてみたいと思います。
ーーー
私たちのお店は、地元のお客様も、観光客のお客様も、どちらも結構いらしていただいています。
四万十川が臨めるロケーションなので、喫茶店というより、もはや一種の観光地としていらしている方もわりと多いかも。
なので、小さな店とは言え、Go Toキャンペーンもあながち影響がないわけではない。
キャンペーンの効果で、お客様が増える可能性も多いと思います。
がしかし、手放しで嬉しいかと言えば、それも微妙。
たとえ一時的にわっとお客様が増えて、わっと売上が上がって、「ワーイ、コロナの分を取り返した!」ってなったらハッピーかもしれませんが、その一方で、当然、ウイルス感染のリスクは高まります。
さて、
お店から感染が発生したらどうなる?
実は四万十市では、今のところ「あのお店から感染者が出た」というようなリアルな事態にはなっていないんですね。
つまり身近に前例がなくて(幸いですが)、そのダメージは、正直想像ができません。
さっと消毒して終わり、しばらくして何事もなかったかのように再開・・・なのか。
いや、風評で営業しづらくなり、そのあと何カ月も休業になるとか。
いや、最悪の場合では、廃業になるとか。
フリーランスのように不安定な職業では、常に「最悪を想定し、最善を尽くす」ように過ごしているものの、今回のコロナのように、あまりに未知なことが多い事態は最悪の想定をしてしまうと、もうフリーズですよね。
動き方が難しいです。
前からよく言っているのですが、特に田舎では、お店は「存続することに意義がある」と思っています。
都会のようにいくらでも代わりがいるわけではなく、ひとつ店がなくなれば、灯りがそこだけ消えたように急に寂しくなる。
とにかくどんな細く小さくとも、長く続けることが重要では?と思っています。
なので、「キャンペーン」的なことで、わっとお客様が増えて、わっと売上が上がって・・・というのは、やっぱり、わたしたちの店にはあまり合っていないような気がします。
もちろんコロナ禍への救済があるに越したことはないですが。
あえて言うなら、欲しいのは起爆剤ではなく安定剤です。
そもそも、わたしたち夫婦は旅行が好きなので、Go Toキャンペーンは本来であれば「Goする側として」嬉しいはずなんですけどね。
ただここまでゴタゴタすると、
と言われそうで、なんだかGoする側としても、いつ行けばいいのかと悩みません?
ともあれ、お店のほうは「最悪を想定した最善の対策」で臨んでいるので、機会がありましたら、安心してご来店いただければ幸いです(^^)