こんにちは、ななみです。
脱サラ&移住後の、生活の変化については色々あるんですが、自分の中では
「テレビで観るものが一変した」
がけっこう大きなトピックです。
都会で暮らしていたころ。
20代まではチャラチャラしていたのですが、30代になって、なぜか急に
「よしキャリアウーマンになる」
という高いような低いような目標を設定しました。
仕事のための勉強時間を増やすため、まず削ったのはテレビを観る時間。
中でも、仕事の役に全く立たない連続ドラマなんか、まず最初の仕分け対象です。
(「相棒」だけは見てた)
見るテレビは、「ワールドビジネスサテライト」「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」「プロフェッショナル 仕事の流儀」あたりのビジネス系情報番組のみに厳選。
そしてもちろん録画して、CMは省略しつつさらに本編は
2倍速で観る
という画期的(?)時短手法を採用。
こういうビジネス系情報番組は、ドラマと違って”情緒”が必要ないので、話を聴き取り、フリップが読めればOKなんですよね。
このやり方だと、60分の番組がおよそ23分くらいになります。
(どこまでやれるか実験しましたが、4倍速以上は無理)
実際、仕事が忙しくてあまりテレビを観る余裕がそもそもなかったこともあり、こんな生活は10年以上続いていました。
今思えば、余裕というか、潤いのない生活ですねw
そして、40代半ばにして、脱サラ&移住。
当初は、東京にいたときと特に生活を変える気はなく、テレビも同じように観るつもりでした。
で最初に気づいたのは、「ワールドビジネスサテライト」が映らないこと。
観る、観ない以前の問題。「映らない」って。
え、なんで!?って焦ったのですが、
「テレビ”東京”だから」
という・・・。
何も言えねぇ。
それでも他のビジネス系情報番組はしばらく見ていたのですが、それまで血沸き肉踊りながら見ていたのに、高知に来てからは、なぜかちょっと白けてしまう。
恐らくその理由は、こうしたビジネス系情報番組が、基本的に「都会のビジネスパーソン目線」であるものがほとんどだからなんだと思いました。
白けた、というより、自分から遠くなったんだなと。
そして一方、変わったのは朝の時間。
都会では、朝は非常にバタバタして7:30ごろの電車に飛び乗って出かけていたのですが、今は基本的にカフェ営業のない日は、7時ごろ起きてゆっくり朝食をとっています。
そうすると、何となく見始めるのはNHKの朝の連続テレビ小説。
もうドラマもドラマ、超王道。
会社員のころは真っ先に選択肢から消えていた番組です。
しかし見始めてみると、視聴者を半年間つかみ続けるために本当に色んなことが考えられているなぁと、感心することが多々あります。
そこから広がって、最近(2019~2020年)では”昨日何食べた?” ”半沢直樹” ”家政夫のナギサさん”など、夜のドラマでも気になるものは積極的に観るようになりました。
そう、いつの間にかビジネス系情報番組はほとんど見なくなり、わたしはドラマに移行していったのです。
ドラマを観始めた理由のひとつは、それが世間と自分をつなぐ役割になるような気がしたから。
地方の山のほうに住んでいてしかもフリーランスだと、世間・世の中という「曖昧だけど確実に存在する世界」とズレていくような感覚が確実にあります。
そこを簡単に、少し埋めてくれるのが、ドラマ。
ドラマに描かれていることは誇張もあれど、現代の日本人が暮らしている環境や、楽しさや生きづらさがどこにあるかがわかりやすく示されているのも事実です。
LGBTカップルであったり、男性の家政婦だったり、昔ではありえなかった設定は、明らかに時世を反映しています。
一方で、「勧善懲悪の倍返し」が熱狂的に支持されるのも確実に今の日本。
「なぜ、この番組がウケるの?」と考えるところから、ドラマはわたしを「世間」に連れ戻してくれる効果があるように感じています。
そしてドラマを観る2つめの理由は、そこに必ず、人々の”憧れ”が描かれているということ。
出演者のルックスはもちろん、ライフスタイル(住まい、インテリア)から、服装や持ち物に至るまで、今みんなが憧れる欲しいものを体現しているのがドラマ。
カフェという不特定多数の人がやってくる場所をそれなりに経営していくためには、世間一般の人が何に共感し、何に憧れるのかを知っておくというのは、かなり重要です。
そこに迎合するつもりはないのだけれど、いくら個人店でも店主の好みだけで突っ走ることには限界があると思う。
今やドラマが自分にとってのビジネス系情報番組化している、と言い訳しつつ見ています。
実のところは、以前は自分のことを考えるので精一杯だったのが、今は他人が何を考えているのかを想像する余裕が少し出てきたということかなとも思っています。