古民家リノベ

<<田舎でリノベ>>5.リノベした古民家で、初めての梅雨!

<<我が家のリノベ>>

2017年/築70年程度(推定)の古民家購入

2021~22年にかけてリノベ
(8~9割がた工務店に依頼、残りDIY)

2022年末に入居

わたしたちが、古民家をリノベするにあたって最重視したこと。

「デザイン」も大事だけど…
「使いやすさ」も大事だけど…

しかし何より大事に思ったのは、

健康

でした!50代!!

というのも、以前暮らしていた借家の通気性や日当たりが悪く、結露やカビの被害がかなりあって、ジワジワと不健康になっているような感覚が半端なかったんです。

かつての田舎では、「日当たりのよい場所は田畑、人が住むところは二の次」っていう考えで家を建てるケースが、珍しくなかったそうです。昔は自給自足に近い生活だったから、しょうがないかもしれません。古民家を探すときは要注意!

なので、今回は少なくともカビの生えない家にしよう(どんな目標設定…)というのが悲願でした。

前提として、日当たりと通気性は、そもそも以前の家よりは格段に良くなっています。

ただ、家の裏は山に近いので、あまり湿気を取り込まないよう、裏側の窓はどれも小さめにしました。

また、家の窓はすべてリクシルのサーモスLというペアガラス。
サーモスLは普及品でそれほど値段も高くないですが、使ってみるとかなり良い感じでおすすめできます。
1ランク良いやつにしようかなと思ったりもしたのですが、北国でもないし、これで十分でした。

さらに、加えて考えたのは、今回の古民家リノベにあたって可能な限り自然素材を使うということ。

なぜかというと、以前の家で結露やカビができる箇所といえば、まず「安い合板を使った家具」や「通気性の悪そうな素材の壁のクロス」だったからです。

一方で、無垢の木や畳などは、ほとんど被害を受けていませんでした。

そもそも、昔の古い家というのは、土や木、竹など、「そこらへんにあるもの」を使って建てるというのが当たり前。
意識しなくても、だいたいの古民家は、自然素材で作られているんですよね。

わたしたちの家も、もともとリノベ前から屋根は瓦。
柱や梁はマツの無垢材だし、壁は竹小舞をベースにした、土壁です。

しかしここに現代のリノベを加えるとなると、一気に選択肢が増える!

ガルバリウム、石膏ボード、クロス、突板(ベニヤ板などに薄くスライスした無垢材を張り合わせたもの)etc

こうした素材だって、一概に悪いとも言えません。
いやむしろ、加工が簡単で安価、耐久性がある、など魅力も多くて誘惑される。

しかしそこはなるべく(予算の許す限り)頑張って、

  • 床=ヒノキ(無垢板)
  • 壁=スギの無垢板、または漆喰
  • クローゼット(内側)=スギの無垢板
  • 天井=スギの無垢板
  • 仕切り=障子

という風に選んでいきました。

ちなみに断熱材はウールブレス、つまり「羊毛」です。
厚いシート状になっている、モフモフした羊毛を壁に挟む仕組み。

幸い、こういうオーガニックな家づくりをポリシーとしていた工務店に頼んでいたので、この点では話が早かったですよね。

しかし、やはりさすがに、100%自然素材というわけにもいかない!
モノによっては、お金がかかりすぎるからです。

たとえば屋根。
古民家と言えば「瓦」の屋根のほうがとても風情はありますが、瓦を新しい瓦屋根にリノベするのは超お金がかかるんですよね。
瓦、超重いんですもん。そりゃ工事費かかるよ。

お金の問題もありつつ、耐震的にも屋根は軽い方がいいので、ここはあっさりガルバリウムに変更。わたし個人的には気に入っています。

窓も木製サッシをオーダーしたら素敵ですが、それもすべての窓というのはムリなので、ごく一部のみ。上述したリクシルのアルミ+樹脂のサッシをメインにしています。

室内では、石膏ボードやグラスウールもいくらかは使用。

そんなこんな、ひとつひとつオットと相談しながら、決めていった内容。

家づくりって、正解がわからない。

というより、正解は1つじゃないよな、と思います。
なので、「選ぶ・作る工程を楽しむ」ことに尽きるのではないかと。

理想は限りないけど、予算や工期、性能などを考えながら、できる範囲でやるのみ!

ーーー

さて、家のリノベが完成したのは冬だったので、今、初めての梅雨を絶賛迎えています。

2023年は5月29日に梅雨入りした高知だったんですが、実は、タイミング悪くわたしたちは5月半ば~6月末まで留守でした。

つまり、梅雨入りして1か月以上、家を閉め切ってしまっていました。

以前の家だと、梅雨の時期に1か月も家を閉め切ってたら、もうカビの嵐だったと思う…

今回はどうだろう。

ドキドキする!!

と思いながら帰ってきた家。

開けてみると、カビどころか、湿気もほとんど感じない!
空気を入れ替えるまでもなく、すでに爽やかで逆にちょっとびっくりしました。

木が、呼吸してるんだなぁ、うんうん。なんか感心する。

(1階は床がすべて土間なので、2階よりはちょっと湿気を感じました。とはいえ大きな問題なし)

色々使った自然素材のうち、カビを防ぐのに何がどれだけ効いているのか?

はよくわかりませんが、無垢材と漆喰、土壁はやっぱり体感的に良い気がします。

たまたまだけど、最近になって喘息が判明したので、呼吸に優しい家で良かったナとつくづく思っているところです。

50歳を過ぎて、今まで知らなかった「持病」が判明この春から、「咳」ばっかりしていました。 実を言うと、昔からよく咳の出る体質。 1か月くらいコホコホとしては、いつの間にか治る。 ...

これからリノベする方の参考になりますように!