古民家リノベ

<<田舎でリノベ>>10.ポリシーだけでは生きられぬ、田舎暮らしのリアル

<<我が家のリノベ概要>>

2017年、築70年程度(推定)の古民家購入

2021~22年にかけてリノベ
(8~9割がた工務店に依頼、残りDIY)

2022年末に入居

電気、ガス、水道。基本的インフラでいちいち悩む、田舎暮らし。

先だっては下水道がないことで文句をたれましたっけね。

<<田舎でリノベ>>7-1.知られざる名品、浄化槽に「エコロン」を採用(前編) <<我が家のリノベ>> 2017年/築70年程度(推定)の古民家購入 ↓ 2021~22年にかけてリノ...

さて、今日は

「風呂、どうやって沸かす?」

って話です。

都会ならオール電化でない限り、お安い「都市ガス」で難なく給湯するのでしょうが、田舎はもちろん都市ガスがありません。都市じゃないから。

なのでガスと言えばプロパンガスですが、これが都市ガスよりぐーんと割高!

ボンベの搬送費が高い。

ちなみに、高知で最初に住んだ家(賃貸)のお風呂は灯油ボイラー式でした。
灯油ボイラーとは名前の通り、専用タンクに灯油を入れておき、そのエネルギーでお湯を沸かします。


灯油はパワーのわりに安い(といっても最近は高くなった)のが利点ですが、何といっても、灯油を自分で買ってきて運び、タンクに入れるのが地味に面倒くさー!

オット
オット
やってたのは俺…

というわけで、家をリノベするにあたって、じゃお風呂のお湯どうする?もう灯油はヤダな、となったとき、工務店の棟梁のおすすめは、「エコキュート」一択でした。

そもそも、エコキュートとは「ヒートポンプ技術によって空気の熱を利用し、お湯を沸かす家庭用給湯システム」です。

わかりにくいけど、エコキュート=電気でお湯を沸かすってことでいいのかと思います。

なんか、でもねぇ、電気でお湯を沸かすって抵抗あるよねぇ。
この節電の時代に。
まだ、プロパンガスのほうがなんとなくナチュラル感がある気がする。
天然ガスって言うくらいだし。

と、ちょっとここで、エコな自分が顔を出します。

いやそんな自分いたっけ、と本人が一番ビックリするわけですが。

こんなわたしでも、田舎生活を送る理想の自分像があるわけですよ。

ターシャ・テューダーはエコキュート使わないよなぁ、みたいな。

とはいっても、「薪風呂」を沸かすほどの根性もない。

それで一応、「風呂の給湯がプロパンガス」という賃貸物件に住んでいる友人がいたので、どんな感じか聞いてみたところ、

友人
友人
月に風呂だけでプロパンガス代2万くらいかかって地獄

との報告でした。
略すと、風呂プロパン地獄ってことらしいです。

ななみ
ななみ
エコキュートでいいや

コスパとポリシーなら断然コスパが勝る人間です。
翻るの、はや!!

そうとなれば、あとは詳細を決定。

メーカーは工務店おすすめのダイキン。
スペックは、

  • 大家族でも安心の460リットル
  • 自動でお湯張り、保温、足し湯できるフルオート
  • 2階でも水圧が強力な高圧タイプ

いざ買うとなったら、「海鮮丼全部乗せ」みたいな方向に振り切る。

今どきの設備は本当にすごくて、外出先からスマホでお湯張り可能。
帰った瞬間に風呂に入ることもできる。

すっごい感激したのですが、ただ、一刻を争って風呂に入りたい機会は、思ったよりも、ない。雨の散歩帰りの犬くらいだと思う。

結論から言うと、フルスペックというよりややオーバースペック感すらあるこのエコキュート、本当にラクチンで、快適!

電気でお湯を沸かすことへの引っかかりみたいなものは、利便性の前にはあっさり雲散霧消しました。

実はすでにエコキュート導入後の電気代の変化について書いたことがあるのですが、結論を言うと、電気代には思ったほど影響なし。

<<公開>>エコキュートを使用している2人暮らしの電気代!日本全国、電気代(高騰)の話題でにぎやかなので、乗ってみることにしました♪ 今回、引っ越しにあたり、給湯システムを「エコキュート」に変...

エコキュートがそんなにめちゃめちゃ電気食う、ってわけでもなさそうなのでちょっと安心です。

現代の都会人が田舎に住むには、いろいろなハードルを越えて、折り合いをつけて、いかなければならないのです。

自分なりのほどよいところで暮らしていきたいと思います。