2017年から、小さなカフェを始めました。
初めは、薪を使って、完全に手動でコーヒーを焙煎。
オットが林業で得た木材を薪にして、コーヒー焙煎に使おう!って言うのはとっても(我ながら)良いアイデアだったのですが、
いやこれ手間かかりすぎやろ。
ということにわりとすぐ気づく。
「コーヒーを焙煎するには、まず山に行って木を倒してから」って人、あまりいないですよね。
とはいえ、薪による焙煎は林業とカフェをつなげる大切なアイコン。わたしたちにとっては、1つのアイデンティティでもありました。
なのでオットはとても頑張ったのですが、3年くらいしてかなりお客様が増えると、どうにもこうにも焙煎量が間に合わなくなりました。
そのため、途中からアイデンティティはいったんお休み(?)して、熱源をガスに変更。
さらに、手動焙煎機(↓)にモーターをつけて、だいぶスピードアップを図りました。
しかし2024年春から始める予定の店では、それでも足りなさそうだということで、思い切って、業務用焙煎機の導入に至ったわけです。
購入したのは、国産メーカーの業務用としては最小サイズ、かなりコスパに優れた商品です。
シンプルで無駄のない外観、夫婦ともにかなり気に入りました。
わたしも、【記念すべき業務用焙煎機の初焙煎】に立ち会う。
これまでオットが焙煎していたときの感覚から比較すると、ほとんど一瞬で過程が通り過ぎたような感じで
もう、新橋で初めて鉄道を見た明治の日本人みたいな状態。
もちろん、速いからザツってこともなく、出来上がりはバッチリなのも感動的。
今までの膨大な苦労は何だったんだというしごくナチュラルな想いは、まぁたぶん、なんか意義があったんじゃないのというあいまいな着地点に置いておきます。
これからはさらに多くの人に美味しいコーヒーが提供できそうで何よりです。