地元・高知

2026年は「ビアズリー展」からスタートした!

(もう遅いけど)あけましておめでとうございます!

お正月、高知県立美術館でやってたビアズリー展に行ってきました。

もう、「これ逃したら絶対後悔するやつだ」っていう直感があって。

オーブリー・ビアズリー。

はいご一緒に、オーブリー・ビアズリー。
なんか名前からして、もう宝石みたいで素敵じゃないですか?

本人の近影。

ビアズリーは、20歳で才能が開花して、一気に時代の寵児に。
と思いきや、もともと肺病持ちで体が弱く、わずか25歳で逝去。短すぎますよね。

そんなビアズリーの展覧会、会場の入り口です。(一部、写真撮影が許可されています)

ビアズリーで有名なのは、オスカー・ワイルドの『サロメ』英訳版の挿絵シリーズです。

中でも「お前の口に口づけしたよ、ヨカナーン」と題された作品。
タイトルだけ聞くとなんのこっちゃかもしれませんが、実物を見ると「ああ、あれね!」ってなる人が多いと思います。

会場に入って最初に思ったのは、「うわ、線がきれい」でした。

流れるような曲線に、緻密で大胆な構図。
どこか妖しい感じで不穏なんだけど、目が離せない。

白と黒だけなのに、ここまで世界を作れるんだって、何回も足を止めて見入ってしまう。
一緒に行ったオットも、目が点になるほど感心していました。

展覧会では裏話もいろいろ紹介されてて。
『サロメ』の作者のワイルド本人が、ビアズリーの挿絵をあんまり気に入ってなかったらしいという…
作品だけじゃなくて当時の人間関係とか空気感まで含めて、すごく面白くなってきます。

改めて、これほどの才能がたった5年程度しか活動できなかった無念さ。
人生の残酷さとか、はかなさをまるでひとりで背負ったかのような。

だからこそ彼は伝説になって、天才・奇才と呼ばれるのかもしれず、美しい映画みたいな人生です。(けど長生きしたほうがいいよね)

ただ、ビアズリーって、たとえばゴッホレベルに有名かと言えばそうではないので、こんなにまとまって作品が見られる機会は都会ですらなかなかないんですよね。

それを高知でやるって聞いたら、そりゃ行きますよ。
田舎暮らしって不便って言われがちだけど、こういう「思いがけない楽しみ」がふっと沸いてくることがあるんです。

あと、田舎の美術館のいいところ。

めちゃくちゃ空いてるぅーーーーっ!!!

どんな人気展覧会でも、人に押されることもないし、順番待ちもない。
絵じゃなくて、人の頭ばっかり見たね、ってこともない。

気になる作品の前で好きなだけじっと見てられる。

正直言って、この贅沢は一度知ったらやめられません。

ただね、一つだけ後悔したことがあって。
アホみたいな話ですが、老眼鏡を持っていかなかった。
ビアズリーのあの細かい線、一本一本までしっかり見たかったのに(涙)

まさか美術館でソレが必要になるとは…

静かな空間でビアズリーの線をずっと追いかけながら、「田舎暮らしも悪くない」と改めて思ったお正月でした。
美しい新年の幕開けとなり、幸せな気分です。

ビアズリーは、関連書籍も綺麗で心惹かれます。

オーブリー・ビアズリー