こんにちは、ななみです。
オットが林業に取り組んでいて色んな人に会うのですが、林業を目指す女性たちが多いことに、ほんとビックリします。
わたしもオットがどんなことをするのか知りたかったので、ともに林業学校の短期課程に参加して、ひととおり講習を受け、修了証を頂きました。
そんな林業女子の末端にいるわたしでも、時々
など疑問や不安を投げかけられることが多いので、まとめて解説しますね。
- 体力がついていく?
- どんな技術がいるの?
- 男性社会で大丈夫?
CONTENTS
林業女子候補の不安 ①体力がついていく?
一番懸念されるのはここですよね。
林業=重労働というイメージが強いものです。
が、わたしの周囲の「林業女子」たちは、ごくごく普通の体格のコばかり。
ただ見ていると、瞬発力より持久力のような、粘り強い体力のある人はやはり多いです。
そして、正直いうと、運動神経の良い人のほうが多い。
山を歩き回ったり、重いものを持ったりもするので、さすがにあまりにヘタレだとツライかもしれません。
でもかといって、ここまでの強さでなくても大丈夫!
ふつうに身体を鍛える意欲のある人であれば、まず十分だと思います。
林業女子候補の不安 ②どんな技術がいるの?
最近の林業は機械化されており、実は体力より知力、技術が重要な場面も多いです。
もっとも基本の技術は、チェーンソーとバックホー(ユンボ)。
あと必要な技術は、職場環境や目指す林業の形によって違いますが、「努力」と生まれ持った「センス」の両方が重要になってきます。
とはいえ、全員がオリンピック選手みたいなレベルである必要もありません。
とっつきやすいのはチェーンソー。資格が取れる講座は、公的機関や民間団体でもやっているところが多いので、自分の適性をまず試してみるのも良いですよ。
高知県には林業大学校があり、オットにくっついて、わたしもここで一通り学びました。
最近は林業大学校が増えてきていますので、お住いの近くで探してみてください。
林業女子候補の不安 ③男性社会で大丈夫?
ひとくちに林業女子といっても、
- 森林組合
- 林業会社
- 自伐型林業
- 地域おこし協力隊
など、いろいろなアプローチがあります。
いずれにしてもまだまだ「男性の多い環境」であることは間違いありません。
女性だからといってイジメられたり、つらく当たられたりしないか・・・?
という心配もあるかもしれませんが、その点はあまり怖がらなくていいように思います。
あくまでわたしが知る範囲ですけど、「男性にイジメられていやになった」という林業女子の話はまだ聞いたことがない。
林業男子はけっこう優しい人が多いんですよね。
それに、男性と女性が一緒の現場であれば、男女で自然な作業分担ができます。
夫婦で林業をうまくやっているところは、このあたりがとてもスムーズ。
夫=チェーンソーで木を伐る
妻=ユンボで木を運ぶ
などですね!
女性だから甘えてよいということではなく、あくまで能力に応じた役割分担です。
それが現場全体のためになることのほうが多いです。
その他気づきにくい林業女子のハードル:トイレ
山にはもちろんトイレはありません。ていうか、逆に言うと、全部トイレ・・・?
外でトイレなんて絶対できない!!って女子はそもそも林業をやろうなんて思わないだろうし、このあたりは自然にお任せ。
ただこれは、「林業女子よりも、周囲の男性が気を遣う」ことも実はしばしばあったりします!
その他気づきにくい林業女子のハードル:装備のサイズ
意外な難点がこれ。
林業用の防護服や靴はとても大事なんですが、とにかく小さいサイズがない。
女性でも身長160cm以上あれば、だいぶ選択肢が増えます。
しかしわたしのように、女性の中でも小さめ(身長153cm)の人間にとっては、ほんとに深刻。
防護服は、たとえば「チェーンソーが当たったときに、とっさに刃を止める」など、専用の機能を持っています。
「なんか似たデザインをユニクロで買って間に合わせる」わけにはいかないのですね。
ミニサイズ林業女子の、現在ほぼ唯一の選択肢は青森の八戸森林組合さんが販売しておられる、防護ズボンと靴。
小さいサイズがある上に、「丈短め」バージョン。神か。
林業用の靴は、重いものが落ちても足を守るように、つま先が強固になっています。
これも八戸森林組合さん。この手の靴で「23cm」なんて、ほかでは絶対ないんですよね。
ちなみに八戸森林組合さんの販売する商品は、小さいだけでなくて、着心地(履き心地)もとても良いので気に入ってます。
最近モンベルさんも林業ズボンを開発してくれたので、今度XSサイズを試してみたいところです。
バリスティック ウルトラ ロガーパンツ
手袋もイチイチ大きいが諦めている。
このあたりも林業女子同士で情報交換したりしています。
林業女子たちは、しなやかに強い!
わたしはオットにくっついてちょこっと手伝うレベルですが、自分が主体となって林業に取り組んでいる女子たちは、一定の体力はもちろん、知力や情報収集力なんかが長けています。
それに加えていざとなったら「災害現場」でも役立つようなユンボやチェーンソーを使いこなす技術力があるのだから、「人生怖いものなし」といった強さがありますよね。
強いといっても、こうではなくて
どちらかといえばこんな感じです。
これからの時代、本当の意味での「強さ」ってしなやかさなのかな~と思わされます。
まとめ
まとめると、林業の大変さは、「女性だから」という視点のものは意外にも少ない。
大変なところは男性でも大変!!つうわけです。
とはいえ林業界はこれからIT化、機械化がさらに進み、女性がより働きやすい環境になっていくはず。女性が増えるのは(男性のヤル気向上にも)すごく良いことなので、期待したいです。
現場からは以上です。