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キラウエア火山が噴火中のハワイに来ました
2018年6月5日~15日の予定で、ハワイ島に来ています。
実は渡航の少し前から世界遺産キラウエア火山の大噴火がはじまり、
『民家が消失』
『2000メートルの火柱』
『軽乗用車サイズの噴石が降ってくる』(軽って日本だけじゃ・・・)
などと聞いて、さすがに引いていたのですが、ハワイ州観光局が『安全です』と呼びかけていることもあり、予定通り出発しました。
ハワイ島の中、噴火の影響はほとんどなし。安全に旅行できる
結論をいうと、まったく問題なかった!
地図で見ると、こんな位置関係にあります。
- 噴火エリア=東部
- にぎやかなタウン(カイルアコナ)=西部
- その他の見どころ=島の周囲に点在(ハヴィ、ホノカア、ヒロ、サウスポイントなど)
この地図で見ればまぁまぁ近い感じに見えるのですが、実際には四国の半分くらいある島なのです。
カイルアコナからヒロまでも、2時間弱はかかるくらい。
なので、噴火エリアそのものへ行かなければ、どの観光ポイントに行ってもほとんど影響はありません。
細かくいえば、風向きによっては空が霞んだりはするんですけどね。その程度。
ハワイ島住民の様子は?
道路封鎖もなく、町の様子は至って平和。
災害だから自粛ムードなのでは?と思ったら、それもそうでもなく。
なんか無関心だな、冷たいのかな?とはじめは思っていたのですが、だんだん話をしていくうちに、違うことがわかってきました。
噴火=災害という考え方ではない
そもそも、ハワイ島の人にとって、火山の活動は災害という感覚とは遠いのです。
彼らにとって、キラウエア火山は神そのもの。
特に噴火場所の近くに住んでいる人は、こういうこともあると覚悟を持ってきている。
噴火も『神のご意志』ということでしかないようです。
わたしたちの滞在しているゲストハウスにいる、ハワイ在住20年以上のカオルさんは、
『ペレ(火山の女神)がアクティブだから、会えるかもしれない。近くに行って演奏してくる♪』
と、楽器(太鼓)を持って出て行きました・・・
一瞬、意味が良くわからん!と思ったのですが、いや、言葉そのままに受け取ればいいんだなと思い直しました。
神に会いに行ける。
これが、ハワイ感覚を持った人の、素直な気持ちなのかー。
日本の噴火と違い、溶岩のスピードが遅くて、今のところ人的な被害(死傷者)がないというのも、ひとつの要素です。
噴火のお見舞い、旅行者ができること
噴火に際して、過剰に悲しんだりするのは、ここハワイ島では違うのかな、と現地にいて感じました。
現地の人にとって噴火より悲しい、大変なことは、現在500万ドルにも上り、これからも増えそうな渡航キャンセルによる観光収入の激減のほうなのは間違いない。
だからキャンセルせず、普通に来て普通に楽しみ、普通に消費するというのが、最大の『お見舞』なんですね。
キラウエア火山近くのエリアで養蜂をしている女性。全く問題ないわよ、と元気にマーケット出店。
お土産にここで蜂蜜購入。かわいいぞ。
いつもどおり美しい、コナのピンクサンセット。
オアフ島旅行への影響
ハワイ島の中で影響がないのに、オアフ島であるわけがない!!!(笑)
オアフへの旅行を取りやめる人も結構いると聞きましたが、それは本当に意味ありません。
まとめ
自分の『常識』に当てはめて、現地現物を見ずにああだ、こうだ、言うことって愚かしいですね。
なんでも、一義的な見方はないのだなと改めて感じます。
そういえば、林業の師匠も、
『あいにくの雨、なんて言ったらいかんよ。雨あってこその林業』
といつも言ってる。
よりによってなぜ今噴火!?運が悪いなーと思ってたのですが、案外大きな学びにつながって本当に良かったです。
とはいえ、やはり、神がそろそろ一息つかれるといいなとは思います。