田舎ライフ

わたしがこんにゃくを手作り?田舎の生活は想定外が多い

こんにちは、nanami*です。

突然ですが「こんにゃく」を作ってきました。

それ以外の説明のしようがないのですが、・・・

誘ってくれたのはお隣の宿毛市の奥のほうに住む、お友だち。

四万十市から進んでいくと・・・
広々と明るく開けた川沿いの道。

しかし途中で「人類の気配」がなくなって不安になります。

なんかの疫病で全員死んだんだろうか

と思う。そんな過疎地と思いきや、

実は「反対方向にちょっと行くと愛媛県宇和島市だから便利」というスゴい裏の顔を持ってます。

ちなみに田舎ではこんな風に

「奥地に入って不便だと思ったら、実は隣町に近づいていて便利でした」

という下剋上がちょいちょい起こります。移住先を選ぶときには覚えておくといいですよ。

どっちにしても里山です。

最高の里山風景!

CONTENTS

今日の主役のおばあちゃんは、60歳で運転免許を取った

今日の主役は、この芋と、

こんにゃくいも

このおばあちゃん

カヨコおばあちゃん(80歳)

こんにゃく作りの名人という、お友だちの家の隣のおばあちゃんが来てくれて、伝授してくれるのです。

カヨコさんは、現在80歳。笑顔がかわいくて、優しくて、仏様のようだと思う。

カヨコさん「わたし、60歳で免許を取ったんよ~」

ろくじゅっさい!?それまで不便じゃなかったですか!?

カヨコさん「工場のパートは送迎バスがあったきね~。それに子どもがいるときは、これ(おカネ)がなかって。 60歳でやあっと教習所行けた。それからヘルパーの資格取って、働きに出て・・・」

えぇ・・・すごいなぁ

カヨコさん「それからクルマでどこにでも行けた。はじめて自分のおカネも持てた。それって最高よ。お友だちとお昼ごはん食べて、コーヒー飲みに行けた。もうルンルンだったんよ~」

ルンルン♪

カヨコさん「どこで何食べたって、そんなこといちいちダンナには言わんデ!!面倒になるけん。あんたも言わんでいいデ」

(・∀・;)

ともかく80歳になった今でも、毎日のように町に出かけるのだそう。

若いときは、家事と、育児と、家の畑の世話で自分の時間もおカネもまったくなかったけれど、60歳からの自由な時間やおカネがものすごく人生を楽しく変えたそうです。

この集落には、わたしのお友だち夫婦が隣に移住してくるまではほとんど人がいなくて、ずーっと寂しかったと。

カヨコさん「隣の家の灯りがついていると、すーごく嬉しい♥♥♥」

と何度も言うてました。すーごく、のところを特に何度も。

良かったね~(^^)

地味にこんにゃくの作り方を伝授します

さて、そんなかわいいカヨコさんに教えてもらったこんにゃく作り。

分量

  • こんにゃく 1.4kg
  • お湯 5.5リットルくらい
  • 炭酸ソーダ 28g
  • ぬるま湯 240ccくらい

① 庭先でお湯をぼんぼん沸かす

別に屋内でも構いませんが、田舎は外でやれるからいいですね。

快晴で日射しは少し暑いくらい
薪が燃料だと助かりますね

② こんにゃくの皮をむき、3センチ角くらいに切る

バアちゃんの手はなんか異次元に強くてなんでも素手ですが、ふつーの人はゴム手袋とかしたほうがいいと思います・・・

とりあえずなんでも素手

ふつーに3センチ角くらいに切ります。

③ 茹でてからミキサーでペースト状にする

20分ほど茹でて、火が通ったらミキサーでペースト状にします。
このときお湯を少しずつ加えるのがポイント。

④ 炭酸ソーダを加え、ひたすら練る!!

炭酸ソーダをぬるま湯で溶いたものを加えたら、練る!!!

80歳とは思えぬ力強い練り!!10分くらいでしょうか。

まあまあ重たい感じの生地になります。

④ 丸める

つなぎめができないように、水をつけながらコロコロまわします

職人技

丸パンを作るのに少し似てるかも?

重さはだいたい130グラムくらいがめどのようです。

⑤ 茹でる

30分~40分くらい茹でましょう。

一度茹でてから、まっさらのお湯に換えて、またしばらく茹でます。

そしてそのまま人肌まで冷ます

⑥ 保存

あとは真水で保存します。
お水を換えながら、1週間くらいは保存可能だそう。

ちなみに、作ってから1日経ったくらいのほうが美味しいらしい。

余談:持ち寄りランチってギャンブルじゃない?

今日のランチは、参加者(4名)による持ち寄り。

特に何の指示もなかったので、わたしはなんとなくご飯の進みそうな「ホイコーロー」に。

そして4人が出したものは・・・

  1. タイカレー
  2. かきあげ
  3. ホイコーロー
  4. 人参サラダ

タイカレーが出たときには、

「これだけでインパクト全開では・・・」

と思ったものの、いざ4品を並べて食べると、なんか絶妙なバランスになって

「めちゃめちゃウマイ♪」

とご満悦になりました。

でももし3人かきあげ持ってきたらどうするんだろう。

手作りこんにゃくの味は?

結論、手作りこんにゃくはめちゃめちゃ美味しくできました!!
刺身と、煮物にしましたが、どっちもナイスです。

が、ところどころ、カヨコさんの魔法の手でパパっとできてしまったので、自分で再現できるだろうかという不安。

必殺「買ったほうが早い」

ということにもなりかねませんが、また機会があればチャレンジしてみたいです。

ななみん’s VIEW ~ 年上の友だちがいるハッピー

田舎の良いところは、年齢に関係なくお友だちになれること。
特にお年寄りがあふれているから(!)、近づかないのはもったいない。

ななみん
ななみん
年の功ってほんとだなぁ

というのは、なぜか都会よりむしろ田舎のほうがひしひしと感じますね。

考えてみれば、都会はおカネさえあれば、なんでも誰かが(または機械が)やってくれるわけで。

「受け身の消費」をずっと繰り返していても「年の功」がそれほど蓄積するはずもないのは当たり前なのかもしれません。

なにかを作り、試行錯誤していく中で「年の功」は積まれていくのかも。

ちなみに何かしたいと思った時、気軽にできるのは断然田舎です。
場所がある。材料がある。燃料がある。知恵がある。

都会でいきなりこんにゃく作るのはハードルが高い!!

都会って便利なのか不便なのか、ときどきよくわからない・・・

ともあれ、環境に不満を持たず、両手から何かを紡ぎだしているカヨコさんを見て、こんな大人になりたいなぁと感じたのでした。