こんにちは、ななみんです。
地方にいると、「ハコモノ」の文化施設、つまり映画館や美術館に行くことが少なくなります。
ただ、少ないがゆえに、行ったときの感動は東京のそれとは比べ物になりません。
映画館に行った、というだけで、ブログ記事が書けるくらいなのです。
しかも地方は、個性があって面白いハコも結構多いです。
CONTENTS
念願のキネマMへ初訪問
そして、高知市に用事があったついでに、ずっと行きたかったコチラにやっと行けました!
なんかレトロでかわいい外観。
ここキネマMは、映画撮影を機に高知に移住された、映画監督の安藤桃子さんが2017年10月から2018年の12月までの期間限定で作った映画館なのです。
夫婦ともに(オットは特に)映画好きなので、映画館はほんとうに心ときめく、そして安らぐ場所のひとつです。加えて期間限定って言われると弱い。
映画館の前の道は、ちょっとした石畳で感じが良い。
なんとなくフランスのダンスホール(→よく知らないけど!)みたいな雰囲気。
チケットも女子っぽくて可愛いですね。おとな1300円とちょっと安め。
ちなみにキネマMでは会員制度があって、1000円で会員になると、12月まで毎回同伴者1人まで、1300円→1000円となります。
つまり2回くればお得になるので、近い方にはおすすめしたいですね。
わたしたちも、もう少し近ければ確実に会員になったのですが。
赤と黒を基調にした、オシャレで快適な館内
一歩入ると、小さな売店があり・・・
振り返ったらすぐ客席!近!
入口からぐるぐる歩いてやーっとお目当てのスクリーンにたどり着くシネコンに慣れていたのでびっくりした~
全体に、赤と黒でまとめられたキュートな感じです。席数は57席と小さいのですが、なんか狭さを感じないんですよね。
小さいところがこじゃれております。おカネをかけすぎてない感じが、リノベ的に参考になりますな。
映画館というよりカフェの雰囲気というか。
イスや音響など、設備が良い
わたしが気に入ったのは、なにやら懐かしい感じの赤いビロードの椅子。
新品ではなさそうでしたが、これがやたら座り心地が良いんですよ。
それもそのはず。今はもうなくなってしまった、高知東映から譲り受けたそうなんですもの。
そして、映画がはじまってから気づいたのですが、音響もとても良いんですよね。
実はこの音響機材も、高知東映から譲り受けたそうなんです。そりゃいい機材だろうね~
天井は反響しないように、わざと穴をあけているんだそうです。
小さい映画館って、快適性に問題があるところも結構あるんですが、ここならシネコン並みにゆったり過ごせる!すごくいい!!
12月までの限定!惜し過ぎる~
というわけなんですが、こんなにイイ感じの映画館が12月まで、つまりあと8か月しかないなんて・・・
もぎりのお姉さんに聞いたら、この場所は取り壊しが決まっているとか。
うーん、なんとか存続できないものか。
まず障壁として、建物そのものの問題がありますよね。
耐震の関係とか、老朽化とか、危険となればさすがにそのまま使い続けるわけにはいかないし、改修となれば相当の費用がかかってしまう。
あとは集客の問題。
今日見たのは、アキ・カウリスマキ監督の「希望のかなた」。
シリア難民が偶然フィンランドにたどり着いてそこからいろんな人間関係が交錯するという、わたし個人としてはめっちゃ気に入った面白い映画でした。
しかし、観客はわたしたち夫婦含めて5人・・・!
すいてて嬉しいけど、これでは経営が難しそうだと子どもでもわかる。
映画のラインナップ見ると、一般受けするものをやる感じでもないんですよね。
こういうマイナーなものをやってくれるところに良さがあるわけなんですけれど、東京ですら単館系はどんどん潰れている実情。
映画館経営は難しいですよね。
まとめ
幡多(高知県西部)には映画館が1軒もないのですが、こうした小さなものだけでもあるといいのになぁとつくづく思います。
Amazonプライムもいいけど、映画館は別腹なんですよね。
近いかたはぜひ訪ねてみてください・・・!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウィークエンドキネマM
高知市帯屋町1丁目13-8アルカビル1階
TEL : 088-824-8381
公式サイト:
http://http://www.kinemam.com/
公式Instagram:
https://www.instagram.com/kinemam/
公式Facebook:
https://www.facebook.com/kinemam/