<<注:この記事は2017年に書いたものの加筆修正版です>>
薪ストーブを導入した、というと、「いいなぁ」と言ってもらえることが多々ありますが、実際には「立ち上がり(暖まるまで)に時間がかかる」「薪の運搬が大変」など、いろいろ苦労する側面もあります。
でもそのあたりはまだ小さなこと。
今回は薪ストーブのデメリットの側面のうち、わたしが思うトップ2について述べてみます。
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薪ストーブのデメリット1:乾燥問題
今日、ふと目に止まった佐々木俊尚さんの引用ツイート。
へえ知らなかった>薪ストーブは部屋が乾燥しやすい。石油やガスストーブは燃焼時に水分を発生するので比較的乾燥は防がれるのに対し、煙突から室内の空気を常に外に排出する仕組みで湿気を帯びた空気もドンドン出て行く。/薪ストーブの“不都合な真実”を考える https://t.co/lXTp0s55sm
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2017年12月18日
佐々木さんが引用されていた元の話は「薪ストーブは室内がすごく乾燥するので、実は体に良くないんだぞ!」という内容でした。
でもですね。
雨の多い高知県では、6月に薪ストーブを炊いて乾燥させる家もあるくらい。
意外と、それが目当てのひとつだったりするんですよね・・・!
薪ストーブは確かに空気を乾燥させるけれど、その「乾燥力」も活用したい人もいる。
我が家の、薪ストーブと乾燥の問題
ちなみに今年から薪ストーブを導入した我が家。
最初のころは、「ん?なんか乾燥するな」と思い、部屋に湿度計を導入。
↑これ、手軽でなかなか良いです。
この冬、部屋の湿度は常に36~38%くらいでした。
一応「やかん」とか置いていますが、湿度に変化をもたらすほどの効果はなし。
当初は「乾燥しすぎてどうしよう(汗)」って感じでした。
加湿器の導入も考えたのですが、薪ストーブの弱点を電気で補うというのもどうかねぇ、と思ってしまい、決断に至らず。
これといった解決策もなくて右往左往しているうちに、あっさり体が先に慣れてしまいました。
最近はあまり乾燥も気にならず、そのまま今シーズンは終わろうとしています。
でもこれで、風邪をひきやすいとかインフルエンザになったとかいうことになったらもっと真剣に考えてみたほうがいいかもしれませんね。
カビるくらいなら乾燥してていい
ところで、以前住んでいた借家。
冬は特に結露がひどく、そこにホコリがたまり、カビになる。という最悪のループがありました。
現在の(乾燥強め)我が家では、結露なんてありえない!
まぁちょっと極端な考え方ではありますが、「カビより乾燥のほうがマシ」というのはわりと正直ベースな話です。
薪ストーブのデメリットその2:エコじゃない?
薪ストーブといえば、「自然にある木を燃料にする=エコ」ってイメージありませんか?
しかし、1本の木が薪になるまでの工程を考えてみると・・・
- チェーンソーで切って(ガソリン使う)
- 軽トラで運んで(ガソリン使う)
- 人によっては薪割り機も使う(ガソリンか電気使う)
- 人によってはそもそも薪をAmazonで買う(金かかる)
そうなんですよね。
全然エコでも節約でもねぇじゃん、なんですよ。
林業関係者は例外
まぁちょっと身内びいきっぽいですが、林業関係者はちょっと例外。
薪を作るまでの工程のうちのほとんどが、林業の本業。
で、そのついでに出た端材を持って帰って薪にしています。
これなら、リサイクルといえなくもないですよね。
あと、そもそも田舎暮らしの人は、「裏山で薪とってきた」みたいなライフスタイルが可能ですし、そういう人に薪を分けてもらう、という方法もあるので、それもわりとエコなほうに入ると思います。
つまり、「薪マイレージ」(=薪の産地から消費地までの距離)が長いほどエコっぽさはなくなるわけで。
そうなってくると、もう嗜好品、ぜいたく品という範疇なので、これはもうポルシェやフェラーリに向かってエコがどうのと言っているのと同じことであまり意味がありません。
都会で薪ストーブを使っている人は、率直に言って、お金持ちだと思います(笑)
まとめ
ようするに、現代における薪ストーブというのは、存在自体がわりとツッコミどころ満載です。
なので、なんかみんながいろんなことを言いたくなるアイテムみたいです。
なんだかんだ言いつつ、ユーザーはデメリットも含めて薪ストーブを愛していける人、ということになりそうです。