ある日、オットがシリアスな顔で言いました。
そのときは、それから長い枕探しの旅が始まるとも知らず、気楽に答えました。
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愛用していたデンマーク製ネックピロー
それまでの、うちの枕はダンフィル ネックピローライト。
デンマーク製のもので、枕の内部が上下2つに分かれている特殊形状により、首をしっかり支えるという、なかなかの優れものでした。
自然派のコットンを使用し、洗濯機で洗えるというのも高得点です。
とはいえ、そういえば、もう6年くらい使っていて、かなり「へたって」いる感じは否めない。
これを新しく買い換えても良かったんですが、オットいわく、「これ、そもそも、ちょっと俺には低かったかもしれない」ということだったので、別のものを探すことにしました。
灯台下暗し、無印良品の羽根まくら
おっと待てよ、そういえば、うちにはお客様用の「無印良品 羽根まくら」があったっけ。
お安いわりには、ホテルライクでなかなか優秀です。
これどうよ。
やっぱりそうかぁ。
全体に感じが良くてわたしは好きなのですが、高さはやはりパーソナルな話なので、合わなければしょうがないですよね。
おねだん以上か?ニトリへ
となると、次に思いつくのはニトリ。
ネットでいくらでも買える枕ですが、やっぱり実物を見たい。
四万十市で、枕がたくさんある実店舗といえば、ニトリくらい。
お店に行ってみてわかったのは、
枕って需要が尽きないですものね。メーカーも力を入れるところなのかも。
ちなみにオンラインストアでもこの状態です。58種類て(カバー等含め)。
ニトリ四万十店の実店舗には、幸い(?)それほど数はなかったのですが、それでも十数種類はあって、目がチカチカしました。
人間、選択肢が多すぎると選べないってホント。
試寝(て言う?)してみることもできず、エイヤとオットが選んだのが
サイズ、高さともに、ごくごく普通な感じです。
「低反発」なのですが、テンピュールよりもかなり柔らかい印象。
一言で言うと、
ぐにゃあ
としてる。
わたし自身はその「ぐにゃあ」があまり好きではないので、どうだろうなあと思ったのですが、オットが使うもんだし、まいいか。
その晩、早速「ぐにゃあ」で寝てみたオット。
翌日、
そこで前の枕に逆戻り。
しかし、1度違和感を感じてしまうと、もうね、帰れないんですよね。
ホテルの業務用枕をお取り寄せ
これが東京なら、あちこちの店を1日でハシゴして商品を見まくるということができるのですが、いかんせん田舎は、こういうとき不利です。店がない。
「当たり」を見つけるまでネットで買っていたら、うちが枕で埋め尽くされる恐れがあります。
そのときオットがふと、
と言い出しました。
そのホテルは四国のとあるリゾートホテル。
ちなみにわたしはそこの枕のことを1ミリも覚えてないのですが。
けど、枕なんて印象に残らない(くらい、自然な)のが一番いいのかもしれない。
と、ポジティブにとらえてみました。
枕やガウンやタオルをノベルティとして売っているホテルもあるくらいだし、もしかしたら買えるのでは?
何より、「すでに一晩寝てみて、良さを確認している」ほど確実なことはないじゃないか!
ホテル側に問い合わせてみると、対応が素晴らしくて、
業務用とあって、1つ3,500円。
思ったよりもずっとリーズナブルでした(ホッ)。
(値段を聞いて、やっぱり要りませんとも言いづらいですし。)
ついでなので、なぜかわたしの分も購入。すぐに送ってくださいました。
で、ある日、オットの留守中に届いたホテル枕。
気になったので、わたしがひとりで開封してしまいました。
すると
たて、よこの大きさはごくごく普通なんですが・・・
想像したよりずっと高さ(厚み)がある。
贅沢に羽根が入っている印象で、ずっしりします。
こんなだったっけ??記憶があやふやなわたしには、よくわかりません。
でも、きっとかなり沈み込むんだろう。
ひとり、ブツブツ言いながら、寝てみました。
新品の羽根枕、全然沈まないどころか、むしろ元気に跳ね返してくる勢い。
その枕の高さたるや、舞妓さんとか殿様とかのあれみたいな印象。
で、でも、オットが、いいって言うんだし・・・
それから帰ってきたオット、その晩早速寝てみました。
翌朝。
その翌朝。
さらに翌朝。
大変残念ながら、お取り寄せは失敗だったようです。
なぜ、ホテルでは快適だった枕が、家ではダメだったのか。
推測ですが、ホテルでは、業務用として酷使されているうちに、いい感じにへたってきて、オットが使った時にちょうど(たまたま)べストな状態になっていたんではないかと。
なので、うちのも「いつかは」いい感じになるはずなんですが、それが半年後なのか1年後なのかわからない。
その前に夫婦ともども、首が折れそうです。
オットは元の枕に逆戻り。
ここまで来ると、なんだか背中が寂しげです。
最後の砦、無印良品
高知に来てひとつわかったことは、困ったときはイオンモールへ行けということ。
(ほんまかいな)
やってきました、無印良品 高知イオンモール店。
ちなみに我が家から最寄りの無印良品まで、120㎞あります。
東京から富士山まで行っても、120㎞はない。
無印はニトリほど枕の種類はなかったですが、それでも
- 羽根まくら
- グレーダウン混まくら
- 片面パイプ洗えるまくら
- ウレタンフォーム低反発キルトまくら
- 頭を支える沈み込み過ぎないふっくらまくら
という、なかなか複雑なラインナップ。
最後のほうは覚えられる文字数の限界。
さて、この枕の陳列棚を前にして、オットはどうするんだろうとふと見てみると、その表情は初めのニトリのときとは全然違ってきていました。
いつの間にか、「枕の目利きのヤス」みたいになっている。
もう、だいぶ色んな枕見てきたもんなぁ・・・
わたしがちょっと感慨にふけっていると、オットが
とあっさり言う。
と妙に自信ありげ。
この「頭を支える沈み込み過ぎないふっくらまくら」(長ぇ)、持ってみた感じは、超デカいマシュマロ。
「ほわわわ」
って感じの、妙な枕なんですが、大丈夫かな。
また、うちの「枕の墓場」に墓標が増えるのだろうか。
と思いつつも、とりあえず購入して帰った翌朝。
ありがとう無印良品!!
その後も、毎日安らかに眠るオット(生きてます)。
いやー、良かったですね。
これ以上枕が増えたら、うち、カフェではなく民宿になるところでした。
実際、わたしもちょっとこれを試してみました。
すると、一見頼りなく感じられるマシュマロ感は、ほんとにぎりぎりのところで頭を支えて沈み込み過ぎず、ふっくら感を残していました。
て、名前の通りだった!!
ヒカキンさんの枕レビュー
その後、しばらくして気づいたのですが、YouTuberのヒカキンさんが、「コロナ禍1年間で買ってよかったもの」という動画を上げており、その第1位がなんと無印良品のまくらだったんですね~
しかも、「羽根まくら」+「頭を支える沈み込み過ぎないふっくらまくら」を合計5つ買って、ホテルみたいに重ねたり並べたりして幸せになる!!という使い方。
あれ、これ、うちでもできるじゃん・・・
まとめ
枕って、真剣に考えだすと、なかなか大変ですね。
億万長者も虜になった無印の枕。
枕は値段ではないのかもしれない。
皆さんの枕選びの参考になれば幸いです!