地元・高知

<<ちょっと贅沢>>だけど、どーしても食べたいメジカの新子とは?

ななみ
ななみ
メジカノシンコ?

高知県に移住してから、この名前を初めて聞いたときは

「タツノオトシゴ」

みたいなものなのか、いやむしろ

「目黒のサンマ」

みたいなことなのか(落語?)、全然わかりませんでした。
日本、奥深い。

よくよく聞けば、それは

メジカの新子

というものでした。

「メジカ」とは、ソウダガツオというカツオの仲間の愛称。
そして「新子」とは生後1年未満の幼魚のこと。

つまり「メジカの新子=かつおの子ども」なんですが、それがめっちゃ「モチモチして」美味しいのだと言う。

ななみ
ななみ
魚で、モチモチ?

んなことある?気のせいじゃないのか。
みんな一斉におかしくなっているのでは。

・・・というわけで気になるので、移住してすぐ早速食べに行ったのですが、

ななみ
ななみ
すっごいモチモチしてる、信じられん

こちらの感覚がバグってしまうほどの食感と美味しさ!

しかしこれが鮮度があっという間に落ちるので、水揚げされるところのすぐそばでないと食べられない。
さらに食べられる季節が1年のうちで8月と9月のみと言う、ハードルの高さ。

というわけで、高知移住2年目以降なかなか行けてなかったのですが、今年久しぶりに行ってきました!

メジカの新子のメッカとも言える、中土佐町久礼の「大正町市場」

この一帯、昭和っぽいノスタルジックさを残すお店や食堂が立ち並ぶ人気のエリアです。

メジカの新子の季節は、露店が出ます。

新鮮~

おかみさんが目の前でさばいてくれるライブ感!

こういった露店はこの市場に2店あり、どちらで食べても値段も味も変わりません。

たまたま手前のお店で食べましたが、おかみさんがとても素敵で感じの良い方でした♡

ちなみに、平日の11:30ごろ行きましたが、そのあとすぐ、2店舗の露店ではどちらも完売に!


たまたま先週の台風の影響もあってか、水揚げ量が少なかったみたいです。

そうでなくても、週末になると人が多いことが予想されます。
駐車場もすぐにいっぱいになります。なるべく早めに行くのがよさそう!

さて、この新子に欠かせないのが、ぶしゅかんという高知独特の柑橘。

新子の上に、これの皮をすりおろす。さらにポン酢をしゃばしゃばとかけて

さらにまたぶしゅかん絞る!

完成!わたしは柑橘Loverなのでたまりません。

ぶしゅかんは酸っぱいだけではなく独特の渋さがあって、これまた本当に合うんですよねぇ。

近くにごはんが売ってる。

ので、すぐに食べられる場所もあります。

が、この新子の悩み。

幼魚なので、かなり量が少ない・・・

わたしたち食べ盛りって年齢でもないけど、それでも一瞬で食べ終わりそう。

2人で5~6匹は食べられそうだけど、1匹600円となると、まぁそんなに買うわけにもいかないんですよね。

季節ものだし、小さい魚をせっせとおかみさんがさばく大変さを考えると、この価格も高いとは言えないのでしょう。

というわけで、向かいの食堂に新子を携えて入ります。
(持ち込みOK)

追加で注文。かつお丼(650円。安っ)。

と、かつおのたたき定食(800円。これも安っ)。

かつおにかつおを重ねかつおでたたみかける。
高知のかつおエンドレス感すご!

新子はもちろん美味しいし、かつお丼とかつおのたたき定食もまた美味しいし、もう超大満足でした。

しかし、オットともよく話すのですが、高知のかつおって言うのは、本当に美味しいし、飽きない。

もう人生3周分くらいのかつおを食べましたが、飽きるどころか、依存度が麻薬レベル に高まってるかも。

最近は、東京でかつおを食べると、高知で食べるそれとはレベルが違い過ぎてしまい、わたしの頭の中ではもはやかつおとも認識されません(何なんだろう)。

そんなかつお類の中でも、超レアなメジカの新子。

ちなみに、一般的なかつおの子どもではなく、「ソウダガツオ」でなければ、このような新子の風味・食感にはならないんですって。

ハードル高くても、ちょっとお高くても、やっぱり毎年食べたい逸品でした!

大正町市場のお休みや、漁の有無についてはインスタグラムなどで最新情報を確認することをおすすめします。

また来年が楽しみ~