田舎ライフ

真夜中のCTスキャン → 移住するなら、病気になる前提で

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早すぎる除夜の鐘

先日の夜のこと。

スヤスヤと寝ていたところ、突然

「頭痛で目が覚める」

という、これ以上はないくらい、不快な状況で目が覚めてしまいました。

たとえていうと、脳の中で除夜の鐘が鳴っているかのようなレベルの頭痛で、もちろん過去に経験がないことです。

時計を見ると、午前3時。

しばらく様子を見ていたものの、おさまる気配がなく、加えてなんだか気分も悪い・・・

脳の病気は一刻を争う

うーん・・・

かなり悩んだのですが、そこはもう、アラフィフと呼ばれる年代です。
脳と言えば、脳卒中、脳こうそく、くも膜下出血など、何が起こってもおかしくありません。

わたしは姉が看護師であることもあり、やたら色んな病気の話を聞かされたことがあります。

そんな中でとても印象に残っているのが

脳の病気は一刻を争う

というもの。

オットには申し訳ないけど、たたき起こして、かくかくしかじかと説明。

もともと、健康というものをとても大事に考えるオットなので、このときも「そうか」と一言いうと、これまで見たこともないようなスピードで着替えて、文句ひとつ言わずに病院へ連れて行ってくれました。すごく感謝しています。

< 男性へ > こんなときに「えー、頭痛で病院行くのかよ~」なんて気軽に言おうものなら、女性は一生根に持ったりしますので要注意ですw

幡多けんみん病院へ

この界隈で救急病院といえば、「幡多けんみん病院」になります。
病床数355床と、かなり立派な規模。

診療科もたくさん、先生もたくさん、なので、評価は一概には言えませんが、ともかく大きな病院であることは確か。

ついでに言うと、やたらロビーが広く天井が高く、建築にはややムダが感じられる病院です。

それはさておき、ともかく我が家からけんみん病院まで、暗黒の道を飛ばすこと約30分。

ちなみに昼でも通行の少ない道、夜になるとほとんど人間は見ません(動物が少々)。

時間外受付で淡々と対応

病院についてみたら、時間外の受付、先生、ヘルパーの方など、みんな全然緊急感もなく淡々と迎えてくれました。

こっちは「もう死ぬかも」とドキドキしていても、あちらから見たらただの頭痛です。
当然です。

とはいえ、血圧を測ったら平時の1.5倍くらいはあるし、それを見たらさらに気持ち悪くなってきました。

淡々と、とはいっても、特に対応が悪いわけではありません。冷静に、と言い換えましょう。

時間外受付には他に患者さんもいなかったので、待たされることもなくテキパキと診てくれました。

真夜中にCTスキャンが撮れる?

当直の先生は一般の外科の先生でした。

「手足のしびれはありますか?」
「視界が狭くなったりしていませんか?」

と言う点を、何回か訊かれました。

察するに、「しびれ」「視界の欠け」が、重篤な症状の前兆なんではないかと思います。

 

「いや別に」「いえありません」

少なくとも今日は明らかに軽症なんだな、ということがだんだんわかってきたのですが、100%安心するには、材料が少ない。

 

そんなわたしの気持ちを察したのか、先生が

「心配でしたら、CTスキャンを撮りますか?」

と言ってくれました。

もうほとんど「撮り・・・」くらいのところで

 

撮ります!!

と食い気味に回答するわたくし。

 

いや、実はCTスキャンの何たるかもよくわからないのですが、あれですよね、なんか脳が輪切りになってるあれですよね。

ともかく、安心材料が欲しい。
しっかり診てくれるならそれに越したことはありません。

CTスキャンとMRIの違い

ちなみに、脳の検査では「MRI」のほうを良く聞くと思います。

「CTスキャン」も「MRI」も、病巣をつきとめるための検査であることは同じですが、そもそも検査の方法や特徴がかなり異なります。

(キャノンメディカルシステムズ株式会社より引用)

脳に関していえば、MRIのほうがより精密な検査結果が得られるようですが、MRIはあらかじめ予約が必要で、検査時間もわりと長くかかるようです。

わたしのように、

とりあえず安心したい!!

という真夜中の要望には、必然的にCTスキャンになるでしょう。

CTスキャンをやってみた

CTスキャンをしましょう、と言ってから、実際にはじまるまでの時間がわずか数分。

検査にかかった時間そのものも、わずか3分程度。

着替える必要もなく、スライドするベッドがこのような機械の中に入っていくだけでした。

(キャノンメディカルシステムズ株式会社より引用)

あまりの手軽さに驚きました!

CTスキャンの結果

CTスキャンの結果。

まったくもって均質な脳の図がそこにあり、素人のわたしが見ても、なんの所見もありませんでした

と、いうわけで、痛み止めだけもらって帰りました。

なかなか痛みは引かなかったのですが、とりあえず検査ができて安心したのと、薬がやがて効いてきたこともあって、翌日はとにかくひたすら眠って過ごしました。

そのさらに翌日には、晴れやかに目覚めました。

客観的に見ると「ただの頭痛で、真夜中にX線検査まで受ける変人」なのかもしれませんが、本人は完全に「大病から(かかってないけど)奇跡的に生還した」気分です。

生きてて良かった・・・!

結局、深刻な病気ではなさそうだったけれど、原因もよくわからないままでした。

ただ、最近自分の周囲で「頭痛でMRI撮ってきた」という人が散見されます。

どうやら気候変動(気圧の変化)などで、体調を崩す人が多いようですね。
ホントに地球が病んでいます。

真夜中のCTスキャンにかかった費用

ところで、自費ならばCTスキャンは20,000円程度、MRIは26,000円程度のようです。

こう考えると、内容のわりに値段がさほど変わらないので、MRIのほうがオトクなのかもしれませんね。

今回の自己負担は初診料を含めても8,000円くらいでした。

ちなみにアメリカでMRI撮ると20万円を超えるらしいです。ムリ!!

日本の国民健康保険は保険料が高すぎるけれど、「皆保険」はやはり素晴らしい制度だと思います。

まとめ ~ 移住と病院

健康なときはあまり意識しないことですが、やはりある程度の大きな病院が近くにあることは重要だなと感じました。

病気になる前提、っていうのもどうかと思いますが、そう思っていたほうがいいです。
高齢になれば通院が日常になるでしょうし、若くても急に何が起こるかわかりません。

とかく、田舎への移住を考えているときは「交通・教育・買い物」などを念頭に置いてしまいますが、「病院」の存在というのも、リアルに想像してみたほうがいいと思います。

田舎に移住したら、それまで以上に健康に気を遣うのも重要。
ちなみに日常のケアとして、血圧計が欲しい・・・